「南極より極寒」な領域が広がるアメリカの大寒波
2014年01月08日 16時32分 JST
アメリカでは1月6日(アメリカ時間)から、北極から冷気を運ぶ大気の「極循環」現象が、南西部を中心に極寒をもたらしている。
シカゴやデトロイト、ミネアポリスなどの都市は、南極点より寒くなった。1日の「最高気温」が、華氏マイナス9度(摂氏マイナス23度)より低くなったのだ。シカゴの最高気温は華氏マイナス12度(摂氏マイナス24度)となった。
この大寒波は7日にアメリカ東部も覆い、ジョージア州やカロライナ州など、ディープサウスと呼ばれる南部諸州でも、アラスカ州アンカレッジより低温となっている。
以下のインフォグラフィック地図は、1月6日の最高気温を表している。ミネアポリス等を、ピンク色の領域(華氏マイナス10度から19度:摂氏マイナス23度から28度)が広く覆っていることがわかる。
黒いドットが付いた都市は、最高気温が南極(華氏マイナス9度:摂氏マイナス23度)より低い。水色のドットが付いた都市は、最高気温がアラスカ州アンカレッジ(華氏40度:摂氏4.4度)より低い。
参照元 : The Huffington Post
大寒波の北米、珍事件6選 脱獄囚戻り、シロクマも「無理」
2014年01月10日 15時51分 JST
東部や西南部の広い範囲で大寒波が襲った米国では、学校が閉鎖されたり、飛行機がキャンセルされたりしている。大寒波や、その原因になった「極渦」(ポーラー・ボルテックス)という言葉など、もう一生聞きたくないという人も多いことだろう。しかし、この歴史的大寒波には「笑える側面」もある。いくつかご紹介しよう。
脱獄囚も監獄に戻った
ケンタッキー州にあるブラックバーン矯正施設で1月5日(米国時間)、ある囚人が脱走に成功したが、あまりの寒さに(最初はモーテルで滞在したが)、翌6日には施設に戻ったとAP通信は伝えている。
同施設があるレキシントン市は、6日の時点で華氏マイナス20度(摂氏マイナス28.9度)という、苦痛を伴うほどの寒さだった。この囚人はズボンとシャツとジャケットしか着ていなかったという。
シロクマも無理
「風の街」と呼ばれるシカゴ市では7日、気温が華氏マイナス40度(摂氏マイナス40度)にまで下がった。その間、同市のリンカーン・パーク動物園にいるホッキョクグマのアナナ(12歳)は、暖かい部屋で保護されていた。
アナナは、通常のホッキョクグマが食べるクジラの死骸などを餌として与えられていないため、野生のホッキョクグマに見られる最大5インチ(12.7センチ)の皮下脂肪を持っていないのだと、動物園の広報担当者はAP通信に対して説明している。
「氷の地震」の爆発音
カナダのトロント市およびオンタリオ州の住民は、数日間にわたって大きな爆発音と弱い地震のような状況を経験した。氷震(氷河地震)だった。
氷震は、地下に染みこんだ雨や水が凍りついたときに発生する。「水は凍ると膨張する。そして、凍った土の中で膨張すると、その土に文字通り巨大な力がかかり、そのエネルギーが突然解き放たれる。ちょうど、地震によってエネルギーが放出され、地面が滑るようにだ」と、気象学者のナターシャ・ラムサハイ氏はCityNewsの取材に対して語っている。
ビートやチーズで道路や線路の氷を溶かす
ビート・ジュース、チーズ製造後のブライン(塩水)、糖蜜液、ジャガイモ・ジュースの共通点がわかるだろうか。AP通信によれば、これらはみな、厳しい寒さの中で凍結した路面や線路を溶かす新たな手段として、テストが行われている物だ。
通常の塩は、華氏16度(摂氏マイナス8.9度)以下では基本的に効果を発揮しないのだという。手軽に利用でき、費用も安くて環境に優しい新しい手法が模索されている。
火星より寒い気温
カナダのマニトバ州ウィニペグ市は12月31日(現地時間)、「火星より寒い気温」を記録した。スミソニアン学術協会のブログによると、火星の気温は、最近では摂氏マイナス25度〜マイナス31.1度で推移しており、北米の多くの場所より暖かいのだ。
ただし、火星の気温はもっと寒くなる場合もある。摂氏21.1度〜マイナス159.4度の範囲で変化しているのだ。
アラスカやモスクワより寒くなった南部諸州
テネシー州メンフィス市の気温は1月6日、アラスカ州アンカレッジ市よりも華氏で20度(摂氏で11.1度)低くなった。また、ジョージア州アトランタ市はロシアのモスクワ市より寒く、テネシー州ナッシュビル市はニューヨーク州オールバニ郡より寒かった。
翌7日には、フロリダ州マリアンナ市の気温がアンカレッジ市より華氏で2度(摂氏で1.1度)低くなった。極渦が発生する前には、フロリダ州とミネソタ州で華氏で115度(摂氏で63.9度)もの違いがあった。
[Brianna Elliott(English) 日本語版:佐藤卓/ガリレオ]
参照元 : The Huffington Post
凍り付いたシカゴのシュールな写真集
2014年01月09日 JST
イリノイ州シカゴの気温は1月7日午後(米国時間)、それまでの37時間で初めて華氏0度(摂氏マイナス18度)を少し超えるようになった。「ウィンディー・シティー(風の街)」と呼ばれるこの都市が、ようやく一息つける兆しが見えてきたわけだ。
これではシカゴ(Chicago)でなく「シベリア(ChiBeria)」だと呼ばれていた季節も、そのうち過去のものになるはずだが、これからもしばらくは、厳しい極寒のなかで印象的な写真が撮影されることだろう。
冒頭の写真は、パイロットのハンク・ケインによって上空から撮影された、ツンドラのようなシカゴの写真だ。「ウェザーチャンネル」プロデューサーのショーン・レイノルズがTwitterに投稿した。
以下、極寒のシカゴで撮影された写真を紹介しよう。凍り付いたミシガン湖の背景にシカゴの摩天楼が立ち並ぶ写真は特にシュールだ。
周囲の大気が低温であるため、湖や川の水が湯気のように蒸発しているのがわかる(蒸気霧、川霧などと呼ばれる現象)。
[Joseph Erbentraut (English) 日本語版:ガリレオ]
参照元 : The Huffington Post
http://www.huffingtonpost.jp/2014/01/08/frozen-chicago-photos_n_4565341.html?utm_hp_ref=japan-world
http://www.huffingtonpost.jp/2014/01/08/frozen-chicago-photos_n_4565341.html?utm_hp_ref=japan-world
【関連記事】
米国で大寒波 4人が死亡 シカゴで氷点下24度を記録。ミネソタ州ブリムソンでは氷点下40度まで低下
http://blog.livedoor.jp/charosuke0127/archives/51940522.html
地球温暖化は大嘘でした(笑)2010年に南極で”史上最低気温下回る”氷点下93・2度が観測されていたことが判明
http://blog.livedoor.jp/charosuke0127/archives/51936229.html
地球温暖化は嘘
http://81.xmbs.jp/piroshigogo-228713-ch.php?guid=on