<マリ>首都で欧州標的テロ…フランス人ら5人死亡

2015年3月7日(土)20時57分配信
 
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【リガ斎藤義彦】西アフリカ・マリの首都バマコで7日未明、レストランが武装した3人組に襲撃され、欧州連合(EU)が派遣している訓練部隊に所属するベルギー人1人とフランス人など計5人が殺害された。マリでは北部でイスラム過激派が伸長したため2013年にフランスが軍事介入、同年にEUが訓練部隊を派遣している。EUは「テロ」と断定し強く非難した。軍事介入後、マリで欧州を狙ったテロは初めて。

イスラム国と中東・アフリカ地域の主なイスラム過激派の関連図

報道によると、外国人に人気のあるレストランを武装した3人が襲撃して銃を乱射。店の前にいたベルギー人などが殺害された。3人組は駆けつけたパトカーに手投げ弾を投げ、警察官が死亡した。

EUのモゲリーニ外務・安全保障政策上級代表(外相)は7日、テロと断定し、「テロとの戦いを強化する」と述べた。

マリでは国際テロ組織アルカイダの分派「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ」(AQIM)が12年のクーデターに乗じて勢力を拡大。このため仏軍は地上軍を派遣した。EUは580人態勢で訓練部隊を派遣、マリ国軍の支援にあたっている。

参照元 : 毎日新聞


マリ首都で銃撃、5人死亡 フランス人ら

2015/3/7 20:33

【ナイロビ、リガ(ラトビア)=共同】西アフリカ・マリの首都バマコで7日未明、銃で武装した複数の男がレストランを襲撃し、フランス人やベルギー人ら5人が死亡、9人が負傷した。ロイター通信などが報じた。マリでは北部で反政府勢力によるテロや戦闘が発生しているが、バマコが襲撃されるのは異例。

ベルギーのレインデルス外相は訪問先のリガで「テロ攻撃を非難する」との声明を発表し、「犯人が見つかり、処罰されることを望む」と述べた。

警察当局者によると、犯人は覆面姿の男2人。1人が店内で銃を乱射した後、もう1人が待つ車に乗り込んだ。逃走中も発砲、警察車両と出くわし、手りゅう弾を投げたという。アラビア語で「神は偉大なり」などと叫んでいたという目撃情報もある。治安当局者は容疑者2人を逮捕したと明らかにした。

遊牧民の反政府武装勢力やイスラム過激派は一時、北部を制圧。旧宗主国フランスが2013年に軍事介入し奪回したが、フランス軍や国連平和維持活動(PKO)部隊への攻撃が続いている。

参照元 : 日本経済新聞