国民は両目を開いてこれを見よ。これが日本の支配者層たちだ

2013年9月20日 9時28分

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9月16日にホテルオークラ東京「平安の間」で一組の結婚披露宴が行なわれたという。新婦側の主賓スピーチを行なったのは時の総理大臣安倍首相であったという。外交や内政に奔走する合間を縫っての披露宴出席だ。よほど重要な人物の令嬢なのだろう。その挨拶の冒頭はこうだ。

「私の両横には小泉、森元総理がいらっしゃいます。自分が官房副長官をやっていた時の総理をさしおいて私が主賓を務めることになったわけですが、先ほどからいろいろと指導されております・・・」。一方の新郎は東大出身の経済産業省キャリア官僚。この披露宴には政界だけでなく各界からそうそうたるVIPが出席したという。

みんなの党渡辺喜美、長島茂雄、王貞治、丸山茂樹、青木功・・・これだけゲストが集まる結婚披露宴を行なう新婦の父親はさぞかし有力者に違いないと思うだろう。その有力者とはパチスロゲームなどを販売する大手アミューズメント会社の社長だという。その会社は日本にカジノを誘致しようと積極的に動いているという。「カジノ誘致は日本産業の振興につながる」という持論の安倍首相は「カジノ議連」の最高顧問であるという。

カネをわしづかみにする連中が集まったこの披露宴こそこの国の政策を決定する指導者たちの集まりなのだ。その一方で多くの若者はブラック企業の犠牲になり、多くの国民は消費税増税にあえぐことになる。国民はこの現実を両目を見開いてよく見たほうがいい。その事を教えてくれたのはきょう発売のフライデー10月4日号である。

これほどの政治家が参集した集まりであるのに、大手メディアは一切報じない。ゴシップ写真週刊誌だけがこの国の本当の恥部を取り上げるのである(了)

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