【衝撃】キリストは大麻オイルで奇跡を起こしていた!? 聖書にも表記…「大麻の真実」次々と明るみに!

2018.07.10

大麻、マリファナをめぐっては各国で合法もしくは非合法、と法律もまちまちであり、規制や扱いが異なっている。アメリカでは数十年来、合法化支持は少数派であったが、2000年以降は徐々に増加し、2015年には支持が多数派へと逆転した。

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■キリストは大麻入りの香油を人々に塗って痛みを癒した?

世代や政党により方向性は若干異なるが、重篤な病気に対して医療用大麻の合法化を米国民の過半数が望んでいるとされ、今では大麻の所持や使用を全面的に禁じている州の方が数えるほどとなっている(※“嗜好用”として解禁されている州は少数である)。

大麻に対して人々の意識がかなり変化してきたことがわかるが、一見大麻のイメージとは無縁に見えるキリスト教とも、一部では密接な関係があるとする解釈があるようだ。

コロラド州のキリスト教系研究団体であるストーナー・イエス聖書研究では大麻を吸った状態になると、より神を感じることができるとし、大麻を使用しながら聖書に関する議論やセッションを開催。

またカリフォルニア州在住で、ドキュメンタリー番組でも取り上げられているシスター・ケイトは大麻を栽培して、痛みを和らげる効果のある大麻入り軟膏やチンキ剤を生産、オンライン販売し、注目を集めている。

キリスト教や聖書を研究している専門家も、大麻との関係性を指摘する声をあげている。

米ボストン大学で古典神話学を担当するカール・ラック教授は、ユダヤ系の宗教地域では大麻は切っても切れない関係であったと明言。

教授はイエス・キリストが大麻入りの香油を人々に塗って痛みを癒したのではないかと指摘し、聖書の中のアラム語で書かれた香油の調合についての表記を参考にあげる(「出エジプト記」30:22-36)。

伝統的にこの香油は各種ハーブ(薬草)類や菖蒲が用いられていると考えられており、わずかな油分抽出でも9ポンドもの量が必要とされる。

聖書には神がモーセに香油の調合方法や、聖なる油としていつそれを使用すべきかを伝授した、とあり、古代ヘブライ人で香油を使用できるのは聖職者のみ(後には王も)に限られていた。イエスはその伝統を破ったり、一般の人々にも香油を塗ったとされ、そうすることで数々の奇跡を起こしたといわれている。

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■次々明らかになる医療大麻の優れた効能

当時、てんかん患者が暴れる様子は悪魔にとり憑かれたようにも見えていたが、その人にイエスは近づき、「多くの悪霊を追いだし、大勢の病人に油を塗って癒した」(「マルコによる福音書」6:13)。

ラック教授は、大麻に含まれる植物性化学物質がこの有名な伝説、逸話に結びついたのだろうと推測しているという。

CNNの医療担当チーフを務めるサンジェイ・グプタ博士も、むしろマリファナは乱用の危険性もなく、治療における効果に対する医学的根拠もあると主張する。

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博士の患者であったシャーロット・フィジーは生後からひどいけいれん発作にかかっており、3歳時点で7種類もの薬を摂取していたにもかかわらず週に300回もの発作が起きていたが、医療用大麻を用いることで彼女の脳を落ち着かせ、発作を月に2、3回まで減らすことに成功したという。

近年では、海外において麻の有効成分であるカンナビジオール(CBD)が注目されているが、これは痛みや不安を和らげる抗炎症性特性があると考えられているからである。

証明はまだであるが、湿疹や緑内障に対しても有効性がささやかれており、それはもしかしたらイエスが皮膚と目を癒した、といういくつかの記述につながる理由かもしれない。

大麻をとりまく環境は規制や調査結果、ユーザー体験(効果)、産業などが複雑に絡み合いつつも世界的に広がりを見せつつある。

医療現場での利用も進んでいるが、精神作用を及ぼす物質であるため調査を行うハードルは高い部分もあるだろう。世界そして日本が今後大麻をどう位置づけし、活用していけるのか今後も注視したい。

(文=Maria Rosa.S

参考:「Big Think」ほか

参照元 : TOCANA