人喰いバクテリアならぬ「人喰いドラッグ」が出現!? 摂取したら皮膚が腐りゾンビ状態に
覚せい剤や各種ドラッグの恐ろしさはメディアで常に報道され、日本でも脱法ハーブが大きな問題となっている。しかし世の中にはもっと恐ろしいドラッグが登場し人々の命を脅かしているという。摂取すれば皮膚が壊疽を起こしゾンビ状態になってしまう新種ドラッグが出現し、大きな問題となっているのだ。
・人喰いドラッグの発祥地はロシア
問題となっているドラッグの存在が一番最初に報告されたのはロシアで、その名は通称「クロコダイル」。クロコダイルは、鎮静作用のあるコデイン錠にシンナーやガソリンなどの炭化水素を混ぜ合わせて精製され、ヘロインよりも安く強力なのだという。
・クロコダイルがアメリカに上陸
あるドラッグを使用していた米オハイオ州のホームレスの男性の肌に緑と黒の混色の斑点が現れ、やがて斑点の箇所が裂け大きな傷口になったという。緑と黒の斑点がワニの皮を思わせることから「クロコダイル」と呼ばれるようになった人喰いドラッグが、ついにアメリカにも上陸してしまったのだ。
・初めの症状は根性焼きのような跡
クロコダイルを使用し始めると、まず皮膚にタバコを押し付けたような跡ができる。そして5日ほど経つと傷が次第に変色し水膨れになり、まるで皮膚が中から腐っていくような状態になるのである。回復には集中治療および皮膚移植が必要になり、手足の切断を余儀なくされる場合もあるそうだ。
・不純物質が組織破壊の原因
自宅の不衛生な環境で精製されたクロコダイルは、不純物や腐食性物質を含んでいるため、深刻な組織破壊や壊疽を引き起こしてしまうと言われている。しかし米当局では、注射針の使い回しによる感染症の可能性もあるとの見解を述べている。
日本にこんな恐ろしいドラッグが上陸しないことを祈るばかりである。好奇心や興味本位で手を出すことがないよう、「薬物は決してやらない」ことを心がけておきたいものだ。
参照元 : Huffington Post(英文) YouTube
自家製麻薬「クロコダイル」がロシアを蝕む 原料費数百円に貧困層が飛びつく
2012年01月10日
ロシアの若者のあいだで「クロコダイル」と呼ばれる合成麻薬が爆発に流行している。連邦麻薬流通取締局が昨年11月に発表した推計で、常習者は10代や20代の若者を中心にロシア国内で25万人。実際にはその数倍に上るとの報道もある。
ヘロインを上回る勢いで拡大
ロシアといえば、もともと世界最大の麻薬消費国のひとつ。政府の推計では常習者は250万人に上る。これまでロシアで最も多く使用されてきたのは、アフガニスタンから流入するヘロインだが、クロコダイルはそれを上回る勢いで拡大している。
ロシア紙「ノーヴィエ・イズヴェスチヤ」の昨年11月8日付インターネット版記事では、過去2年間に国内各地で新たに麻薬中毒患者となった者の90%がクロコダイルの常習者だとするロシア人口学研究所の統計を明らかにしている。
ロシア紙「ノーヴィエ・イズヴェスチヤ」の昨年11月8日付インターネット版記事では、過去2年間に国内各地で新たに麻薬中毒患者となった者の90%がクロコダイルの常習者だとするロシア人口学研究所の統計を明らかにしている。
この麻薬の正式な名称は「デソモルヒネ」という。医療用にアメリカで開発されたものだが、いつ頃からロシアで使われるようになったのか。国内の報道を見ると、諸説あってはっきりしない。
ただ、共通するのは、2000年代に入ってから使用されるようになったことと、モスクワやサンクトペテルブルグといったロシア中心部の大都市でなく、シベリアやウラルなどの地方で始まったということだ。初めのうちは、地方の若者たちのあいだで密かに使われていただけだったようだが、ここ数年で一挙に全土に広がった。
ただ、共通するのは、2000年代に入ってから使用されるようになったことと、モスクワやサンクトペテルブルグといったロシア中心部の大都市でなく、シベリアやウラルなどの地方で始まったということだ。初めのうちは、地方の若者たちのあいだで密かに使われていただけだったようだが、ここ数年で一挙に全土に広がった。
報道によると、使用すれば、ヘロインに似た快感、多幸感が感じられ、強い依存性を持つという。1回使用しただけで依存症の症状が出て止められなくなってしまうことも珍しくないそうだが、ここまで急激に使用が広がっている原因はそれだけではない。
簡単に入手できてしまう原料
クロコダイルの特徴は、原料をいとも簡単に入手できる上に、化学の専門知識がなくとも密造できることにある。原料となるのは、まずコデインという化合物を含む医薬品。
ロシアでは、咳止めの薬としてごく一般的で、医師の処方箋なしに薬局で買うことができる。これに、ガソリンやヨードなどを混ぜ合わせる。いずれも購入にあたって特に規制もないものばかりだ。
ロシアでは、咳止めの薬としてごく一般的で、医師の処方箋なしに薬局で買うことができる。これに、ガソリンやヨードなどを混ぜ合わせる。いずれも購入にあたって特に規制もないものばかりだ。
インターネット上には、密造方法を詳しく説明した「レシピ」なるものを掲載したサイトがいくつもある。若者たちはそれをもとに原料を買い集めてきて、自家製クロコダイルを密造するのだ。特別な道具は必要ない。一般の家庭にもあるような鍋やスプーンを使って混ぜ合わせることもあるという。
密造に必要な咳止め薬を販売している薬局は、ロシア国内に6万5千店もある。昨年5月25日付の「イズヴェスチヤ」紙の記事によると、1回分のクロコダイルに必要なだけの咳止め薬は、100ルーブル(日本円で240円ほど)で買えてしまうのだという。その他の原料を合わせても、数百円で密造できてしまう。連邦麻薬流通取締局によると、昨年の第1四半期だけで密造されたクロコダイルは、6500万回分にも上ると見られる。
連邦麻薬流通取締局は、密造したクロコダイルの危険性について、「使用することは自殺するに等しい」と警告する。さらに、昨年4月22日付のロシアのノーボスチ通信の記事によると、ヘロインの中毒患者が死に至るには平均で5年ほどなのに対し、この麻薬の中毒患者になってしまうと、1年とかからないうちに死んでしまうケースも多いという。なぜこれほどまでに危険性が高まるのだろうか。
密造で危険性が高まる
この麻薬の常習者ともなれば、体重が減り、免疫力も低下するという。ただ、本当の危険性は、原料やその製造方法に原因があるようだ。例えば、原料のひとつガソリン。
若者たちが入手できる一般の燃料用のものには、鉛や亜鉛など有毒な重金属の不純物が混ざっていることが少なくない。さらに、地下室など劣悪な環境で密造したり、使いまわしの不衛生な道具を使ったりすることで、有毒な物質が混入することも多いという。
若者たちが入手できる一般の燃料用のものには、鉛や亜鉛など有毒な重金属の不純物が混ざっていることが少なくない。さらに、地下室など劣悪な環境で密造したり、使いまわしの不衛生な道具を使ったりすることで、有毒な物質が混入することも多いという。
クロコダイルは静脈に注射して使う。不純物が混ざった麻薬を注射すれば、どうなるか。たとえ1回きりの使用でも血管に激しい炎症を引き起こしてしまうこともあるというが、当然のことかも知れない。しかもクロコダイルは強い依存性をもつ。二度、三度と手を出すうちに、常習者となってしまえば、その症状は凄惨を極める。
毒物が血管、そして内蔵を蝕み、注射した付近の手足の皮膚は緑に変色し鱗のようになる。クロコダイル(=ワニ)という呼び名はこの症状からついたものだ。やがて皮膚が壊疽を起こした挙句、骨がむき出しになってしまう。こうなれば、手足を切断するしかないが、手遅れになれば死に至ってしまう。先ほどの「ノーヴィエ・イズヴェスチヤ」の記事では、過去2年間にロシア全土で死亡した常習者の数は5〜7千人に上るという。
なぜこうした自殺行為のようなことを若者たちはするのか。ロシアでは、この麻薬の流行が本格化した時期が、リーマンショックのあおりでそれまで好調だった経済が一気に景気後退した時期と重なることに関連づける見方が多い。
密造すれば、ヘロインの3分の1とも10分の1とも言われる値段で快感を得ることができる。職を失い、収入を断たれた若者たちがその安さに飛びつき、密造に手を染めるようになったというのだ。
密造すれば、ヘロインの3分の1とも10分の1とも言われる値段で快感を得ることができる。職を失い、収入を断たれた若者たちがその安さに飛びつき、密造に手を染めるようになったというのだ。
猛威はすでにロシアの国境を超えつつある。昨年11月4日付のBBCの報道によると、フランス北部でクロコダイルの過剰摂取が原因と見られる心臓発作などによって若者4人が死亡したという。ドイツでも都市部の貧困層の間で使用が広がっているとの報道もある。通貨ユーロが危機を迎えるヨーロッパでもこの麻薬の使用が広がるのだろうか。
政府の対策は後手後手
ロシア政府もクロコダイルの流行には神経を尖らせている。連邦麻薬流通取締局のビクトル・イワノフ局長は、「中毒患者が全土で拡大しており、ロシア社会にとって深刻な脅威だ」と発言。
インターネットやテレビなどのメディアを使って麻薬の恐ろしさを若者に訴えるキャンペーンを展開する一方で、密造場所の摘発を次々に進めている。しかし、この麻薬の大きな特徴は、自家製できること。個人の自宅で密造されるとあっては、摘発が追いつかないというのが実情だ。
インターネットやテレビなどのメディアを使って麻薬の恐ろしさを若者に訴えるキャンペーンを展開する一方で、密造場所の摘発を次々に進めている。しかし、この麻薬の大きな特徴は、自家製できること。個人の自宅で密造されるとあっては、摘発が追いつかないというのが実情だ。
昨年4月にはシベリアのイルクーツクでメドベージェフ大統領も出席して政府の麻薬対策会議が開かれた。会議で大統領は、自らこの麻薬についてインターネットで検索してみたところ、検索結果一覧の一番上に出てきたのがその密造方法だったと指摘。
「(一番上となるということは)多くの国民がこの麻薬はどのようなものか調べているのではなく、密造方法の情報を得ていることを示している。こうしたサイトは閉鎖しなくてはならない」と述べ、ネット上で違法な情報がやり取りされることがないよう規制強化を指示した。
「(一番上となるということは)多くの国民がこの麻薬はどのようなものか調べているのではなく、密造方法の情報を得ていることを示している。こうしたサイトは閉鎖しなくてはならない」と述べ、ネット上で違法な情報がやり取りされることがないよう規制強化を指示した。
これを受けて当局はサイトの閉鎖を進めているようだ。実際、記者が昨年12月に見つけた製造方法を詳細に示したサイトは、年明けには開くことができなくなっていた。しかし、ミラーサイトも次々と立ち上げられており、まるでイタチごっこだ。これだけでは対策としては十分ではない。もっと他に対策はないのだろうか。
有効な対策となり得ると見られているのが、クロコダイルの主な原料となる咳止め薬の入手に規制をかけることだ。危機感を強める連邦麻薬流通取締局は、早くから処方箋なしでは購入できないようにする措置の導入を日本の厚生労働省に相当する保健・社会発展省に求めてきた。
しかし、ドイツの「シュピーゲル」誌ロシア語版サイトの記事(昨年7月9日付)などによると、これには国内製薬メーカー各社が強く抵抗。製薬業界のロビー活動によって、当初は昨年の中頃にも予定されていた規制措置の導入を開始する時期が延期されてしまったのだという。
咳止め薬の販売への規制は、ようやく今年6月1日から実施される。それまでの間に、いったいどれだけの若者がこの麻薬を新たに始めてしまうのかと考えると、やりきれない。
咳止め薬の販売への規制は、ようやく今年6月1日から実施される。それまでの間に、いったいどれだけの若者がこの麻薬を新たに始めてしまうのかと考えると、やりきれない。
しかも、規制が始まったとしても、どれだけ厳格に適用されるのか懐疑的な見方をする報道も少なくない。コデインを含んだ咳止め薬は、ロシア全土で数千万人が使用していると言われ、この薬の販売に規制がかかるとあれば、製薬メーカーだけでなく薬局にとっても売上に大きな影響が出るのは必至だからだ。「薬局が闇販売に走った場合にどうやって取り締まるのか」といった議論までされている。
取り残された地方の若者たち
ロシアは石油や天然ガスなどの地下資源大国として、中国やインド、ブラジルと並ぶ新興国のひとつに数えられる。しかし、その資源輸出の果実は、モスクワやサンクトペテルブルグの一部の富裕層が得ただけで、地方の貧しい若者たちのあいだでは、絶望的なまでに危険な麻薬が広がり続ける。今年3月に行われる大統領選挙では、ロシアの深刻な格差問題が問われることはあるのだろうか。
クロコダイルの概略的な説明は、ロシアの通信社「ノーボスチ」の以下のページにも
(ただしロシア語)
(ただしロシア語)
参照元 : ウェッジ・インフィニティ
ロシア連邦麻薬流通取締局が作成したクロコダイルの恐ろしさを訴える動画や取締りの様子を撮影した動画が閲覧できる(こちらもロシア語)。こちらも非常に残酷な映像を含みます。十分に注意の上、閲覧ください。
クロコダイルを摂取したら皮膚が腐りゾンビ状態に
<グロ注意>
皮膚が腐り落ちる恐怖の麻薬クロコダイルで頭蓋骨が剥き出しになってる人の映像
この状態でも生きていられている事に驚きです。含まれる不純物の影響で皮膚が腐り落ちるという恐怖の麻薬「クロコダイル」により頭部がほぼ頭蓋骨のみになってしまっている人の映像です。
Krokodil: Nueva Droga Que Se Come a Las Personas Vivas
クロコダイル中毒者のゾンビ化
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