特定の酵素で、がんの増殖抑制 大阪市大、胃がんで実用化目指す

2014年12月25日
 
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特定の酵素を投与することで、がん細胞内にある物質をがん増殖を抑える物質に変化させて治療する手法を大阪市立大のチームが発見し、25日発表した。

人の胃がんを移植したマウスへの投与実験ではがんが大きくならず、新たな胃がんの治療法として実用化を目指す。がん細胞が増殖を自ら抑制する、これまでにない治療法になるとしている。

チームの八代正和准教授によると、この酵素は、がん抑制効果があるプロスタグランジンD2(PGD2)をがん細胞内に作り出す働きを持つ。酵素を投与しなかったマウスのがん細胞は2週間で3倍に増殖したが、投与したマウスでは大きさに変化はなかった。

参照元 : 西日本新聞

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まだ免疫療法や第三世代の抗がん剤は気休め。LAK療法や樹状細胞療法やペプチドワクチンもそれが奏功する運のいい患者でしか効果がでないし、大半は一時的な延命が認められても、結局は死んでしまう。

酵素でがん細胞が試験管内で抑制できても、in vivoで役立つかどうかはまったくの未知数。免疫療法の過去を振り返れば、in vitroで圧倒的な色気が感じられても、実際は期待外れアイテムの死屍累々。