TPP日米閣僚級協議 コメで厳しい交渉も

2015年4月18日 19時08分
 
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TPP=環太平洋パートナーシップ協定の交渉で日米両政府は19日から東京で閣僚級協議を行います。大きな焦点となっているコメについてはアメリカ側が輸入量を年間21万トン余り増やすよう求めているのに対して日本側は最大限応じたとしても5万トンが限度だと主張しており、隔たりを埋めるために厳しい交渉が予想されます。
 
TPP=環太平洋パートナーシップ協定を巡って日米両政府は19日から2日間、東京で甘利経済再生担当大臣とフロマン通商代表による閣僚級協議を行うことにしており、アメリカ側が求めるコメの輸入拡大の扱いが大きな焦点となっています。
 
これまでの交渉でアメリカはTPPの特別枠として、主食用のコメが年間17万5000トン、加工用などのコメが年間4万トンの合わせて21万5000トン、輸入量を増やすよう求めています。
 
これに対して、日本は最大限応じたとしても主食用として5万トンが限度だと主張しており、日米双方の主張の隔たりは大きいままとなっています。
 
コメの輸入を巡っては、日本は国際的なルールに基づきミニマムアクセスという制度で毎年、一定量を関税をかけずに輸入することが義務づけられており、国内の生産量の1割にあたるおよそ77万トンが海外から輸入されています。
 
このうち、主食用を流通させる目的で作られたSBSという10万トンの特別な輸入枠が設けられており、アメリカからの輸入実績はおよそ3割を占めています。
 
今月28日に日米首脳会談が控えていますが、19日からの閣僚級協議では隔たりを埋めるために厳しい交渉が予想されます。
 
日本のコメ輸入制度
日本は輸入するコメには高い関税をかける一方、一定量については「ミニマムアクセス」という制度によって関税をかけずに国が義務的に輸入しています。
 
これは1986年から1993年まで行われた貿易自由化を議論するガット・ウルグアイラウンド交渉で、日本がコメの関税化を受け入れない代わりに一定量を義務的に輸入するミニマムアクセスを受け入れたことによるものです。
 
その後、ガットを引き継いだWTO=世界貿易機関の下で1999年に日本は関税化を受け入れましたが、関税化が遅れたためにミニマムアクセス制度は残り、日本は毎年、アメリカやタイなどから合わせて77万トンを関税をかけずに輸入しています。
 
一方、ミニマムアクセスで輸入されたコメの多くは主食用ではなく、家畜の餌や加工用として使われていてアメリカなどコメの輸出国が主食用として流通させるよう強く求めました。
 
こうした要求を受けてミニマムアクセスのうち、「SBS」という10万トンの輸入枠が設けられており、国内の卸売業者などが主に主食用として輸入業者から実質的に直接買い入れることができるようになっています。

こうしたSBSで輸入されたコメは国産より安い価格で主にレストランなどの業務用として流通しています。

参照元 : NHKニュース


日本においてTPPは、農業問題ばかりにスポットが浴びせられているが、40項目以上の金融、投資、政府調達などと並んで人の移動の自由が盛り込まれているので、これもヤバい。

米国は既に移民国家だから痛くも痒くもないが、日本は違う。多文化共生社会ではない。日本に不利だと脱退するんじゃなかったのか?乗り遅れたバスにしがみつき、一番損する役を引き受けるのは理解できん。

結局、TPPの話が出たときに多くの人が心配してたような、関税自主権の撤廃状態になりつつあるわけで、未だに売国安倍政権を支持してる人ってどんだけマゾなんだろう。

日本が米国債を全部売れば、日本の借金は全て消える。アメリカ側が売るなと言える立場ではないはずなのに、日本だけは米国債を売れない。これでは日本が無駄な借金をアメリカの代わりに背負ってるようなもの。

TPPの危険性まとめ▼

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