デカ目カラコン アクセサリー感覚で使用し重篤なトラブルも

2014.08.10 07:00
 
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目ヂカラ向上に使うつけまつげやアイプチはすっかり定番化。最近はカラコン、つまりカラーコンタクトレンズも使う。黒目部分を強調して大きく見せられるレンズの縁が茶や黒に着色されたものが人気で、サークルレンズとも呼ばれる。

ある女子高では、1クラスの半数近くの目が同じ大きさと色になり、流行に疎いベテラン男性教師もさすがにカラコン使用に気づいた。きゃりーぱみゅぱみゅが「裸眼を見せるときは死ぬ時です!」とテレビ番組で言ったように、絶対にカラコンを人前では外さない女性も増えている。
 
「メイクしなくてもカラコンだけはします。ファッション誌のモデルはほとんどカラコン使ってますよね。AKBとかアイドルにもすごく多いけど、男の人は分からないみたい(笑)。モデルやグラドルが『すっぴん写真』をブログに載せても、やっぱりカラコンは入れてるでしょ。眉毛がないことより、カラコンなしの顔を見せるほうが嫌なんです。カラコンをとると、自分の目の小ささに悲しくなります」(20歳・大学生)
 
あるメーカーの推定では、カラコンユーザーはすでに300万人を超え市場規模も400億円を突破している。今後も増えると見込まれ、現在、主力ユーザーである10〜20代の女性だけでなく、幅広い年齢層に愛用者が広がりつつある。
 
メーカー側も広がりを感じ取っているのだろう、代表的なカラコンブランドのイメージモデルには、板野友美、山本美月、北川景子、益若つばさ、有村架純、真木よう子、ダレノガレ明美と、想定される顧客の年齢や好みがバラバラ。何歳になろうと、どんなファッションに身を包もうと、誰もが大きく魅力的な瞳を目指して懸命だ。

だが、スマホの新機種を操るようにカラコンを使いこなしているかというと、そうでもない。コンタクトレンズの装用で眼障害が生じることは知られているが、カラコン使用者でも増加している。
 
眼障害でとくに問題になるのは微生物の感染によって生じる角膜潰瘍と角膜浸潤。角膜の上皮に深く傷がつく角膜潰瘍の場合、失明につながることも。角膜が白く濁る角膜浸潤にも要注意。度なしレンズの利用者が多く眼科医の検査を受けないケースが目立つカラコンについては、国民生活センターが注意喚起をしている。

日本コンタクトレンズ学会常任理事の植田喜一さんは「たとえ視力補正しなくても、コンタクトレンズはすべて高度管理医療機器であることを忘れないでください」と訴える。
 
「安全性が高いと言われているブランドでも、その人の目に合わなければトラブルを起こすことがあります。カラコンの取り扱いやレンズケアが不適切であるとトラブルが生じるので、添付文書に記載されている内容をよく読んでください。とくに1日タイプは必ず1日で、2週間タイプなら絶対に2週間以内で使い終えてください。誤った使い方をしたために、入院して治療するほどの重篤な障害にいたることもあります」

カラコンの通販サイトを見ると、レンズ径が16ミリという大きなものもある。14.2ミリのサイズしか選べないブランドもあった。デカ目効果を望んで徐々に大きなレンズに変える人もいるが、コンタクトレンズで大は小を兼ねるという発想は危険だ。
 
「大きすぎるレンズは目の中に固着しやすいので、トラブルを起こしやすいです。眼球の大きさやカーブは人によって違います。右目と左目で違うこともあります。25センチの足に23センチの靴を選ばないように、コンタクトレンズもフィッティングが大事なんです」(前出・植田さん)
 
カラコンには製品そのものの安全性への疑問もつきまとう。2009年に度なしのカラコンの製造・輸入にも厚生労働省の承認が必要になったが、市場の拡大が急速すぎて、第三者によるテストが十分とは言えないのが現状だ。

「コンタクトレンズは十分に酸素を透過することが求められるため、透明なレンズには安全性の高い新素材による製品が提供されています。しかしカラコンでは酸素を通しづらい古い素材のままの製品が多い。こうしたカラコンを装着すると、角膜は酸素不足から眼障害を生じます。さらに製品によっては、露出した色素が角膜や結膜に刺激を与えて障害を起こすこともあります。どのカラコンが安全か、眼科医に相談するのが一番です」(前出・植田さん)

植田さんがもっとも心配しているのは、まるでアクセサリーを買うような感覚でカラコンを購入し、使っている人たちだ。
 
「信じられないかもしれませんが、これまで見聞きした患者さんのなかには、友達どうしでカラコンを貸し借りしたり、度ありの透明なコンタクトレンズにカラコンを重ねたりする高校生もいました。視力補正のための度ありコンタクトレンズを使ったことがない人は、誤った使い方をしている人が多いようです。コンタクトレンズは必ず、眼科で定期検査を受けながら、安全に使い続けてください」(前出・植田さん)
 
カラコンはすべてソフトレンズだが、ハードレンズに比べ角膜が傷ついても痛みなど症状を自覚するのが遅く、レンズをつけると一時的に痛みが和らぐため、気づくと深刻な病状まで進むことも。視力低下や、最悪の場合は失明に至ることがないように、健康的におしゃれに取り組んでほしい。

参照元 :
NEWS ポストセブン


カラコンは裏社会のシノギになっていた!薬事法違反、未承認で品質が最悪な韓国や中国製の商品が売られている。

薬事法違反、未承認カラーコンタクトで書類送検...数年前から裏社会のシノギとして活況か?

2013年11月18日

若者に大人気のカラーコンタクト。しかし、不適切な使用でトラブルとなるケースが多く、日本コンタクトレンズ学会は購入時に眼科医の診察を受け、使用方法を守るよう呼び掛けている。しかし、ほとんどの購入者が診察を受けすに購入しているのが実情だ。

そのような中で先日、カラコン業者がついて摘発された。薬事法違反、未承認の韓国製カラーコンタクトレンズをホームページで宣伝したとして、大阪府警は11日、大阪市中央区南船場2の輸入代行会社「エクセルシオール」と、同社社長の男(36)ら社員計3人を、薬事法(未承認医薬品などの広告禁止)違反の疑いで書類送検した。

現在、カラコン販売は不良、半グレ、裏社会の重要なシノギとなりつつある。彼らはなぜ「カラコン」に目をつけたのか。関西系のある不良グループに話を聞くことができた。

――カラーコンタクト販売を始めた理由は?

「関東の不良グループから話しが来たんですわ。凄く儲かるって」

――資金は?

「たいして必要ない。仕入れなんて数十円ですよ。今までは関東からカラコンを仕入れてたけど、今は自分で仕入れています」

――どこから仕入れるのか?

「韓国か中国ですね。仕入値が圧倒的に安いですから」

――品質は大丈夫なのか?

「そんなの仕入先が仕入先ですよ。期待されても困る。だけど売るにはそんなこと関係無いです」

――カラコンが原因で失明などしたら賠償問題になりそうだが。

「今までは無いですね。今後も無いでしょう」

――どんな販売方法を?

「全部、ネットです。サイト上に広告出したり、読者モデルのブログにステマ打ったり。もちろん、アフィリエイトもしてる」

――初めからその方法を?

「当初は関東から客を回してもらってたんですよ。こっちの地区の客を回してもらう方法で。それで数ヶ月しのいで、その後は自分らでホームページ作ったら客は全国まで広がりました」

――そんなに簡単に商売が広がるものなのか。

「他の業者を潰しまくったんです。でも、完全には無理だと分かったので今は止めました」

――他業者を潰すというのは完全に「不良の考え」ですね。どんな方法を使ったのか。

「いちばん簡単なのはそこからカラコンを買って、所轄の官公庁やプロバイダーにクレームをつける。それでいくつかは潰したのですが、それでも追い付かないくらい、どんどん新しい業者が入ってきて無理だと諦めました」

――そんなことで客がつくのか。格安にするとか、よっぽどの特色がないと難しいように思えるが。

「値段は他と比べて変わりはないです。だけど、処方箋がなくてもOKというのが効いたんだと思いますよ」

彼らのホームページでは、「カラーコンタクトは使い捨て。指示通り使って下さい。保証はしません」と書いている。だが、この業者が言うには「金がない若者は1日で捨てるなんて、もったいないことはしない。ほとんどが何回も洗って使うんです。だから、目に何かあっても泣き寝入りでしょう」と豪語した。賠償問題など関係ない、と言い張る理由はそこにあった。

――薬事法違反、未承認カラコンの広告は禁止されている。先日もそれに違反した業者が摘発された。

「そんなもん、パクられても罰金刑です。海外の輸入代行業者と称してもいいんですけどね」

以前から不良はファッションの最先端を走っている。しかし、今では買う側ではなく、売る側に回っている。また、大手のECサイトでも、怪しいカラコンは多く売られている。一般の消費者は怪しいモノには手を出さないことが正しい選択だと思われる。

参照元 : 東京BREAKING NEWS