新燃岳の噴火 火口内の溶岩直径約550m 急速に拡大か

2018年3月8日 4時13分

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霧島連山の新燃岳の噴火で、火口内に出ている溶岩は、7日の時点で直径およそ550メートルと、急速に大きくなっていることが国土地理院の解析でわかりました。

国土地理院は、6日に見つかった新燃岳の火口内に出ている溶岩について、地球観測衛星「だいち2号」で観測されたデータを解析しました。

それによりますと、新燃岳の火口内では、去年10月には新しい溶岩は見られませんでしたが、平成23年以来となる爆発的な噴火が発生した6日の午後11時半ごろには、新しい溶岩が出て、直径およそ450メートルに広がりました。

その後、7日の午後1時ごろには直径およそ550メートルに達したということです。国土地理院は、一連の噴火活動で火口内で溶岩が急速に拡大したと見ています。

国土地理院の矢来博司地殻変動研究室長は、今後も溶岩の変化を注意深く監視していくことが重要だとしたうえで、「7年前の平成23年にも火口を塞いだ溶岩を吹き飛ばす形で爆発的な噴火が発生した。引き続き噴石に警戒してほしい」と話しています。

参照元 : NHKニュース



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新燃岳 噴火活動が活発化 大きな噴石や火砕流に警戒を

2018年3月8日 12時05分

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鹿児島と宮崎の県境にある霧島連山の新燃岳では、6日から大きな噴石を火口の外まで飛ばす爆発的な噴火が相次いでいます。7日には放出される火山ガスが急増するなど噴火活動が活発化していて、気象庁は、噴火警戒レベル3を継続し、大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

気象庁によりますと、霧島連山の新燃岳では今月1日から噴火が続いていて、空振と呼ばれる空気の振動を伴う爆発的な噴火が、6日は18回、7日は16回観測され、一連の噴火では大きな噴石が火口から最大700メートルまで飛び、噴煙が最大で3000メートルに達したことが確認されています。

8日は午前中、雲がかかっていて噴煙や火口付近の状況はわかりませんが、8日も火山性地震も多い状態が続き、空振を伴う振幅の大きな地震も起きているほか、火山性微動の振幅が大きい状態が続くなど、噴火は継続していると見られるということです。

新燃岳では、7日までの調査や観測で火口内にたまった溶岩が急速に大きくなっていることや、火山ガスの二酸化硫黄の放出量が7日には3万4000トンと、今月2日の15倍に急増するなど噴火活動が活発化しています。

気象庁は、今後さらに火山活動が高まる可能性があるとして、「入山規制」を示す噴火警戒レベル「3」を継続し、火口からおおむね3キロの範囲では噴火に伴う大きな噴石に、おおむね2キロの範囲では火砕流にそれぞれ警戒するよう呼びかけています。

また火山灰や小さな噴石、火山ガス、それに爆発的な噴火に伴う空振に注意するとともに、火山灰が降り積もった地域では大雨の際の土石流にも注意するよう呼びかけています。

参照元 : NHKニュース



▼新燃岳ライブカメラ(高原町から撮影)