物証乏しく 大阪中1遺棄の山田容疑者は「殺人罪」に問えず?

2015年8月28日
 
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大阪・寝屋川市立中木田中1年、平田奈津美さん(13)の死体遺棄で逮捕された除染作業員、山田浩二容疑者(45)。事件の2日前、今月11日未明に、東京・秋葉原で警視庁の職務質問を受けていたことが分かった。

「山田容疑者は除染作業員の同僚と一緒に深夜、軽自動車で秋葉原をウロウロ。女性をナンパしようとしていたようですが、他府県ナンバーを不審に思った警察官が職務質問したところ、山田容疑者のボストンバッグからスタンガンや手錠、注射器が見つかった。尿検査も実施しましたが、薬物反応は出ず、結局、2時間ほどで“釈放”した。山田はスタンガンについて、『護身用です』と説明したそうです」(捜査事情通)

事件を予感させる出来事だが、一部週刊誌の報道によると、山田容疑者はその前日、同僚と一緒に有料の“乱交パーティー”に参加。イチモツに「シリコーンボールを25個入れている」などとうそぶいていたという。

「通常は3個で、多くて9個ぐらい。25個はあり得ない」(形成外科医)という話はさておき、乱交パーティーの3日後に中学生2人を監禁。この男の“獣性”には改めて背筋が凍るが、ただ、いずれシャバに出てくる可能性がある。

「21日に遺体で見つかった奈津美さんの同級生、星野凌斗君(12)の遺棄については、一部が白骨化するほど腐敗が進んで死因すら特定できず、物証に乏しく、逮捕できずにいます。山田容疑者に完全黙秘を貫かれたら、奈津美さんの事件も、殺人罪に問うのは難しいかもしれません。『騒がれないように粘着テープで口をふさいだら、死んでいた』などと殺意を否認され、傷害致死で逃げ切られる恐れがある。『状況証拠を積み重ねるしかない』と渋い顔をする捜査関係者もいます」(地元マスコミ関係者)

傷害致死罪は3年以上の有期懲役で、死刑はない。日大名誉教授の板倉宏氏(刑法)が言う。

「確かに殺意を立証するのは難しいでしょうが、山田容疑者には同様の前科があるし、『このまま放っておいたら死ぬかもしれない』と認知していたという“未必の殺意”で殺人罪に問える可能性はあります」

そうでなければ、奈津美さんと星野君の遺族も無念だろう。

参照元 : 日刊ゲンダイ