家事をするだけでがんの予防になる

2012.9.24 MON

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女性について行われたある研究によって、日常の家事が乳がんのリスクを13%減少させることが示された。もちろん男性にも効果がある。

身体活動はがんを予防し、記憶力を高め、寿命を延ばし、わたしたちの代謝を改善する。しかしある研究が、身体活動の恩恵を受けるには、家事をすることで十分であり、女性の乳がんが発達するリスクを13%も減らすことを示した。
 
「庭仕事や家の掃除、犬の散歩、洗車などは、ジムやジョギングとまったく同じように機能する活動だ」
 
研究は、EPIC(European Prospective Investigation of Cancer: ヨーロッパ・がん予想調査)によって行われ、「International Journal of Cancer」に掲載された。これは特に、イタリアで女性の10人に1人がかかる乳がんを考察している。乳がんは、女性に最も多いがんで、女性がかかるすべてのがんの25%を占め、最大の死亡原因となっており、腫瘍が原因で亡くなるうちの、17%の割合を占めている。
 
研究は8,000人の女性を分析して、活動的な生活をしているかしていないかで分類した。活動的な生活をしている女性はがんを患う確率が13%低かった。「中程度に活動的」と見なされた女性たちでも、8%のリスク減少が見られた。
 
興味深いのは、身体活動の恩恵を受けるには、ごくわずかな活動で十分だということだ。「運動をするというのは、少しでも息が上がるあらゆることを意味しています。必ずしも疲労する活動でなくてもよくて、床を掃除したり、窓ガラスをきれいに拭くだけでも十分なのです」とイギリス・がんリサーチのサラ・ヒオムは説明している。
 
「従って、健康に変化をもたらすには、わたしたちの日常の習慣を少し変えるだけでよいと気づくことが重要です。エレヴェーターの代わりに階段を上る。ルートの一部分でもいいから、歩いて仕事に、学校に、買い物に行く。要するに、家事をはじめとして、あらゆる状況で可能な限り体を動かそうとすればいいのです」。当然のことながら、有効なのは女性だけではない。
 
男性と女性について行われた別の研究は、スポーツ、いやむしろ身体活動は、1年に3,000件のガンを減らすことができることを示している。公的なガイドラインは、1週間に少なくとも150分、つまり2時間半の運動を勧めている。しかし男性の39%と女性の29%しかこのアドヴァイスに従っていない。
 
「このため、活動的であるということは、山登りやマラソンをすることではないと知ることが重要となります。経済的な余裕や利用できる自由時間を度外視するとしても、わたしたちはそれぞれが日常生活の一部として運動を始めることができます。ごくわずかな労力で、大きな恩恵が得られるのです」

TEXT BY MICHELA DELL’AMICO
TRANSLATION BY TAKESHI OTOSHI

WIRED NEWS 原文(Italian)


参照元 :
wired

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