若者にとって日本は“絶望の国”なのか… 増えていく自殺と「希望格差」

2016.1.24 17:13

「失われた20年」で若者の自殺が増加

年明け早々物騒な話ですが、日本は自殺大国といわれます。2012年の自殺率(人口10万人あたりの自殺者数)は23.1で、172カ国で9位です。社会的な統制が強い旧共産圏の国々ほどではないにせよ、先進国の中ではダントツです。

ecc1601241713002-p1

ecc1601241713002-p2

私は、社会病理学を専攻しています。

簡単にいうと、社会の健全度(逆にいうと病気度)を診断しようという学問です。人間の場合、病気かどうかを判断する指標として体温や血糖値などがありますが、社会の健康診断の指標としては、犯罪率や自殺率などがよく使われます。

犯罪率は警察の取り締まりの姿勢によって大きく左右されますので、私は、後者の自殺率がよいと考えています。自殺の原因は個々人で多様ですが、国民のうち自殺者がどれほどいるかという「自殺率」は、まぎれもなく社会の問題を反映しています。

エミール・デュルケムが名著『自殺論』において、自殺率を指標として、19世紀のヨーロッパ社会の病理をえぐり出したことはよく知られています。

さて日本の自殺率ですが、冒頭で述べたように国際的に高い水準にあります。しかし時系列でみると、2003年の25.5をピークとして減少傾向にあり、2014年では19.5まで下がっています(厚労省『人口動態統計』)。近年の自殺防止施策の効果もあるでしょう。

このように国民全体の自殺率は低下しているのですが、年齢層別にみると、これとは反対に上昇しているグループがあります。

それは若年層です。

15〜24歳の自殺率は、90年代以降ずっと上がり続けています。しかもそれは、日本の特徴のようです。図1をご覧ください。

日本の若者の自殺率は、この20年間でトップにのしあがっています。欧米諸国は減少傾向にあるのに対し、日本はその逆だからです。

お隣の韓国も、似たような傾向を呈しています。「失われた20年」の困難は、若年層に凝縮されてきたといってもよいでしょう。
 
50代の自殺者は景気回復の影響で減少

大学生の就職失敗自殺、雇用の非正規化、果ては若者を使いつぶすブラック企業の増殖など、上記のデータを解釈する材料は数多くあります。

ちなみに2014年の20代の自殺原因上位3位は、うつ病、統合失調症、仕事疲れ、となっています(警察庁『2014年中における自殺の状況』)。いずれも、将来展望閉塞や過重労働の蔓延といった社会状況と無関係ではないと思われます。

それは多かれ少なかれ他の年齢層も同じですが、今世紀になって自殺率が上がっているのは若年層だけです。この点を可視化してみましょう。図2は、各年齢の自殺率を折れ線でつないだ、自殺率の年齢曲線です。1999年と2014年のカーブが描かれています。

前世紀の末では、50代の自殺率がべらぼうに高い水準にありました。

97年から98年にかけてわが国の経済状況は急激に悪化し(98年問題)、年間の自殺者が3万人に達したのですが、その多くがリストラの憂き目に遭った中高年男性でした。近年では景気回復もあってか、この山が低くなっています。高齢者の自殺率が減少しているのは、この層に重点を置いた自殺防止施策の効果だと思います。

しかし、現在は若者の自殺だけは増えています。

今後は、自殺防止対策の重点を若年層にシフトする必要があります。雇用機会の拡充をはじめとした自立支援がメインとなるでしょうが、若者の場合、それとは違った視点も求められます。

想像がつくと思いますが、自殺率は失業率と非常に強く相関しています。過去半世紀の時系列データでみると、40〜50代男性の自殺率は、失業率と+0.9を超える相関関係にあります。

ところが若年層では、「これから先、生活が悪くなっていく」という意識の割合(希望閉塞率)のほうが、自殺率と強く関連しているのです(拙稿「性別・年齢層別にみた自殺率と生活不安指標の関連」『武蔵野大学政治経済学部紀要』2009年)。

「希望」がなければ、自殺はもっと増える

若者は先行きを展望して生きる存在ですが、それが開けていないことは、大きな苦悩の源泉となるでしょう。このような事実を踏まえるなら、彼らが希望を持てる社会を構築することが重要となります。

凍てつく冬の時期ですが、あと3カ月もすれば桜が咲き、各地で入社式が行われます。そこに出席する新入社員は、さぞ希望に満ち溢れることでしょう。

しかし、そうでない若者もいます(不幸にして就職活動に失敗した者、既卒の非正規雇用者など)。まさに「希望格差」です。自殺に傾きやすいのは、後者であることは言うまでもありません。この層が「やり直し」を図れるようにするのも、重要なことです。

少子高齢化による人材不足もあり、新卒だけでなく第二新卒にも目を向ける企業が増えていると聞きます。新卒だろうが、既卒だろうが、われわれのようなロスジェネだろうが、同じ人間。何も違うところはありません。22歳で全てが決まる「新卒至上主義」のような慣行は、まずもって是正していただきたいものです。

今後、自殺防止対策を打ち出すに際しては、「希望」がキーワードとなるでしょう。2016年が始まりましたが、若者にとって展望が開けた年になることを願います。

(武蔵野大学、杏林大学兼任講師 舞田敏彦=文)(PRESIDENT Online)

参照元 : sankeibiz


日本の年間自殺者は3万ではなく本当は10万を超えている。そんな過酷な世の中でも生きる意味を見い出すために

3425735_169

日本の自殺者に関して、気になる記事を見付けましたので、この場を借りて皆さんにご紹介したいと思います。先ずは以下の記事をご覧下さい。
 
(以下、にせかもの気になる日常ニュースより転載)
 
先進国で若者の死因トップが自殺の日本。異常な日本社会の現状 
 
2014年版の自殺対策白書が先日発表され、日本だけが先進国の中で若者の死因トップが自殺であるという統計が発表されています。
 
2014年版の自殺対策白書によりますと、日本の自殺者数は2年連続で3万人を切り、減少傾向が続いています。しかし、15歳から34歳の若い世代では、男女ともに死因のトップが自殺となっています。若い世代で死因のトップが自殺なのは、アメリカやドイツなど先進7カ国のなかで日本だけです。人口10万人あたり20人に上り、2番目に多いカナダの12.2人を大きく上回っています。政府は今年度も、約360億円を自殺回避の対策に充てています。
 
日本人の自殺が、非常に多いのは前から有名でしたが今回の調査・発表で改めて裏付けられた形になります。10万人中20人ほどが、自殺で亡くなるということで非常に問題のある数字です。
 
上記記事については、日本の自殺件数は3万件を切り、減少傾向にあるといいますが、そもそもこの自殺の統計の取り方が問題視されているのは、有名な話です。
 
古い記事にはなりますが、↓のサイトにその数字のからくりが記載されています。
 
————————-
 
本当の自殺者数は、年間18万人!!
 
投稿者:禅の和尚 投稿日:2009年12月 6日(日)23時34分44秒
 
久々に投稿させて頂きます。自殺者数について、ここ10年、連続3万人超とマスコミでも報じられ問題になっています。
 
日本には年間15万人ほどの変死者がいてWHOではその半分を自殺者としてカウントするので、公表すべき自殺者数は本当は11万人ということで、これは実に他の先進諸国の10倍です。
 
警視庁で調べたという民主党の山田正彦議員によると、1997年に変死者9万人、2003年に15万人だそうです。
 
2003年というと、ご存知のように小泉竹中政権による株価下落誘導政策、ジャパン叩き売り、りそなインサイダー事件のあった年ですね。
 
ところで15万人の半分を自殺者だとすると、では残りの半分は他殺か病死かを考察してみましょう。
 
病死は大体病院で死ぬか自宅で家族に看取られ死ぬので、死因は病死と特定されるので変死者の数に入れるとしても、非常に少ないでしょう。
 
とすると、残り半分はほとんど他殺か?ということになりますが、死んだ人たちの大半が暴力団員というのならともかく、日本で15万人の半分7万人が他殺で殺されているとは、とても思えません。
 
私は、この変死者のほとんどが自殺だと思っています。
 
ですから本当の自殺者数は、年間18万人!!遺書がないだけで自殺なのです。
 
————————-
 
もちろん、上述の話全てを完全に鵜呑みにするわけではないのですが、ただ、日本で変死として扱われている人はかなり居るようで、上記投稿には頷けることが多いのは事実です。
 
ちなみに、日本での変死の定義とは、刑事訴訟法第229条第1項や検視規則第1条でいう「変死者又は変死の疑いのある死体」を指しますが、これではなんら具体的ではないので「変死体の定義」を調べてみました。
 
法医学書によると変死体は異状死体の一部であって、狭義には犯罪死体か非犯罪死体かが判断できない死体、広義には犯罪死体と犯罪死体か非犯罪死体かが判断できない死体の両者を併せたものをいうとのことです・・・
 
ザクッと説明すれば日本で呼ばれている「変死体」は、医師の管理下でない死亡のことらしい。
 
少なくとも、自殺ではなく変死として扱われているものについても、やはり、ある程度は自殺が含まれていると考えていいのではないかと思われます。
 
となれば、実際の変死者のうち自殺がどれだけあるかは誰にも分からない以上、事実を矮小化するための、変死扱いと考えられてもしょうがないという気が個人的には上述の記事の通りします。
 
自殺が減らないのは、日本人の民族性というのもあるのかもしれませんがそもそも、この社会が生きていて希望が見えない状況であるということが一番多いでしょう。
 
ブラック企業の話題が、一般化していたり、税金がどんどん重くなるのに、収入は減る。正規雇用は激減し、非正規雇用の人間がいつ体調を崩して生活が出来なくなるかもしれないという不安を抱えながら仕事をして生活している現状の異常さを、直視しなければなりません。
 
自殺対策ネットワークや、相談窓口というものが各自治体に設置され、自殺予防に力を挙げているようですが、まず、この根本の問題をどうにかしないことには自殺率を減らすことは難しいでしょう。
 
360億円を自殺回避の対策費用として政府は充てているとのことですが、どうせその費用は関連窓口などの費用でしょうから、根本的な対策には何一つ貢献していないというムダな費用を使っていると私的には感じています。
 
将来の見通しが見えず、少子化もどんどん進む現状でこの先の国の姿に、希望が見いだせず、暗い未来しか見えない現状では、若者が自殺に走る気持ちは分からなくはないのです。
 
福島の放射能処理などを見ていると思いますが、今のこの国は破滅に向かって進んでいるようにしか、私には見えません。自殺を減らしたいのであれば、まずこの国にもっと希望が持てるような政策などを実施して、そのヴィジョンを示していくべきだと常日頃思っています。
 
(転載ここまで)
 
この方も仰っている通り、小泉・竹中のひどい政治改革、経済改革によって、日本人の多くが地獄のどん底に突き落とされてしまいました。
 
しかも、その片割れである竹中が未だに政府の中枢にいて、偉そうな顔をしながら日々あれこれと能書きを垂れているわけですから、我々国民からしてみればシャレになりません。
 
ここ最近は、ネトウヨの皆さんに人気の三橋ナントカさんがやたらとテレビなどで竹中平蔵をバッシングしておられますが、恐らくあれも自分の怒りと不満を代弁してくれたという安堵感を国民に与えるためのガス抜きにしか過ぎず、三橋さんの言ったことが実際の政策に反映されるわけでもありません。
 
というより、三橋さんもまた(ご自分で自覚されているのかどうか知りませんが)竹中平蔵と同様、金融ユダヤの傀儡でしかないでしょうから、彼なんかに期待する方が愚というものです。
 
いつまで現在のいい加減な安倍政権が続くかは分かりませんが、どうせ選挙をしたところで不正選挙が行われて自民党が圧勝するでしょうし、安倍晋三の人気がどんなに落ちたところで、マスコミが内閣支持率をねつ造しつづけるでしょうから、当分はこの体制が続くものと考えた方がいいでしょう。
 
しかも、安倍・竹中は相変わらず金融ユダヤの命令通り、この弱肉強食世界をさらに加速させていくでしょうから、今後、ますます自殺者が増えていく可能性は高いです。
 
本当に恐ろしい時代になってしまいました。安倍や竹中の背後にいる金融ユダヤ人、悪魔崇拝を行う気違いたちが、この日本民族の精神をどんどん破壊しています。
 
もっとも、上のブロガーさんも仰られている通り、日本人に自殺者が多いのは、日本人のもともとの性格にも一因があると思います。他国の人に比べて、日本人は自分の中にある不満や怒りを表に出したがらず、自分の内に閉じ込めてしまう傾向にあるからです。
 
その理由は、恥ずかしくて人に悩みを打ち明けられないというのもあるでしょうし、自分の心の内をきちんと表現できないというのもあるでしょう。そのため、不満や怒り、悩みや心配のはけ口がなく、結局、一人でくよくよ悩んで自殺してしまうわけです。
 
しかし、もしこのブログを読んでいる方で、誰にも自分の悩みを打ち明けられずに悩んでいる人がいるなら、私はその人にこう言いたいです。
 
辛いのはあなた一人じゃない、と。
 
あなた一人だけが特別弱くて、特別不幸な星の下に生まれたわけではない。あなただけが特別この世から踏みにじられているわけでもありません。
 
あなたにも生きる意味があるし、今はそれが見付からないだけです。あなたがこの世に生まれてきた意味は、もう少し長く生きてみなければ分かりません。いえ、もしかしたら一生見付からないかも知れません。しかし、それを見付ける努力をもうしばらく続けてみましょう。その努力をしない限り、生きる意味なんて見付かりっこないのですから。
 
人によっては、お金こそが生きる意味だと思っているかもしれません。名誉こそそれだと思っているのかも知れません。あるいは恋人、あるいは幸せな結婚、あるいは幸せな人間関係だと思っているかも知れません。
 
しかし、あなたはその全てに価値を見いだせなかったか、あるいはそれらを手に入れることはできないと思って諦めてしまったか、あるいは手に入れようとして失敗し、挫折してしまったか、そのうちのどれかでしょう。しかし、それが何であるにしろ、あなたにとって最も値打ちのあるものはそんなに簡単に手に入るものではありません。
 
いいや。他の人はみんな簡単にそれを手に入れているではないか、と思う人もいるかも知れません。確かにそういう人もいるでしょう。しかし、簡単に手に入れたものほど、簡単に失われていきます。簡単に奪われていきます。
 
その反面、数え切れないほど努力と苦労を繰り返し、その結果、手に入れたものは、簡単に失われることはなく、簡単に奪われることもありません。そもそも、あなた自身がその宝物を絶対に手放そうとはしないでしょう。厳重に管理しながら、その宝物を一生大事に抱えて生きていくはずです。
 
もしかしたら、あなたがその宝物を見付けるまで、誰もその努力を分かってくれないかも知れません。逆にそんなあなたを誹謗中傷する人すら現れるかも知れません。見下し、嘲笑う人すら出てくるかも知れません。
 
しかし、他人がどう思おうと、そんなことはどうでもいいことです。あなたはただあなたにとっての宝物を見付けさえすればいいのです。その瞬間が来るまでひたすら努力しつづければいいのです。
 
確かにそれは苦痛の道です。茨の道です。
 
しかし、誰がそれを簡単に手に入れられると言いましたか。神様ですか。あなたの親ですか。友達ですか。恋人ですか。いいえ。誰がなんと言おうと、あなたにとって本当の宝物はそんなに簡単には見付かりっこありません。だからこそ、この世の多くの人たちが悩んでいるのです。
 
幸せそうに見える人も、その実、心の中には深い闇を抱えています。実際、テレビで笑って楽しそうにしているタレントたちも、次から次へと自殺しているではありませんか。それがこの世の現実なのです。
 
本当のところこの世の中は地獄です。私のブログを読んでくださっているなら、この世の中が悪魔によって支配された地獄の世界だとお分かりいただけているはずです。しかし、私がそんな現実をこのブログに書いてきたのは、皆さんを悩ませるためではありません。
 
むしろ、この世の現実をしっかりと知らしめることによって、その地獄からどう這い出していくか、そのヒントを少しでも与えたいと思って書いているのです。果たして私がどれだけ皆さんのお役に立てているかは疑問ですが……。
 
いずれにせよ、敵の手口が分かれば、その分、敵を攻撃しやすくなります。攻撃は最大の防御と言います。あなたの敵があなたをどのように苦しめようとしているのか、その手口を分かれば、その攻撃をうまくかわしながら、いずれはその敵を滅ぼすことができるはずです。
 
敵はあなたをこれまでずっと狙い撃ちしてきました。別にあなた一人を狙ってきたわけではありませんが、あなたもその標的の一人でした。ですから、あなたが辛い思いをするのは当然のことだったのです。
 
しかし、大丈夫です。敵とて万能ではありません。あなたが敵の攻撃の手口をはっきりと分かれば、いずれその攻撃をかわしながら悠々と生きていけるようになります。
 
もちろん、どんなに努力しても努力しても報われないと感じることもあるでしょう。そういう辛い日々が長く続くかも知れません。しかしそれは何もあなただけが通る道ではないのです。この世を生きている限り、誰もが通らなければならない道なのです。
 
いつまで経っても求める答えに辿り着けなかったらどうするんだ、などと心配しないでください。大丈夫。仮にそれが見付からなかったとしても、それを見付けようと努力をするだけで、あなたは十分にこの世の人生を楽しむことができます。結果だけが重要なのではありません。むしろ、その結果にいたる過程の中にこそ楽しみがあり、喜びがあり、希望があるのです。
 
私の言っていることを単なるきれい事だと思わないでください。やってみれば分かります。すぐに分かります。
 
参照元 : rapt


【殺人の隠ぺい大国、日本】 

『 自殺の90%は他殺 』

警察が発表する自殺者数というのは、警察のさじ加減でいくらでも、どうとでもなるという事

「自殺者数3万」実はこの数字、全く当てにならない ということがわかった。非常に有名な話ですが、警視庁の変死者数の統計で、変死者数が平成9年に9万人、平成15年に15万人となっています。

死亡理由が曖昧な判定をする国

警察が扱う異状死のうち、9割は警察官や立ち会いの医師が死体の表面検査だけで死因を決めていると指摘。ここに犯罪見逃しの危険があるとしている。一方、解剖医は全国で約120人しかおらず(略)

実はこの記事をめぐり、相当なバッシングが国に寄せられた。

2009年3月24日(火)内閣委員会議事録(抜粋)

現在、異状死体の9割というのは専門知識の不十分な警察官とか、立会いのお医者さんも殆ど経験がない方が見るだけで判断する。それが解剖に回るとかいうルールもない中で、16万体を超える処理がされる。