「情報隠し」反対1万人=秘密保護法案「希代の悪法」―撤回求め集会・東京

2013年11月21日(木)21時42分配信

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政府・与党が臨時国会で成立を目指す特定秘密保護法案に反対する大規模な集会が21日、東京都内で開かれた。主催者発表で1万人が参加。会場に入り切れない人たちが周辺にあふれ、終了後に合流して、法案撤回を求めるデモ行進を行った。

東京都千代田区の日比谷公園野外音楽堂で開かれた集会では、主催者の一人の海渡雄一弁護士が「今国会中の成立を絶対阻止し、廃案に追い込んでいこうではありませんか」と呼び掛けた。

登壇した作家の落合恵子さんは「どこまで民主主義をばかにする政権か。権力はいつだって情報を隠そうとしてきた」と批判。上智大の田島泰彦教授は「(戦前の)治安維持法に勝るとも劣らない希代の悪法。公務員も萎縮し、情報が出にくくなる」と訴えた。民主党や共産党、社民党などの国会議員も参加した。

集会後、参加者らは国会議事堂などに向かって行進。「何でもかんでも秘密にするな」「自由のない国、絶対反対」などと声を合わせた。



政府が指定した「国家秘密」を漏らしたり、情報を得ようとした人が処罰される「特定秘-密保護法案」に反対し、29日、霞ヶ関や国会前でデモ行進が行われた。2800人が参加し、小雨の中、「特定秘密保護法案は廃案!知る権利を奪うな!」と訴えた。

デモに先駆けて開催された日比谷野外音楽堂の集会では、主催の「フォーラム平和・人権-・環境」共同代表の福山真劫(しんごう)さんが挨拶に立ち、「国民の知る権利が制限され、国民からさらに真実が隠されることになる。」「連帯の輪を広げて、総がかりで秘密保護法を廃案にし、集団的自衛権行使を阻止。」と訴えた。集会の最後に「市民に情報統制を強いる社会を許してはならない」とのアピール文が読み上げられると、会場からは大きな拍手が沸き起こった。
 
その後、次々に請願デモが出発。日比谷公園から霞ヶ関を練り歩き、国会議事堂が見えてくると「秘密保護法反対!戦争反対!」と大きな声がこだました。国会の衆議院議員面会-所の前では、秘密保護法に反対する衆参の民主党、社民党の国会議員ら10人が出迎えた。
 
神奈川県大和市からかけつけた女性は、デモに参加した理由について「秋の臨時国会で短期間で決めてしまおうとしている。国民が秘密保護法の危険性を知らないうちに、通して-しまうのではないかと疑う。とにかく知ってもらいたい」と話した。デモを企画した平和フォーラム事務局長の藤本泰成さんは「国民の権利が奪われていく。子どもたちにものの-言えない社会を残したくない」と憤る。平和フォーラムでは、来月も集会を開催する予定だ。




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