雪の不整地も難なく二足歩行、人型ロボット「アトラス」が大幅進化

2016年2月24日(水)15時56分配信

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九転び十起きも? グーグル傘下の米ボストンダイナミクスが映像公開

グーグル傘下の米ボストンダイナミクス(Boston Dynamics)による人型二足歩行ロボット「アトラス(Atlas)」が大幅に進化を遂げたようだ。ユーチューブに23日、動画が公開された。DARPAロボティクスチャレンジ(DRC)で使われた以前のアトラスに比べると、動きが格段に滑らかになり、かつ歩行のバランスが良く、安定しているように見える。

バッテリーを内蔵し、油圧駆動で手足を動かす。外部と接続するワイヤ類は一切ない。身長はDRCのアトラスより頭一つ低い175cm、重量は約82kg。動画では二足歩行で歩き出し、自分でドアを開けて屋外に出た後、ときどき足を取られてよろけながらも、雪が少し積もった林の中を転倒せずに闊歩する様子が紹介されている。

頭部に取り付けられたレーザーレーダーのライダー(LIDAR)と、対象物までの距離が分かるステレオセンサーで周囲の障害物を避ける機能を持ち、地面の状態を予測しながら歩行できるという。さらに体や足に装着したセンサーで体重移動を計測し、バランスを取りながら歩くことができる。

このほか、両手で挟むような形で10ポンド(4.5kg)の箱を持ち上げ、所定の場所に置く屋内作業の映像も。人間に作業を邪魔され、持ち上げようとしていた箱を床の上でちょこちょこ動かされても、ロボットがその箱を追い続け、かがんで持ち上げようとする。それどころか、アトラス自身が棒で突かれて倒されても、自分で立ち上がる姿は健気にさえ映る。

人型ロボットはDRCの競技でも、不整地で倒れて二度と起き上がれないものが多い。このビデオを見る限り、新型アトラスは災害現場や過酷な作業現場でも十分使えそうな、ヘビーデューティーさと復元力を兼ね備えているようだ。

参照元 : ニュースイッチ




2040年までに地球上から犬や猫が消える!? 彼らの居場所がなくなる理由とは?

2016.06.22

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2015年12月、野村総研がイギリスのオックスフォード大学との共同研究の結果、「2030年以降の未来において日本の労働人口の49%の仕事が人工知能やロボットに置き換わる」という研究結果を発表した。

人工知能が囲碁の最高峰の棋士を打ち破り、グーグルの自動運転車が人間よりも低い事故率で実験走行を続けている昨今であるから、人間の頭脳をコンピュータが上回るのは時間の問題だと考えられてきたが、日本人の半数が失業する可能性があるというのはそれなりに衝撃的な数字である。

ただ仕事がなくなるだけという意味では人間はまだましである。2040年の未来ではある動物が世界中から姿を消してしまうかもしれない。それがわれわれの友達である「犬」である。

■イギリスから消えたアノ動物

「過去、似たような事例があった」というところから話しをしよう。

産業革命が起り、機械が発達したイギリスでは、機械のおかげで大量の失業が起きた。20世紀初頭の話だが、それでも人間は何とかして代わりの仕事を見つけて、生活の糧を得ることができた。

しかしその頃、イギリス国内だけで325万頭も飼育されていたある動物が、機械のおかげで無用の長物となり、イギリス全土から半世紀かけてほとんど姿を消していくという現象が起きた。

イギリスだけでない。アメリカでも、ヨーロッパ諸国でも、そして日本でも。街中に普通の光景として存在したある動物が消失した。

それが馬である。

馬車などの移動手段として、また農耕の仕事に欠かせなかった馬は、自動車やトラクターが発展し、道路が舗装され整備されていく過程で、コストが合わなくなり、飼育されなくなっていった。

もちろんコストが合わないからといって殺されたわけではない。むしろ生きている間は馬は大切にされたのだが、次の世代に需要がないということで交配されずに、多くの馬たちが生涯独身で寿命を終えていったのだ。

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■ペットとして愛された犬や猫が激減する

さて、現代の家庭の中に普通に家族の一員として存在する犬と猫。日本ではいまや、12歳以下の子どもの数の倍の頭数のペットが飼育されている。スーパーでもホームセンターでも、ペット用品の売り場が大きな面積を占めていることからそれは自明だろう。

ところがこれから先の近未来、AIの進化に伴い、家の中に犬よりも高性能のペットが登場するようになるだろう。イメージしやすい言葉で言えば、家の中に、リアルにピカチュウやジバニャンが入り込んでくるようになる。

かわいらしさは犬や猫と同じだが、ピカチュウはあなたの話相手になってくれるだろう。ジバニャンはちょっとへこんだあなたを見て、コンビニでスイーツを買って戻ってきてくれるかもしれない。

いや、ドラえもんがあなたの代わりに「行きたくない仕事をこなして」くれたり、チョッパーが「お金を稼いで」くれるかもしれない。なにしろ本気を出せばAIはあなたよりも賢いのだ。

最初はソニーのAIBOのようにおもちゃのようなロボットだとみんな思うだろう。ところが製品は急速に進化を遂げる。2030年を過ぎるころには、現代ではアニメの物語の中にしか存在しない、言葉をしゃべってくれるかわいいあなたの相棒が、普通に通販で手に入る時代がやってくる。

家の中に愛すべきジバニャンが住み着くようになったとき、それまでのペットはどうなるだろう? もちろんこれまで愛してきたチワワのチャーミーやミニチュアダックスフントのペペたちは寿命が来るまで家族の一員だ。しかし、ペペが死んであなたがペットロスに陥った後、あなたに新しい犬のペットを飼う気持ちが再び起きるだろうか?

これが1920年代から1950年代の先進国で馬の身に起きたのと同じことである。

かつて生活の中で馬の居場所がなくなっていったのと同じ、これからの数十年間でゆっくりと犬の居場所は世界から無くなっていく。

「そんな世界は嫌だし、そんな行動は自分はとらない」

そうあなたは言うだろう。少なくともあなたの家の中にジバニャンがやってくる日までは。

(文/ホラッチョ)

■ホラッチョ
未来予測研究家。さまざまな科学情報、将来推計データや過去の歴史をもとに鋭く未来予測を展開するが、周囲からは理解されずホラだと思われている。

参照元 : TOCANA


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