仮想通貨リップルとトロンで「3000ドルを失った男」の告白

2018/1/17(水) 17:00配信

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筆者は今年1月3日の記事で「仮想通貨への投資で3000ドルを儲けた」と執筆したが、それは幻だったようだ。筆者は12月の末に約1ドルだったリップル(XRP)に投資を行い、一時的に成功を収めた。また、別の仮想通貨であるトロン(TRX)にも投資し、リップルを上回る成果をあげていたが、これも一時的なものだった。

仮想通貨の相場は暴落しているが、なかでも筆者が購入したコインが特に値を下げている。ビットコインやイーサリアム、ビットコインキャッシュや、ライトコインなどは、他の小規模なコインと比べると下落幅は小さい。特にイーサリアムはまだ持ちこたえているほうだといえる(編集部注:1月16日時点の筆者の感想)。

しかし、リップルは1月4日に最高値の3.84ドルをつけた後、本稿執筆時点で1ドル付近まで下落した。

背景には様々な要因がある。韓国政府は仮想通貨の規制強化に乗り出す方針であると一時伝えられ、韓国のトレーダーの間では不安が広がっている。リップルの価格を押し上げた要因の一つが、韓国人たちが盛んに投資を行ったことだった。

また、リップルは銀行が送金サービスに用いる理想的なコインだとされたが、現実には銀行や企業がリップルを用いなければならない明確な根拠はない。さらに、中国の仮想通貨トロンのプロジェクト概要を解説するホワイトペーパーの一部が、別のホワイトペーパーからの盗用であるとの疑惑が浮上し、値崩れが起こっている。全体的に市場は売りが優勢で、利益確定に乗り出す人も多い。

ただし、この状況下でも掲示板の「Reddit」のトロンやリップルのコミュニティでは、さほどの動揺は広がっていない。相場はいずれ落ち着きを取り戻すだろうとの見方が優勢だ。彼らがいつリップルを購入していたのかは定かではないが、多くの人は依然として含み益を抱えているのかもしれない。彼らは筆者より多くのことを知っているのかもしれない。

人々はビットコインやイーサリアムはバブル周期を繰り返しており、価格はいずれ戻ると主張する。仮想通貨は一部の先見性を持つ人たちには多大なリターンをもたらした。仮想通貨コミュニティでは「HODL(ホードル)」というスラングが盛んに用いられている。これはHold On for Dear Life(必死で持ちこたえる)の頭文字をとったものという解釈もあれば、単に酔っ払った人が「Hold(ホールド)」のスペルを間違ったのが定着しただけだ、という意見もある。

「バブル再燃」はあるのか?

仮想通貨マニアたちは、市場が暴落した時に狼狽売りをするのは金持ち連中のやることで、年季の入ったマニアなら倍賭けすべきだと主張する。理論的に考えてHODLのポジションをとる人もいるし、ある種のポジティブシンキングのような思想でHODLを行う人もいる。

これまで長い間、特定のコインに関しては、HODLは賢明な選択だったといえる。相場は突発的に上昇したのだ。しかし、この先に再び同様な上昇が起こる保証はない。

バブルと直感した時にやっておくべきだったこと
現状は危険度が増しているともいえる。2週間前の筆者は、自分が買ったコインは伸びると思っていたが、状況は一変した。トロンの値上がりによって、一体いくらの利益を得ることになるか、皮算用してみたのはつい先週のことだったが、現在はそれをはるかに下回る価格になってしまった。仮想通貨への投資に際し、筆者は限度額を設けてはいたが、自分もまた、騙されやすい人間の一人に過ぎないのかもしれないという思いも浮かんでいる。

また、これはバブルであると直感したタイミングで、別の仮想通貨のUSDTに手持ちのコインを交換しておくべきだったとも考える。USDTはTether(テザー)とも呼ばれ、常に米ドルとほぼ同等の価値を保つことで知られている。

筆者は実のところ、価格がピークを迎えつつあることを感じていた。次こそは自分の直感を信じて適切な判断を行いたいと願う。しかし、次のチャンスにもまた大きく失敗してしまう可能性もある。

とりあえずのところは、筆者はホールドのポジションをとることにする。自分がやっていることは賭けであり、上がるにしろ下がるにしろ、その結果を見届けるのだと自分に言い聞かせている。自分はリップルとトロンへの投資で「3000ドルを失った」とこの記事のタイトルに書いたが、「3000ドルを稼いだ」と書いた時にも、実際にその金額を手にした訳ではなかったのだ。

筆者が保有しているのは仮想通貨であり、ドルではない。それが一体いくらの価値を持つものなのかは、依然として不明のままなのだ。

情報開示:本稿の筆者は仮想通貨市場の参加者であり、リップルとトロンをロングポジションで保有している。

参照元 : Forbes JAPAN


“新技術”でいつでも送金OK 地銀などが新サービス

2017/03/02 17:02

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地銀やネット銀行など50行近くが組んで、新たな送金サービスを開始します。

新たな送金サービスに取り組むのは、地銀やネット銀行など国内の47の銀行です。ビットコインなどの仮想通貨に使われているブロックチェーンと呼ばれる技術を使うことで、海外送金も含め、24時間365日いつでも銀行間の振り込みが可能になります。

これまでは、全銀協のシステムが稼働している平日の午前8時半から午後3時半までしか利用できませんでした。このサービスを使えば、海外に留学している子どもへの送金やインターネットショッピングでの決済を安く迅速に行えるほか、飲み会の時の割り勘など新たな利用シーンで現金を使わずにお金をやり取りできます。

送金できるのは、今回の取り組みに参加している銀行の口座間に限られます。準備ができた銀行から今年の秋以降にもサービスを開始する予定です。個人の送金を巡っては、ベンチャー企業などがフィンテックと呼ばれるIT技術を使って、仮想通貨など様々な手法で参入してきています。地銀のなかには、自らの存在感を失うとの危機感もあり、メガバンク以上に積極的に新たな金融技術に取り組む銀行が増えています。

参照元 : テレ朝ニュース



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