【動画】絶滅したはずの伝説のピグミー「マンテ族」の撮影に成功、半裸で走り去る! 超小型原人「フローレス」とも関係か?=インドネシア

2017.03.30

インドネシアで伝説として語り継がれているピグミーを捉えた貴重映像が公開された。我々ホモ・サピエンスとは別種のホビット「フローレス原人」との関係も指摘され、世界中で大きな話題になっている。

■伝説の小人が全力で疾走する衝撃映像

問題の映像は、インドネシア・スマトラ島北端に位置するバンダ・アチェの森林でバイクツーリングを楽しんでいたグループが偶然撮影したものだ。詳細は映像をご覧頂きたいが、バイクから逃げるように猛烈な勢いで走り去る小柄な半裸の男性(?)がはっきりと映っている。やや長めの枝のようなものを携え、頭髪は少なそうだ。



もう少し詳細に撮影できればなお良かったのだが、半裸の小人はすぐに脇の茂みに飛び込んでしまい、完全に姿を消してしまう。2分弱の映像中、小人の姿をとらえたのは僅か数秒だが、今月22日にYouTubeチャンネル「Fredography」が公開すると、わずか1週間のうちに500万再生を超える人気動画となっている。

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アチェには原マレー人のガヨ族が30万人も住んでおり、現在も多くの原住民が山岳部や沿岸部に存在するといわれている。映像の小人も原住民の1人と見られるが、インドネシア人が仰天しているのは、彼が幻のピグミー族「マンテ族」である可能性が濃厚だからだ。

「マンテ族」は、身長1メートルほどで筋肉質、角張った顔に狭い額、腰まで届く長い髪という特徴を持っていたといわれる、かつてアチェのジャングルに存在した伝説の民族だ。すでに絶滅したといわれるが、現在でもマンテ族の存在を信じる研究者はいるという。(「Wikipedia インドネシア語版」参考)。

■フローレス原人とも関係か?

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インドネシア紙「Tribunnews.com」(3月28日付)によると、これまでにもマンテ族らしき小人の報告はいくつかあり、1987年には米紙「Daily Compass」が、アチェ東部の森林でマンテ族が発見されたと報じていたという。また、18世紀の資料では、2人のマンテ族が捕らえられ、スルタンに引き渡されたとの記録が残っているそうだ。

もし、マンテ族が実際に存在するとしたら学術的にも重要な価値を持つ発見になるだろう。というのも、“ホビット”の愛称で知られる、2003年にインドネシアのフローレス島で発見されたフローレス原人(ホモ・フローレシエンシス)との関係が指摘されているからだ。

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以前トカナでもお伝えしたが、身長1メートル体重25キロほどのフローレス原人は、我々ヒト、ホモ・サピエンスと異なる種であったと、仏自然史博物館の科学者アントワーヌ・バルゾー氏らが主張している。もしかしたら、マンテ族は人類とは異なるヒト科の生物かもしれないのだ。

真相を知りたくなるのが人の性だが、こちらの都合で彼らの生活が破壊されることだけはあってはならないだろう。今回ばかりは、伝説の原人の姿が見れただけで満足しても良いのではないだろうか?

(編集部)

参照元 : TOCANA


マンテ族は、かなり小柄な体格の民族で、外界の人々を見ると逃げると言われています。また17世紀には、2人のマンテ族が捕獲され、時のスルタンに献上されたという記録が唯一残されています。ただし多くの人はマンテ族については伝説と考えており、神話の存在だとされてきました。

ただし近年では東南アジアに存在した小人の存在が考古学者によって明らかにされており、2003年には群島の反対側にあるフローレス島に成人しても身長1mほどの小型のヒト属と広く考えられている絶滅種「ホモ・フローレシエンシス(フローレス人)」の存在が確認されています。

フローレス人は、約5万年前に絶滅したと考えられており、小さい脳でありながら火や石器を使っていたと考えられています。