安重根石碑建立計画 菅官房長官、「安重根は犯罪者」と韓国批判

2013/11/20 01:32

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韓国が中国のハルビンで、初代首相の伊藤博文を暗殺した安重根(アン・ジュングン)をたたえる石碑の建立計画を進めていることについて、菅官房長官は、「安重根は犯罪者」と述べ、韓国を厳しく批判した。 韓国外務省・趙泰永(チョ・テヨン)報道官は、19日午後2時ごろ、「このような方(安重根)に対して、犯罪者という表現を使うことは、非常に遺憾。歴史を謙虚に反省して直視することを、もう一度強く促す」と述べた。

これを受けて、菅官房長官は、午後4時ごろ、「従来のわが国の立場を申し上げたと、そういうことです。(従来から犯罪者?)そうです」と述べた。 安重根とは、韓国の独立運動家で、1909年、初代韓国統監を務めた、伊藤博文元首相を暗殺した人物。

韓国・朴槿恵(パク・クネ)大統領は6月、中国を訪れた際、習近平国家主席に、安重根の石碑を、暗殺の地、中国・ハルビンに設置するよう協力を求めた。そして18日、朴槿恵大統領は、中国の外交を統括する楊潔チ国務委員とソウルで会談。 安重根の石碑の設置が順調に進んでいるとして、感謝の意を示した。

それに対し、菅官房長官は、午前10時ごろ、「わが国はですね、『この安重根については、犯罪者である』。韓国政府に対して、これまでも伝えてきております。そうした中で、このような動きがあるということはですね、日韓関係のためにはならないのではないかと」と述べた。

「安重根は犯罪者」発言に、韓国のメディアでは、「日本の菅官房長官が安重根義士を犯罪者だと指し示しました。侵略歴史を正当化する態度をよりいっそう露骨に表しています」と報じた。 2006年には、韓国企業家がハルビン駅近くの広場に、安重根の銅像を建てたが、中国側は10日後に撤去するなど、韓国とは一線を画していた。

その中国の外務省・洪磊報道官は、19日午後4時ごろの会見で、「安重根は、歴史上、有名な抗日義士で、中国でも尊敬されている」と述べた。 朴大統領は、歴史認識で、中韓の結束を目指すのか。 韓国の政治にくわしい九州大学の小此木 政夫特任教授は「韓国のメディアの中にも、対日外交を、ちょっと厳しくやりすぎてるんじゃないかという...。

ただし、朴大統領自身はどうかというと、そこのところは、そういうものに惑わされない、強い信念を持っていて、日韓のサッカー戦の時に、安重根の垂れ幕の写真が非常に大きく、スタジアムに掛かりましたけれども。要するに日本と戦うときのシンボルなんです。安重根の石碑をハルビンに出せれば、彼女(朴大統領)の民族性というようなものが立証されるわけで、国内的にはそれは大きいと」と語った。

参照元 : FNNニュース

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00258137.html



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