米国フロリダ州、ビブリオ・バルニフィカスによる感染症が多発 感染による死亡率が30%以上

2014年08月04日 17時57分
 
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米国フロリダ州メキシコ湾沿岸の暖かい海水に致命的な細菌が存在している。今年7月、3人がこの細菌に感染して死亡し、また10人が感染で治療を受けている。毎年、夏の時期になるとこの細菌は増殖し、現在はこの細菌による感染症の多発期に入っている。
 
米国疾病予防管理センターによると、ビブリオ・バルニフィカスと呼ばれているこの細菌は人体の皮膚の傷口から、若しくは海で泳いだ人が飲み込んだ海水を通じて人体に侵入し、繁殖する。感染後に嘔吐、下痢、高熱、手足の猛烈な痛み、低血圧、皮膚の腫れなどの症状が出る。直ちに抗生物質で治療しなければならない。
 
ほとんどのスイマーはビブリオ・バルニフィカスに感染しないが、一度感染すると、皮膚の傷口付近の筋肉細胞が細菌によって食われてしまう。免疫疾患に罹った患者がこのような致命的な細菌に感染しやすい。また、調理が済んでいない貝類(カキ)を食べるのも感染しやすいという。

地元の医療機関によると、この様な細菌による感染症を治療するのは困難ではないが、治療が遅れると、患者は手足の切断手術を受けなければならない。また、その他後遺症も残ってしまう。従って、フロリダ州の海岸で海水浴をした後は、できるだけ早く体を清潔に洗うべきだ。地元では毎年100人近くがビブリオ・バルニフィカスに感染し、約3分の1が死亡しているという。
 
フロリダ州のほか、米国南部のアラバマ州、ルイジアナ州、ミシシッピ州とテキサス州にも同様の細菌が存在している。
 
(翻訳 劉英)

参照元:
新華ニュース