「両目くり抜き事件」容疑者の夫、「自殺した妻は無実だ!」と訴え―山西省

2013年9月15日 12時58分
 
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2013年9月14日、中国紙・北京青年報は、今年の8月に山西省臨汾市汾西県で発生した「両目くり抜き事件」で、自殺した容疑者の夫が妻の無実を訴えると同時に、地元警察に対し強い不信感を抱いていると伝えた。 

8月24日、6歳の男児が何者かに両目をくり抜かれた。9月3日、警察は事件後の8月30日に自殺した被害男児の伯母(父親の兄の妻)にあたる張会英(ジャン・フイイン)を容疑者と断定。しかし、張容疑者の家族や被害に遭った男児の両親もこれに大きな疑問を抱いている。 

張容疑者の夫・郭志成(グゥオ・ジーチョン)氏は11日に地元公安局を訪れ、容疑者断定の根拠となった監視カメラ映像と、血液のDNA鑑定のために押収した張の衣服の返却を求めた。これに対し公安局は、「張容疑者の衣服から被害男児の血液が検出された」と告げただけで、張を容疑者と断定する説明は一切なかったという。 

郭氏は、「自分たち夫婦と弟夫婦との関係は非常に良く、妻が甥の目をくり抜く動機など全くない」と主張。事件当日の妻の足取りを詳細に説明し、監視カメラに残った知人女性と立ち話をしている妻の姿や目撃者の証言から「妻が凶行に及ぶ時間は全くなかった」と説明した。 

郭氏夫妻は8月27日夜に公安局の事情聴取を受け、28日午前1時頃に解放された。その夜は近くのホテルに宿泊。午後に帰宅してから、妻の様子がおかしくなったという。その後、妻は落ち着きを取り戻したが、30日朝に自宅そばの井戸に身を投げて自殺した。 

中国政法大学刑事司法学院刑事訴訟法研究所の許蘭亭(シュー・ランティン)教授は、「容疑者の近親者が警察の調査結果に疑問を抱いた場合、直接あるいは弁護士を通じて、警察に説明を求めることが出来る。ただし捜査段階である場合は、警察は具体的な証拠を示すことはできない」とした上で、「捜査結果に問題がないのであれば、警察は容疑者の家族が納得できる説明をすべきだ」と語った。(翻訳・編集/本郷)

参照元:レコードチャイナ

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