日経平均596円安、今年最大の下げ幅 ギリシャに懸念

2015年6月29日15時20分

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ギリシャ債務不履行への懸念が広がった29日の東京株式市場は、日経平均株価が今年最大の下げ幅(596円安)で取引を終えた。朝方から全面安の展開となり、値下がり幅は一時、600円を超えた。

日経平均の終値は、先週末より596円20銭(2・88%)安い2万0109円95銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は42・21ポイント(2・53%)低い1624・82。出来高は25億3千万株。

朝方から輸出関連などすべての業種で売り込まれた。午後になると、為替が対ドルで円高に振れ、アジアの株式市場も軒並み下落した流れを受け、投資家心理が悪化。東京市場も値下がり幅を拡大させた。

参照元 : 朝日新聞


「ATMにお金がない」 ギリシャ“銀行一時休業”

2015/06/29 10:33

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金融支援を巡るEU(ヨーロッパ連合)側との交渉が決裂し、債務不履行に陥る懸念が高まっているギリシャでは、チプラス首相が銀行を一時、休業すると発表しました。

チプラス首相は、国内の金融の混乱を避けるため、29日から預金の引き出しを制限し、銀行を当面の間、休業すると発表しました。

アテネ市民:「ATMにお金がない。お金がなくなったよ」

ギリシャでは、預金の流出に歯止めが掛からないため、ロイター通信は、ATMで引き出せる上限を29日から一日60ユーロ、約8100円にすると伝えています。ギリシャは来月1日にも、債務不履行に陥る可能性があります。

参照元 : テレ朝ニュース




紙幣残るATM探し回るギリシャ国民…破綻懸念

2015年6月29日(月)11時46分配信

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【アテネ=上地洋実】ギリシャで銀行の預金引き出し制限など資本規制が導入されることが明らかになり、国民の間では、財政破綻への懸念が急速に高まった。

28日夜には、アテネ中心部の現金自動預け払い機(ATM)の前に預金を下ろす人々の姿が途切れることなく続いた。

国営アテネ通信によると、政府は混乱に備え、アテネなどで警察当局に警備強化を要請。同日夜、アテネの市街地のATM周辺では、巡回する警官の姿が目立った。一方、市民はバイクに乗って、紙幣が残っているATMがないか探し回っていた。

預金を引き出しに来たカテリナ・カチオリさん(38)は「こんなことが起きるなんて信じられない。2年間の失業の後、5月にやっとコールセンターの職を見つけた。さらに状況が悪化すれば、どうなるのだろう」と嘆いた。教師のニコス・セオフィロさん(52)も「25日にも預金を下ろしたが、首相の演説を聞いて再び来た。どれだけ銀行が閉まるかわからないので、なるべく多くの現金を引き出したい」と焦りの表情を見せた。

参照元 : 読売新聞