【衝撃研究結果】運動不足の怠惰な生活は「脳神経にまで影響を及ぼし心臓疾患の原因にもなる」ことが判明
 
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ストレスや疲れが溜まると何もする気が起きず、家でゴロゴロと漫画を読んだりテレビを見たりしがちだ。「もっと活発になったほうが心身ともにいいんだろうな……」と思いつつも重い腰が上がらなかった人は、これで気が変わるのではないだろうか。ある研究で、運動をせずに怠惰な生活を続けていると、脳神経にまで影響を及ぼし心臓疾患の原因になることが判明したのである!

・運動不足は脳神経にも影響
運動不足の怠惰な生活が体に及ぼす影響を研究したのは、英ウェイン州立大学のパトリック・ミューラー博士が率いる医学研究チームだ。彼らは、まず実験用マウスを2つのグループに分け、回し車がある檻と何もない檻に入れ経過を見た。すると回し車がある檻にいたマウスは、毎日3時間、定期的に回し車で運動するようになり、そうでないグループは何もしない生活を送るようになった。

3カ月後、研究チームは、血管運動調節と循環器系調節をつかさどる脳内の延髄吻側腹(えんずいふんそくふく)外側野に色をつける物質をマウスに注射し、マウスの生活習慣が脳神経にどのような影響を及ぼしたか調査した。

その結果、2つのグループに大きな違いがあることが明らかとなった。定期的に運動していたマウスの脳神経に変化は見られなかったが、運動不足のマウスは、なんと諸臓器の機能を調節する交感神経系が異常に活発になっていたのである。

・怠惰な生活が心臓疾患の原因に!
交感神経系は、心臓血管や消化器官、腹部内臓などを調節している重要な器官だ。研究チームによると、交感神経系が活発になると血管の圧縮が激しくなり、高血圧や心血管疾患を引き起こす原因になり得るのだという。

ミューラー博士は、「人間にもマウスと同じ脳神経部位があり似たような作用をするため、人間も運動をせず怠惰な生活を送っていると、同じような結果を招く可能性がある」と警鐘を鳴らしている。

運動をすると幸せホルモンが分泌され、気分がスッキリして記憶力も向上し、その恩恵は大きい。最近は、大人も子供もネットやゲームに夢中で運動する機会が減っているので、意識して体を動かすようにしたいものだ。