北海道の活火山「倶多楽」に噴火警戒レベル 気象庁、運用開始

2015.10.1 11:24

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気象庁は1日、北海道の活火山「倶多楽」で、火山活動の状況に応じて住民の避難など防災対応を5段階で定めた「噴火警戒レベル」の運用を始めた。午前10時にレベル1(活火山であることに留意)を適用した。

警戒レベルが導入されるのは全国で32火山(33地点)になる。北海道では雌阿寒岳、十勝岳、樽前山、有珠山、北海道駒ケ岳に次いで6例目。

地元の登別市や白老町で防災計画が整い、導入が決まった。火山地域のうち南北約1.8キロ、東西約0.6キロの範囲に火口が出現すると想定。近くには観光名所の登別温泉や住宅があるため、レベル1や2(火口周辺規制)から引き上げる際には3(入山規制)を飛ばして4(避難準備)か5(避難)が適用される。

気象庁によると、これまでの研究で倶多楽は約8千年前以降から水蒸気噴火を繰り返し、直近の噴火は約200年前とされる。全国の活火山のうち、気象庁が常に観測している47火山の一つ。

参照元 : 産経新聞