元従業員が証言「数十本ではなく数百本」 焼肉店“つまようじ銃”暴行事件

2018/1/11(木) 19:15配信

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大阪府泉大津市の焼肉店で男性従業員の顔につまようじを刺すなどの暴行を加え、経営者の男ら3人が逮捕された事件。凄惨な暴行を度々目撃していた元従業員がMBSに証言しました。

泉大津市の焼肉店経営・向井正男容疑者(42)と妻の岬容疑者(26)ら3人は去年、焼肉店の店内で男性従業員(35)に対し角材で顔を十数回殴るなどした疑いがもたれています。警察によりますと、向井容疑者らは「つまようじクロスボウ」と呼ばれるつまようじが矢のように時速100キロ近くで飛び出す器具を使い、男性の顔に数十本ものつまようじを刺すなどの暴行もしていたといいます。MBSの取材に応じた焼肉店の元従業員は、暴行をたびたび目撃していたといいます。

「(つまようじは)数十本ではなく数百本ですよ。写真はもうないんですけど、従業員専用のLINEがあって、見せしめのように向井容疑者から写真が送られていました」(焼肉店の元従業員)

さらに服を着たまま熱湯をかけられ、全身にやけどをする様子も…

「『痛いんです』って(男性が)言うから『どうしたん?』って聞くと、手を見たら明らかやけどをしていたので、『何したん?』って聞いたら、きのう熱湯かけられたと。毎日お湯に洗濯洗剤を入れられてかけられていたと、本人から聞きました。お前は汚いからと風呂も入らへんしって」(焼肉店の元従業員)

女性は男性に対し被害届を出すよう説得しますが、「できない」と話していたということです。また暴行は店の休憩時間にも行われていたといいます。

「(昼の営業が終わって)午後4時に一回、店を閉めます。そのときにボコボコボコと暴行して、(男性が)血まみれになっていました。廊下とかも血まみれになってみんなでそれを拭きました」(焼肉店の元従業員)

向井容疑者らは暴行の理由について、「男性が店の金を使い込んだから」などと話しているということです。警察は男性と向井容疑者らの間に何らかのトラブルがあった後、向井容疑者らが男性を逆らえない状況にしていたとみて調べています。

参照元 : MBSニュース


顔につまようじボーガン 焼肉店主らの壮絶暴行と住民証言

2018年1月11日

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経営者の向井正男&岬容疑者(右)と店長の御園生裕貴容疑者

「コラ、おまえ、逃げんなよ。逃げたらどうなるか、分かっとるやろな」

「つまようじボーガン」と呼ばれるミニチュアの洋弓銃で、数十本のつまようじを撃ち込まれ、顔面がハリネズミのように腫れあがった男性従業員(35)は、日頃からこう脅され、逃げるに逃げられなかったという。

大阪府泉大津市の焼き肉店「ぎゅうぎゅう」の店内で従業員に暴行を繰り返したとして、大阪府警は10日、経営者の向井正男(42)、妻でスナック勤めの岬(26)、店長の御園生裕貴(25)の3容疑者を暴行や傷害の疑いで逮捕、送検した。

 集団リンチは口にするのもはばかられるほどエグく、向井容疑者のスマホには、男性の顔中につまようじが突き刺さった動画や画像が残されていたという。ボーガンは全長約10センチで、インターネット通販で購入したそうだ。

「ボーガンの速度は時速100キロに上り、至近距離から発射されていました。向井容疑者らは角材で男性の顔面や頭部を数十回ブン殴って、尻や太腿に熱湯をかけて全治3カ月の火傷を負わせた。さらに両手を針金で縛り、ティッシュをはさんで火をつけた。男性が『熱い、熱い』と泣き叫ぶ様子を見てゲラゲラ笑い、スマホで撮影していたのだから、人間がすることではない。岬容疑者も一緒になって角材でボコっていたそうです」(捜査事情通)

近隣の店の主人がこう言う。

「お兄ちゃんが店に買い物に来るたびに顔がパンパンに腫れとるもんやから、このままではヤバいんちゃうかって心配しとった。本人は『ちょっとコケただけですわ』とか、『揚げモンしとったら、油がハネてやけどしたんです』とか言って、ごまかしとった。チクったら暴力がエスカレートするんやないかって、ビビっとったんちゃうかな」

だが、さすがに身の危険を感じたのだろう。男性は昨年秋、向井容疑者らのもとから逃げ出し、一時、所在不明になった。身を寄せていた知人から警察に、「オーナーと店長から暴力を振るわれていた」と相談があり、事件が発覚した。

男性はもともと向井容疑者が経営していた別の焼き肉店の従業員で、2016年夏、新店舗をオープンするにあたり店長に抜擢された。しかし、仕事ができる方ではなかったため、その後、店員に降格にさせられた。

向井容疑者は「(男性が)店の金をごまかし、勤務態度も悪かったため、昨年の5月ぐらいから暴力を振るうようになった」と、説明しているという。

「顔をケガしているお兄ちゃんは、たまに見かけたけど、転びはったんかなぁと思っていた。店ができてから1年以上経つけど、経営者(向井容疑者)はいっぺんも挨拶に来うへんし、会うても目も合わさず、プイって横向くような感じの悪い人やったわ。近所付き合いもなかった」(別の近隣住民)

前出の捜査事情通がこう続ける。

「あのままリンチが続いていたら、男性は亡くなっていたかもしれません。それぐらいひどかった。向井容疑者らに歯まで抜かれたようで、前歯が数本なくなっている。向井容疑者には前科があります」

鬼畜の所業だ。

参照元 : 日刊ゲンダイ