福島第一原発の汚染水漏れ、人為的な操作か

2014年2月21日20:43

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福島第一原発の汚染水を保管するタンクから極めて高い濃度の汚染水およそ100トンが漏れた問題で、東京電力は、原因が故障ではなく、人為的な操作によるものだったと発表しました。

この問題は、19日午後11時半ごろ、福島第一原発4号機のタンクからおよそ100トンの汚染水がせきの外へ漏れたもので、ベータ線を出す放射性物質が1リットルあたり2億3000万ベクレルという極めて高い濃度で検出されました。

満水に近かったタンクに汚染水が流れ込んだのが原因でしたが、本来、開いていてはいけない3つのバルブのうち2つが開いていたため、タンクに汚染水が流れ込んでいました。

東京電力は、20日の会見では、問題発覚後の現場確認では、3つのバルブのうち1つは閉まっていた状態だったため、故障の可能性があるとしていました。しかし、東電が前後の写真などを調べたところ、この閉まっていたバルブも水漏れが発見される前には開いていたことがわかりました。このため、東京電力は、故障ではなく、人為的な操作によるものだったとしています。

なぜ一度開けられたバルブが、その後、閉じられたのかについても詳しく調べるとしています。

参照元 : TBSニュース


ミスか故意か…汚染水漏れ、誰かが弁を開閉

2014年2月22日00時04分
 
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福島第一原子力発電所で高濃度汚染水110トンが貯蔵タンクからあふれた問題で、東京電力は21日、タンクに注水する配管の3個の弁のうち、19日深夜に漏水を見つけた時は閉まっていた弁が、19日の間に2度、何者かによって操作され、約半日にわたり開いていたと発表した。

作業員への聞き取り調査では、誰が弁を操作したのか分かっていない。弁は手動式で、レバーを付けて回さないと開閉できない。東電は、ミスと故意の両面で、弁が操作された経緯を調べている。

東電によると、汚染水があふれた「H6エリア」のタンクの注水用配管には弁が3個ある。漏水が分かった直後の20日午前0時過ぎに撮影した写真では、2個が開き、1個は閉まっていた。3個とも開かないと注水されない構造で、東電は20日、「閉まっていた弁は故障した疑いがある」との見解を示していた。

しかし、19日午前11時頃に別の作業で撮られた写真を確認したところ、故障が疑われていた弁は開き、開閉用のレバーが取り付けられていた。

参照元 : 読売新聞