北海道・旭川のNPO大雪元代表を逮捕 岩手県警、復興補助金横領の疑い

2014/02/04 11:50
 
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【旭川】東日本大震災で被災した岩手県山田町から受託した雇用創出事業の巨額な補助金のうち約3千万円を私的に流用したとして、岩手県警は4日、業務上横領の疑いで、旭川市近文町、NPO法人「大雪(だいせつ)りばぁねっと。」(旭川市)=破産手続き中=元代表理事岡田栄悟容疑者(35)を逮捕した。

県警は同日朝、旭川市内で家宅捜索に着手。岡田容疑者の同市近文町の自宅には午前7時ごろ、県警の捜査員8人が入り、逮捕状を執行の上、容疑者を連れ出して車に乗せた。午後の新千歳発の航空機で岩手県に押送するとみられる。県警は旭川市内の他の関係先も捜索し、複数の関係者から事情を聴いている模様だ。

逮捕容疑は、大雪が山田町と雇用創出事業の委託契約を結んでいた2012年度、受け取った補助金のうち約3千万円を、岡田容疑者の縁戚が代表を務める旭川市内のリース会社に横流しした疑い。

関係者によると、この会社は12年9月に設立され、3千万円はその直後に大雪から「密漁監視機材のリース費」名目で支払われた。しかし、岩手県の調査では契約書や明細書などは一切残されておらず、県はこの支出を不適切と認定している。

法人登記簿によると、会社の本店は旭川市旭岡のアパートの大雪が賃借する一室に置かれ、資本金は10万円。役員には岡田容疑者の縁戚1人が「代表取締役」として記載されている。商号を示す表札や看板は掲げられておらず、ほぼ運営実績はないとみられる。<北海道新聞2月4日夕刊掲載>

参照元 :
北海道新聞



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