カブトエビ:生きた化石大量発生 無農薬の水田に 宮城

2014年05月16日 14時10分

001

宮城県涌谷町吉住の無農薬栽培農家、黒澤重雄さん(66)の水田で「田の草取り虫」の異名のあるカブトエビが大量に発生した。田植え後に苗を補植する手に何回もぶつかるほどだという。

黒澤さんは10年余り前に初めて田の水の中をカブトエビが泳いでいるのを確認。以来、毎年発生し、黒澤さんは小学生や幼稚園児を招きカブトエビ捕り体験を実施している。今年は栽培土を研究する東京農大が、黒澤さんから送ってもらった土からカブトエビが発生したと連絡してきたという。

カブトエビは東南アジアなどが原産の「生きた化石」とされ、日本には明治時代に移入されたという。黒澤さんは「カブトエビは水質の良さを示す指標といわれる。それを絶やさない農業を続けたい」と話した。【小原博人】

参照元 :
毎日新聞