<ごう音>千葉のJFE工場、未明に2度 通報は15時間後 消防が立ち入り /千葉

2015年05月21日 10:20
 
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JFEスチール東日本製鉄所の千葉地区西工場(千葉市中央区)で19日午前1時55分ごろ、製鉄炉の一部が壊れ、ごう音が2度発生した。異常現象が発生した場合、直ちに通報するよう法令で義務付けられているが、JFEが市消防局などに連絡したのは約15時間後だった。市消防局は20日、原因究明と通報義務違反の調査のため工場を立ち入り検査した。

JFEによると、製鉄で発生した一酸化炭素ガスを、安全な二酸化炭素ガスに処理する装置のガスを排出するダクト(ステンレス製・直径1・5メートル)が約2メートル割れたため音が発生した。可燃性ガスの拡散やけが人はなかった。JFEと市消防局が破損原因を調べている。

県防災課などによると、異常現象の迅速な通報義務は防災が目的で「石油コンビナート等災害防止法」で規定されている。JFE東日本製鉄所総務室は「消防への通報や近隣の住民の方への連絡が遅くなり、ご迷惑をかけたことをおわびする」としている。

県警によると、発生直後に「ズドーンという大きな音がした」との通報が千葉市内から3件、四街道市内から1件あった。【川名壮志、信田真由美】

参照元 : 毎日新聞

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