パキスタン地震、死者328人に―出現した島の調査開始

2013年9月26日 08:54 JST
 
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【イスラマバード】パキスタン南西部バルチスタン州で24日発生した大地震で、同国軍による大規模な救援活動が25日も続けられた。この地震で、少なくとも328人が死亡し、多数の家屋が倒壊したほか、南西部沿岸の沖合では小さな島が出現した。

米地質調査所(USGS)によると、地震の規模はマグニチュード7.7で、インドのニューデリーでも揺れが感じられたという。

バルチスタン州の災害管理当局が25日夕刻に発表したところによると、これまでのところ死者は328人で、負傷者は500人近くに達した。損害を受けた家屋は2万1000戸に上ったと推定されている。最も被害が大きかったとみられるのは同州アワラン地区で、285人が死亡し、425人が負傷したとされている。

同国国営ラジオによれば、シャリフ首相は政府に対し、「被災者救援のためできる限りのことをする」よう指示を出した。

パキスタン軍は24日遅く、陸軍や国境部隊約1000人のほかヘリコプター6機を現地に派遣し、救援活動に当たるとともに、夜を徹して広範囲にわたる救出活動を展開した。アワラン地区の各地から174人を救出し、病院に搬送したという。

軍はまた、被災者に1万5000ポンドの食料と2000ポンドの医薬品を配布したことを明らかにした。バルチスタン州の災害管理当局は、2600個のテントと多数の毛布などを配布した。どの程度の人が家を失ったのかははっきりしないが、同当局は2万1000世帯が被害を受けたと推定している。

一方パキスタン当局は、地震に伴い出現した小島について調査を開始した。目撃者によれば、島はアラビア海のグワダル港近くの海岸からそれほど遠くない沖合に現れたもので、最終的には崩壊するのか、もしくは何らかの地形を形成するのか憶測をかき立てたてている。パキスタン国家災害対策庁の文書によると、海面からの高さは最高で約10メートルに及んでいる。

国立海洋研究所のタブレズ所長によると、一見したところ1999年と2010年に海底下にたまっていたガスが地震活動で放出されて出現した隆起現象と似ている。同所長は、ガスの放出は続いているという。

参照元 : ウォール・ストリートジャーナル
http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304250704579097882400104704.html
 


パキスタン地震で出現した島▼
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