ビットコイン取引所の重役、誘拐されて身代金をビットコインで支払う
2018/1/15(月) 21:11配信
価値は100万ドル(約1億1000万円)相当とのこと。
年末の急落を受けても、まだまだ仮想通貨はテックに興味が無い人々も巻き込んで熱いトピックとなっています。そんな中、ビットコインの人気を証明するかのように年末にウクライナで起きたのが、英国登録の仮想通貨取引「Exmo Finance」重役であるPavel Lerner氏の誘拐事件です。Financial Timesの報道によると、彼はビットコインで身代金を要求され、結果として100万ドル相当をビットコインで支払い、無事に解放されたとのこと。
報道によるとExmoのマネージャーであるPavel氏はウクライナ、キエフにあるオフィスの近くで黒服と目出し帽を着た複数の男たちに襲われ、黒い車の中へと押し入れられて誘拐されたようです。100万ドル相当のビットコインの情報を誘拐犯たちに渡した後、Lerner氏は無事に解放されました。
ウクライナ内務省アドバイザーはFinancial Timesに「(Lerner氏は)武装した集団によってビットコインを強奪する目的で誘拐された。(中略)Lerner氏は100万ドル相当のビットコインを支払ったという情報を得ている」と語っています。
取引所であるExmoはBBCの取材に対し、全ての顧客データは無事であり、ユーザーの個人データやストレージへのアクセスといった分野はLerner氏の業務外であると伝えています。BBCによると、Exmoには9万5000人ほどのアクティブ・ユーザーが存在しているとのこと。これは仮想通貨取引所としては大手と呼ぶほどでは無いものの、Financial Timesの報道によると毎日何億もの取引量を行なっているとのことです。なぜLerner氏が何百万ドルもの資産を仮想通貨で持っていたのかは報じられていませんが、彼は仮想通貨のエキスパートとして知られています。誘拐犯たちは何らかの個人情報を得ていたか、エキスパートであることから仮想通貨での資産を持っているだろうと当たりをつけたのでしょう。
大量の紙幣を抱えて逃げるのと比べると、ビットコインで身代金を得ることは物理的には良いアイデアに思えるかもしれません。しかし不正に入手したコインの取引を許す取引所に対する取り締まりは厳しくなりつつあります。まだ仮想通貨の盗難に対する当局の動きは鈍いですが、いずれこういった事件が増えることが予想されますね。
Image: Gennady Danilkin/Shutterstock.com
Source: Financial Times
Tom McKay - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)
参照元 : ギズモード・ジャパン
今年も仮想通貨界隈は盛り上がりそうですがリスクもさらに高まりそうです
2018/1/15(月) 20:10
降って湧いたようなこのところの仮想通貨ブームですが依然としてその成り行きはよく分かりません。とりあえず仮想通貨に前のめりな人達にとっては、JPモルガンCEOの謝罪ともとれなくはない微妙な発言などは朗報だったりするのでしょうか。
JPモルガンCEO、「ビットコインは詐欺」発言を後悔(ITmedia 18/1/10)
なにやらこの記事だけ読むとブロックチェーンの話とビットコインの話がごっちゃになっているように見えなくもありませんが、そのあたりは突っ込まずにスルーということにしておきましょう。
それにしても我が国の先進的なビジネス界隈は仮想通貨が過剰に盛り上がっているようであります。
メルカリ、仮想通貨決済を導入 18年内にも(日本経済新聞 18/1/11)
メルカリに限らず、仮想通貨(暗号通貨)決済に前のめりな発表をする企業が増えているのが気になります。
仮想通貨に前のめりになる消費者こそがカモだというわけではありませんが、仮想通貨導入で盛り上がる世間の流れに合わせてフリマ大手某社は仮想通貨決済導入でますますマネロンにやさしい方向へ突っ走ることに決めたようにも見えます。メルカリにおかれましては、改めてガバナンスやコンプライアンスについてしっかりとした体制を整えていただきたいと願ってやみません。それにしても日経は「全世界で仮想通貨の導入が進む」と断言してしまっていて、これはちょっと煽りすぎなんじゃないでしょうか。
日本国内は仮想通貨決済に向けてイケイケな気配濃厚ということのようですが、一方で仮想通貨は今のままではまともな決済手段として使えないという話もありまして、その分かりやすい事例が海外で報じられておりました。
北米ビットコイン・カンファレンス、ビットコインでの支払い受け付けを停止(BUSINESS INSIDER JAPAN 18/1/11)
まさに紺屋の白袴、髪結い髪結わず、医者の不養生といった体たらくであります。こうした状態がいつまで続くのかはよく分かりませんが、現行の仮想通貨が単なる投機対象でしかないのか、本来の目的であった「普段使いの決済手段を提供する、国家にとらわれない通貨」として利用するのはちょっと無理がある状況です。
仮想通貨には夢があるという御仁はたくさんいらっしゃることでしょうが、仮想通貨は今年サイバー攻撃の主要な標的となる可能性が高いとも言われておりますので、そちら方面へ手を出す際には十分な注意が必要そうです。
2018年に警戒すべき脅威は?9社セキュリティ予測まとめ《後編》(ASCII.jp 18/1/11)
しかも残念なことにこうした予想が的中するような事態はすでに起きております。
仮想通貨取引所「Zaif」に不正アクセス--10人が不正出金される(CNET Japan 18/1/11)
どうやら事態は進行中のようですが、この「Zaif」はまだ露顕が早かった分いいほうで、他の取引所や決済会社ではもっと重篤な事態が進展しているのではないかという話が出始めていて、これはこれでゾクゾクするものがあります。
仮想通貨絡みのサイバー犯罪だけではなく、仮想通貨やそれを利用したICOを騙る詐欺事件も今年はさらに大きく増えそうな予感がします。まずは皆様ご用心ください。
参照元 : 山本一郎 | 個人投資家・作家
2018/1/15(月) 21:11配信
価値は100万ドル(約1億1000万円)相当とのこと。
年末の急落を受けても、まだまだ仮想通貨はテックに興味が無い人々も巻き込んで熱いトピックとなっています。そんな中、ビットコインの人気を証明するかのように年末にウクライナで起きたのが、英国登録の仮想通貨取引「Exmo Finance」重役であるPavel Lerner氏の誘拐事件です。Financial Timesの報道によると、彼はビットコインで身代金を要求され、結果として100万ドル相当をビットコインで支払い、無事に解放されたとのこと。
報道によるとExmoのマネージャーであるPavel氏はウクライナ、キエフにあるオフィスの近くで黒服と目出し帽を着た複数の男たちに襲われ、黒い車の中へと押し入れられて誘拐されたようです。100万ドル相当のビットコインの情報を誘拐犯たちに渡した後、Lerner氏は無事に解放されました。
ウクライナ内務省アドバイザーはFinancial Timesに「(Lerner氏は)武装した集団によってビットコインを強奪する目的で誘拐された。(中略)Lerner氏は100万ドル相当のビットコインを支払ったという情報を得ている」と語っています。
取引所であるExmoはBBCの取材に対し、全ての顧客データは無事であり、ユーザーの個人データやストレージへのアクセスといった分野はLerner氏の業務外であると伝えています。BBCによると、Exmoには9万5000人ほどのアクティブ・ユーザーが存在しているとのこと。これは仮想通貨取引所としては大手と呼ぶほどでは無いものの、Financial Timesの報道によると毎日何億もの取引量を行なっているとのことです。なぜLerner氏が何百万ドルもの資産を仮想通貨で持っていたのかは報じられていませんが、彼は仮想通貨のエキスパートとして知られています。誘拐犯たちは何らかの個人情報を得ていたか、エキスパートであることから仮想通貨での資産を持っているだろうと当たりをつけたのでしょう。
大量の紙幣を抱えて逃げるのと比べると、ビットコインで身代金を得ることは物理的には良いアイデアに思えるかもしれません。しかし不正に入手したコインの取引を許す取引所に対する取り締まりは厳しくなりつつあります。まだ仮想通貨の盗難に対する当局の動きは鈍いですが、いずれこういった事件が増えることが予想されますね。
Image: Gennady Danilkin/Shutterstock.com
Source: Financial Times
Tom McKay - Gizmodo US[原文]
(塚本 紺)
参照元 : ギズモード・ジャパン
今年も仮想通貨界隈は盛り上がりそうですがリスクもさらに高まりそうです
2018/1/15(月) 20:10
降って湧いたようなこのところの仮想通貨ブームですが依然としてその成り行きはよく分かりません。とりあえず仮想通貨に前のめりな人達にとっては、JPモルガンCEOの謝罪ともとれなくはない微妙な発言などは朗報だったりするのでしょうか。
JPモルガンCEO、「ビットコインは詐欺」発言を後悔(ITmedia 18/1/10)
米金融大手JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモン会長兼CEOは、2017年9月に「ビットコインは詐欺であり、崩壊する」と発言したことについて「後悔している」と述べた。
(中略)
ダイモンCEOは「ブロックチェーンは本物だ。円やドルと同じように仮想通貨を所持できる。ICOについては個別に見る必要がある」と述べた。一方で、「私はビットコインに全く興味を持っていない」と現在の姿勢を表明している。
出典:ITmedia
(中略)
ダイモンCEOは「ブロックチェーンは本物だ。円やドルと同じように仮想通貨を所持できる。ICOについては個別に見る必要がある」と述べた。一方で、「私はビットコインに全く興味を持っていない」と現在の姿勢を表明している。
出典:ITmedia
なにやらこの記事だけ読むとブロックチェーンの話とビットコインの話がごっちゃになっているように見えなくもありませんが、そのあたりは突っ込まずにスルーということにしておきましょう。
それにしても我が国の先進的なビジネス界隈は仮想通貨が過剰に盛り上がっているようであります。
メルカリ、仮想通貨決済を導入 18年内にも(日本経済新聞 18/1/11)
全世界で仮想通貨の導入が進むなか、日本でもメルカリをはじめとする企業に仮想通貨決済が広がっている。金融庁によると、17年12月26日時点で16社が仮想通貨交換業者に登録されている。
出典:日本経済新聞
出典:日本経済新聞
メルカリに限らず、仮想通貨(暗号通貨)決済に前のめりな発表をする企業が増えているのが気になります。
仮想通貨に前のめりになる消費者こそがカモだというわけではありませんが、仮想通貨導入で盛り上がる世間の流れに合わせてフリマ大手某社は仮想通貨決済導入でますますマネロンにやさしい方向へ突っ走ることに決めたようにも見えます。メルカリにおかれましては、改めてガバナンスやコンプライアンスについてしっかりとした体制を整えていただきたいと願ってやみません。それにしても日経は「全世界で仮想通貨の導入が進む」と断言してしまっていて、これはちょっと煽りすぎなんじゃないでしょうか。
日本国内は仮想通貨決済に向けてイケイケな気配濃厚ということのようですが、一方で仮想通貨は今のままではまともな決済手段として使えないという話もありまして、その分かりやすい事例が海外で報じられておりました。
北米ビットコイン・カンファレンス、ビットコインでの支払い受け付けを停止(BUSINESS INSIDER JAPAN 18/1/11)
主要なビットコイン関連の国際会議が、ビットコインでのチケット代の支払い受け付けを停止するまでに悪化している。
(中略)
マイアミで開催される。チケット代は最終販売分で1000ドル。だが参加者はもうチケット代をビットコイン、もしくは他の仮想通貨で支払うことはできない。
出典:BUSINESS INSIDER JAPAN
(中略)
マイアミで開催される。チケット代は最終販売分で1000ドル。だが参加者はもうチケット代をビットコイン、もしくは他の仮想通貨で支払うことはできない。
出典:BUSINESS INSIDER JAPAN
まさに紺屋の白袴、髪結い髪結わず、医者の不養生といった体たらくであります。こうした状態がいつまで続くのかはよく分かりませんが、現行の仮想通貨が単なる投機対象でしかないのか、本来の目的であった「普段使いの決済手段を提供する、国家にとらわれない通貨」として利用するのはちょっと無理がある状況です。
仮想通貨には夢があるという御仁はたくさんいらっしゃることでしょうが、仮想通貨は今年サイバー攻撃の主要な標的となる可能性が高いとも言われておりますので、そちら方面へ手を出す際には十分な注意が必要そうです。
2018年に警戒すべき脅威は?9社セキュリティ予測まとめ《後編》(ASCII.jp 18/1/11)
価値が急上昇した「仮想通貨」はあらゆる手段で狙われる
(中略)
これまでは被害者のマシンに感染して仮想通貨のマイニングをひそかに実行させるマルウェアが見られたが、今後はよりストレートにユーザーのウォレットや口座から仮想通貨を盗み出す攻撃手口が増えると予測している。
出典:ASCII.jp
(中略)
これまでは被害者のマシンに感染して仮想通貨のマイニングをひそかに実行させるマルウェアが見られたが、今後はよりストレートにユーザーのウォレットや口座から仮想通貨を盗み出す攻撃手口が増えると予測している。
出典:ASCII.jp
しかも残念なことにこうした予想が的中するような事態はすでに起きております。
仮想通貨取引所「Zaif」に不正アクセス--10人が不正出金される(CNET Japan 18/1/11)
どうやら事態は進行中のようですが、この「Zaif」はまだ露顕が早かった分いいほうで、他の取引所や決済会社ではもっと重篤な事態が進展しているのではないかという話が出始めていて、これはこれでゾクゾクするものがあります。
仮想通貨絡みのサイバー犯罪だけではなく、仮想通貨やそれを利用したICOを騙る詐欺事件も今年はさらに大きく増えそうな予感がします。まずは皆様ご用心ください。
参照元 : 山本一郎 | 個人投資家・作家
ビットコイン取引所の重役、誘拐されて身代金をビットコインで支払う https://t.co/Gq7cINlpI9 ランサムウェアもビットコインという流れになってるよね。足が付きにくいからなんだとか
— arick (@arick_e_max) 2018年1月15日
https://t.co/7UMO34yaIr
— みず (@d_m_0110) 2018年1月15日
恐ろしすぎるが、知り合いの交換業者も電車が怖くて乗れないと言っていた。
ランサムウェアならぬランサムコインか。ビットコインのおかげで助かって良かったね。まあ、ビットコインのせいで拐われたんだけども
— 朝風呂丹前長火鉢 (@WifU5_TjzkqQ0Ox) 2018年1月15日
ビットコイン取引所の重役、誘拐されて身代金をビットコインで支払う https://t.co/6MDPBvYSQd
煽るだけ煽って実は何も持ってないのに誘拐されて結局56されるとかそのうちありそうやな。
— ももんが (@v0w0vv0w0v) 2018年1月7日
誘拐された仮想通貨取引所の重役が身代金をビットコインで支払う https://t.co/NIum4wgzkm
身代金がとてもスムーズで安心して取引出来るじゃん
— ビュイック (@buicktj) 2018年1月15日
ビットコイン取引所の重役、誘拐されて身代金をビットコインで支払う(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース https://t.co/nlSxPTsqMx @YahooNewsTopics