北朝鮮ミサイル発射 北朝鮮の狙いを鴨下記者が解説します。

2014/06/29 17:50

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日本からの墓参団受け入れの一方で、短距離弾道ミサイル発射を強行した北朝鮮の狙いと、日朝協議への影響について、墓参に同行している鴨下 ひろみ記者の解説です。

29日未明の弾道ミサイル発射について、ピョンヤンでは今のところ、全く伝えられておらず、墓参団の活動も、予定通り行われている。

遺族らは午前、ピョンヤン郊外の竜山(ヨンサン)墓地を訪問し、日本人の埋葬場所に祈りをささげ、慰霊した。 同行している外務省の当局者は「ミサイル発射は、軍の通常訓練だ」と述べて、「日朝協議や墓参には、全く関係ない」と明言した。

北朝鮮は、日本に対しては、協力姿勢をアピールする一方で、弾道ミサイル発射に加え、大規模な反米集会を開いて、アメリカや韓国に揺さぶりをかけている。 7月3日には、中国の習近平主席が、中国のトップとしては初めて、北朝鮮より先に韓国を訪問する。

今回のミサイル発射は、これをけん制したとの見方も有力となっている。 北朝鮮が今後、さらに強硬姿勢を強めた場合、日朝協議への影響は避けられず、日本政府は、難しいかじ取りを迫られるとみられる。

参照元 : FNNニュース




北朝鮮ミサイル発射 韓国軍関係者、スカッド系ミサイルと推定

2014/06/29 12:38

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防衛省は、29日午前、北朝鮮の東岸から午前5時ごろ、複数の弾道ミサイルが日本海に向けて発射されたもようだと発表した。 ミサイルが発射された時刻について、韓国軍は、午前4時50分と58分ごろの2回と発表している。

また、韓国軍の関係者は、スカッド系の弾道ミサイルと推定されるとしていて、7月3日に、中国の習近平国家主席が韓国を訪問するのを前に、両国をけん制する狙いがあるのではないかとしている。

参照元 : FNNニュース




北朝鮮ミサイル発射 外務省幹部、日朝協議に変更ないとの見通し

2014/06/29 17:46

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北朝鮮が、複数の弾道ミサイルを日本海に向けて発射した。発射場所は、東岸の元山(ウォンサン)付近で、ミサイルは、500km程度飛んで、日本海に落下したとみられている。

7日1日には、日朝政府間協議が控えており、北朝鮮側の動きが注目される。 亡くなった家族を思い、「故郷」を歌う日本人女性たち。 北朝鮮・清津(チョンジン)市羅南地区の旧日本人墓地。

28日、日本人の遺族らが、初めてこの墓地を訪れた。 70年来の願いが実現した、墓参団の北朝鮮訪問。 北朝鮮側は、協力姿勢をアピールし、早期の制裁解除につなげたい考えとみられている。

こうした中、防衛省は、北朝鮮が29日午前5時ごろ、複数の弾道ミサイルを発射したもようだと発表した。 小野寺防衛相は「発射された弾道ミサイルは、最大約500km程度飛翔(ひしょう)し、いずれも日本海上に落下したものと推定されます」と述べた。

発射場所は、東岸の元山付近で、ミサイルは最大で500km程度飛び、日本海に落下したとみられている。また、韓国軍関係者は、「発射されたミサイルは2発で、スカッド系の弾道ミサイルと推定される」としている。

小野寺防衛相は、「日本の領土・国民に、直ちに影響を及ぼす飛行ではなかった」としているが、政府は、北京の大使館ルートを通じて、北朝鮮に厳重に抗議した。

安倍首相は、アメリカや韓国などと連携を図りつつ、情報収集や分析に努めることなどを指示した。 北朝鮮がミサイルなどを発射するのは、2014年に入って11回目となる。今回のミサイル発射の狙いについて、韓国軍の関係者は「7月3日に、中国の習近平国家主席が韓国を訪問するのを前に、両国をけん制する狙いがあるのではないか」としている。

小野寺防衛相は「7月1日に、日朝の政府間の協議が行われるタイミングになりますので。なぜいつも、このようなタイミングで、このような実験を行うのかなと」と述べた。日朝関係をめぐっては、拉致被害者らの再調査などに関する政府間協議が、7月1日に控えている。

外務省幹部は、「日朝局長級協議は、キャンセルにならないだろう」と述べ、変更はないとの見通しを示したが、北朝鮮側の今後の動きが注目される。

参照元 :
FNNニュース