バチカンにはタイムマシンがある! 聖職者が極秘開発した“過去を見る”デバイス「クロノバイザー」とは!?

2016.11.04

世界最小の独立国でありカトリック教会の総本山であるバチカン市国――。この地にはいくつもの秘密が隠されているという。そのひとつが過去の出来事を自由に見ることができる“タイムマシン”の存在だ。

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■バチカンが秘匿する「クロノバイザー」とは?

アメリカのSF作家、T・H・シャーレッドの『E for Effort』(1947年)は、コアなSFファンでもなかなか知らない名作だが、何度か邦訳もされており、『タイムカメラの秘密』(国土社)と題して単行本になり、『努力』という邦題で雑誌掲載もされている。多少ネタバレになってしまうが、話には過去に起こったすべての出来事を映像で映し出す「タイムビューワー」が登場し、この不思議なデバイスをめぐってFBIやKGBまでもが入り乱れて争奪戦を繰り広げるSFサスペンスだ。

SF小説に登場した「タイムビューワー」だが、実は夢物語でもなんでもなく、バチカンの地に秘匿されているというまことしやかな噂がある。呼び名は異なり、その名も「クロノバイザー」だ。

クロノバイザーは1950年代に、博学の聖職者でありエクソシスト(悪魔祓い師)であるペッレグリーノ・エルネッティ(1925-1994)が主宰する科学者集団によって開発されたといわれている。機器本体を写した写真などは残されていないというが、超常現象ジャーナリストのジョン・チャンバーズ氏によれば、クロノバイザーは確実にバチカンに存在し、過去を“見る”性能を現在もまだ有しているということだ。この事実を知られないために、バチカンは細心の注意を払って外部には一切情報を漏らさないよう代々箝口令が敷かれているという。特に邪悪な意図を持つ諸勢力の手に渡ることを最も警戒しているらしい。

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そもそもクロノバイザーは開発の段階から極秘のデバイズだったのだが、2002年にフランソワ・ブリュヌ神父(1931-)が出版した著書『Le nouveau mystere du Vatican(The Vatican's New Mystery)』で初めて解説され、その存在が知られることになった。機器の形状としては家具のキャビネットのような外観と大きさで、音声を発するスピーカーと、ブラウン管(CRT)モニターが装備され、各種のボタンやレバーが配置されていたということだ。

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ブリュヌ神父は、同じ聖職者としてエルネッティと親交があり、このクロノバイザーを使ってエルネッティは「キリストの受難」や、共和政ローマ時代の作家で戯曲家のクイントゥス・エンニウスが手掛けたものの断片しかスクリプトが残っていない幻の戯曲『ティエステス』の劇場上演を“目撃”した話を聞かされたということだ。

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■エルネッティの人柄を考慮すればクロノバイザーの存在は間違いない

クロノバイザーはエルネッティをはじめ、ノーベル賞物理学者のエンリコ・フェルミ(1901-1954)、ロケット技術開発のパイオニアであったヴェルナー・ブラウン(1912-1977)らを含む12人の気鋭の科学者によって開発が行われたという。

しかしそもそもいったい誰が何の目的で作らせたのか? 現在誰が所有していてどんなことに使われているのか? ……公にはクロノバイザーについて一切発言しないままエルネッティはこの世を去り、その存在は闇に葬られるかたちとなった。

それでもジャーナリストのチャンバーズ氏らが、クロノバイザーが実在することを信じて疑わないのは、生前のエルネッティの人物像にあるという。それを裏付けるのは生前のエルネッティと交流していたブリュヌ神父の言葉だ。

「彼はこのような事柄について嘘をつく男ではないだろう」(フランソワ・ブリュヌ神父)

聖職者としての顔以外にも、多彩な才能を発揮したエルネッティは、古代ギリシア音楽学の権威であり、ギリシア文明とラテン文化に通じ、引く手あまたの悪魔祓いの祈祷師であった。当時の社会に対する影響力も大きく、バチカン中枢やNASAからも諮問の要請があるほどであった。

ペッレグリーノ・エルネッティの人柄を考慮すればクロノバイザーが存在すること、そして現在もバチカンで保管されていることはあながち根拠のない話ではないということになる。はたしてクロノバイザーが公の前に姿を現す時はくるのか?

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ご他聞に漏れずイギリスのEU離脱の動きなどもあり、ヨーロッパの宗教的求心力の中心にあるバチカンも現在大きく揺れ動いているといえるだろう。このような情勢の中で、バチカンの存在感を世界に示すために何らかの“秘密”が公開されるのかもしれない。その急先鋒がこのクロノバイザーだとしたら……。しばらくはバチカンの動向にも目が離せないようだ。

(文=仲田しんじ)



参考:「Disclose.tv」、「TALES FROM OUT THERE」、「Wikipedia」、ほか

参照元 : TOCANA


Vatican Sitting On Time Machine?

10/13/2016 0

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​The Vatican was accused of hiding many things. Now, it's being accused of hiding a time machine.

The machine in question is called a "Chronovisor" and was built in the 1950s by a Benedictine monk named Father Pellegrino Ernetti. No photos of the Chronovisor exist, but paranormal journalist John Chambers says Ernetti reportedly used the "way back machine" to film Christ's crucifixion for Vatican officials.

Ernetti died in 1994 without revealing the secret of the Chronovisor but Chambers says evidence is mounting that the Catholic Church is hiding a working model from the rest of the world, supposedly to keep it from getting into evil hands.

Sound crazy? Maybe, but there may be something to it.

Chambers says a Jesuit priest named Father Francois Brune believes the Chronovisor must exist because, in the priest's words,
He said.
"Ernetti wouldn't lie about such things."

Everything about the life of Father Pellegrino Ernetti suggests that this Italian Benedictine priest-scientist was a man of integrity and would not have created a hoax about his work on the chronovisor. Venice-based Father Ernetti (1925-1994) was an authority on archaic music, a scholar in Greek and Latin, a sought-after exorcist, a confidant of the influential, and an object of questioning by the Vatican and NASA.

After his death the chronovisor was nowhere to be found, leading his critics to proclaim this otherwise distinguished scientist-priest a fraud.

参照元 : TALES FROM OUT THERE