交通遺児、ダンプにはねられ死亡 修学旅行前日、母親に続く悲劇

2014年10月16日(木)7時3分配信

母親を交通事故で亡くし、交通遺児として作文コンテストで全国入賞した女子高生が、ダンプカーにはねられて死亡する事故があった。亡くなったのは福島県南相馬市原町区の高校2年生・江島由夏さん(17)。14日午後4時ごろ、同区の市道の横断歩道を歩行中にまきこまれた。福島県警南相馬署は、ダンプカーを運転していた相馬市の土木作業員・青山国男容疑者(74)を現行犯逮捕。自動車運転処罰法違反(過失致死)の疑いで、詳しい状況を調べている。

南相馬署によると、現場は住宅街で、信号のある十字路の交差点。江島さんは15日から出発するはずだった修学旅行の準備を終え、下校途中だった。青山容疑者は右折する際に江島さんをはねたとみられる。同署では歩行者信号は青だったとみて、調べを進めている。

搬送された病院には父親や学校関係者が駆け付けた。顔はきれいなままだったが、すでに呼び掛けには応じなかったという。

関係者によると、江島さんは幼少の頃に母親を交通事故で亡くした。原町一小の5年生の時に、独立行政法人「自動車事故対策機構」が主催する交通遺児友の会の作文コンテストに応募。「笑顔の未来」という題で銅賞に入賞している。同機構によれば、作文では母親の事故のことには触れられていないが、悲しみを乗り越えて、漫画を描いたり、お菓子を作ったりする将来の自分像をつづっていたという。

その江島さんが、交通事故に見舞われるとは、誰も想像していなかった。当時の江島さんを知る小学校の教諭は「合唱クラブに入っていて歌が大好きな子だった。お母さんがいなくて寂しい思いもしたと思うが、何事にも一生懸命な子でした。まさかこんなことになるとは」と絶句した。

東日本大震災が起きたのは江島さんが中学2年生の時だった。しばらくは市外での避難生活を強いられたが、高校は地元の県立原町高校に入学。南相馬市の合唱団「MJCアンサンブル」に入り、大好きな合唱に熱中した。

担当は低音のアルト。今年4月には、台湾で行われた大震災時の支援に感謝するチャリティー演奏会にも参加した。代表者の金子洋一さん(60)は「真面目すぎるぐらいの子でした。12月の山形での定期演奏会へ向けてこれから練習しようと話しているところでした」と声を詰まらせた。

江島さんの同級生たちは15日、関西への修学旅行へ出発した。大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)や奈良、京都の古寺を見学する行程だ。松岡浩三校長は涙声で出発前に生徒たちに事故のことを伝えた。「江島さんが楽しみにしていた修学旅行。体験して来たことを遺影に報告してあげてほしい」。同級生たちはすすり泣きながら静かに聞いていたという。

参照元 : スポーツ報知


>>ダンプカーを運転していた相馬市黒木の土木作業員青山国男容疑者(74)

74歳の爺にもたせるには凶悪すぎる代物じゃないか?74の爺がダンプを運転してるのは恐ろしい・・・爺そのものが路上での最悪の凶器。


南相馬で横断の高2はねられ死亡 容疑の運転手逮捕

2014年10月15日

14日午後4時ごろ、南相馬市の市道で同市の校2年の江島由夏さん(17)が小型トラックにはねられた。江島さんは頭を強く打ち間もなく死亡した。南相馬署は運転上の注意を怠ったとして、自動車運転処罰法違反(過失致傷)の疑いで小型トラックを運転していた相馬市の土木作業員青山国男容疑者(74)を現行犯逮捕した。

南相馬署によると、現場は信号機のある十字路交差点。同署は、右折した青山容疑者が、歩いて横断していた江島さんをはねたとみている。江島さんが亡くなったことから、同署は同法違反(過失致死)容疑に切り替えて調べる方針。

参照元 : 福島民友ニュース


3きょうだいそろって入賞 交通遺児友の会作文コンテスト

2009/03/20 11:41

自動車事故対策機構主催の交通遺児友の会作文コンテストで、福島県喜多方市慶徳小6年の佐野真理子さんが優秀賞(自動車事故被害者援護財団会長賞)に選ばれた。真理子さんの弟哲朗君(慶徳小1年)も銅賞、姉礼子さん(会津若松ザベリオ学園中3年)も佳作に入選した。

同機構は毎年、交通遺児の健全育成などを目的に絵画や書道、作文コンテストを実施している。今回は1月13日から2月13日まで作品を募集し、小学生低学年、同高学年、中学生、高校生の4部門に全国の友の会会員から286点の応募があった。全体の最優秀賞1人、各部門1人ずつの優秀賞などを選んだ。

真理子さんらは3人きょうだいで、3年前に父親を交通事故で亡くした。3人は作文で母親への感謝や家族のきずなの大切さ、世界の平和を願う気持ちなどをつづった。3人は「本当にうれしい。天国のお父さんが喜んでくれていると思う」と話している。

表彰式は26日に東京都と福島市で行われる。本県関係者の入賞者は次の通り。

▽優秀賞=佐野真理子(慶徳小)▽銅賞=佐野哲朗(慶徳小)江島由夏(原町一小)生田目舞(浅川中)▽佳作=岡諒真(御山小)長谷川誠樹(船引小)佐野礼子(会津若松ザベリオ学園中)武田直人(須賀川高)根守祐里(いわき光洋高)斎藤英文(本宮高)▽ファミリー賞=根守理代(いわき市)

参照元 : 福島民報

入賞した(左から)佐野哲朗君、真理子さん、礼子さん

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