桜塚やっくんの両親が遺体と対面

2013年10月6日 21時01分

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山口県内で交通事故死したお笑いタレントの桜塚やっくん(37=本名・斎藤恭央さん)の父・充さん(63)と母・美佐緒さん(61)が6日、遺体と悲しみの対面を果たした。 

この日の夕方、現地から帰京した充さんと美佐緒さんは神奈川県内の自宅前で報道陣の取材に答えた。 

充さんは「恭央は30分蘇生手術を行ったそうですが、ほとんど即死だったそうです。頭蓋骨が陥没し、肺が半分に縮んでいました。心臓も破裂して小さくなっていました。顔や体はきれいで生きているようでした」と説明。遺体と対面した時、「『お父さん』と呼んでくれ!」と声をかけたという。 

事故現場は下り坂になったS字カーブで事故多発地帯。しかも当日は雨が降って視界不良なうえ、路面が滑りやすい状況だった。東京から1100キロの距離をメンバーが交代で運転していたが、事故当時ハンドルを握っていたのが桜塚さんだった。 

「スリップして中央分離帯にぶつかってしまったんです。(マネジャーの)砂守(孝太郎)さんがドアを開けて出たところ(後続車両に)はねられた。(慌てて出た)恭央が後ろの車を止めようと手をふったり110番している時に(別の後続車両が)突っ込んできました」 

最後に会ったのは5月12日の母の日。美佐緒さんにバラの花束を抱えて実家に帰ってきたという。美佐緒さんは「今はいい思い出しか浮かんでこない」と泣きじゃくった。 

充さんによると、桜塚さんはバンドメンバーを育てることにやりがいを感じていたという。夢は売れない芸人のためのシェアハウスを造ること。「(テレビ朝日の)『(大改造!!劇的)ビフォーアフター』に企画を持ち込んでやってみたいんだよね」と目を輝かせていたそうだ。 

だが、それももうかなわない。充さんは「やはり事故の原因は恭央にある。安全運転に徹していれば起きなかった」とし、「砂守さんの命を奪って申し訳ありませんでした」と繰り返し謝罪した。

なお、通夜・告別式等は未定。


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