「反トランプ」の受け皿? 米大統領選、元CIA職員が無所属出馬

2016年8月9日(火)11時10分配信

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【AFP=時事】米大統領選の共和党候補ドナルド・トランプ(Donald Trump)氏に反発する動きが党内で続く中、米中央情報局(CIA)の元職員エバン・マクマリン(Evan McMullin)氏(40)が8日、大統領選へ無所属で立候補すると表明した。

「正しいことをするのに遅すぎるということはなく、米国民はドナルド・トランプ氏や(民主党候補の)ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)氏がもたらすものよりはるかに優れたものを与えられるべきだ」。マクマリン氏はフェイスブック(Facebook)の自身のページにこう書き込んだ。

マクマリン氏はCIAでテロ対策に従事した経歴を持つが、知名度は低い。また下院共和党のスタッフとして働いた経験を持つ半面、時にトランプ氏を「独裁者」などと辛らつに批判してきた。米ABCニュース(ABC News)によると、反トランプ派の保守団体の支援を受けているという。

マクマリン氏の出馬表明は、11月の本選まで3か月を切ってもなお、「トランプ降ろし」の動きが活発であることを示す。トランプ氏に対しては、その発言をきっかけとして過去2週間に共和党内で反発が高まっており、大統領としてのトランプ氏の能力を疑問視したり、対立候補であるクリントン氏への指示を表明したりする党員が相次いでいる。

8日には、リチャード・ニクソン(Richard Nixon)元大統領からジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領まで、歴代の共和党政権で国家安全保障などを担当した元政府高官ら50人が米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)に公開書簡を発表し、トランプ氏に投票しないと宣言した。トランプ氏は「米国史上、最も無謀な大統領になる」と警鐘を鳴らしている。【翻訳編集】 AFPBB News

参照元 : AFPBB News


反トランプ氏の元CIA職員が立候補

2016年8月9日 8時59分

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アメリカ大統領選挙に向けて、共和党の下院議員団の政策担当部長を務めたことがあるCIA=中央情報局の元職員が無所属で大統領選挙への立候補を表明するなど、共和党内でトランプ氏に反発する動きが続いています。

アメリカ大統領選挙に向けて、CIAの元職員、エバン・マクマリン氏(40歳)は8日、ウェブサイトで無所属で立候補すると表明しました。マクマリン氏は、共和党の下院議員団の政策担当部長を務めたことがあり、「トランプ氏に軍と核兵器の指揮権を与えることは非常に無責任だ。彼を選出してはならない」と訴えています。

マクマリン氏は11月の本選挙で当選する可能性はほとんど無いとみられますが、アメリカのメディアによりますとトランプ氏に反発する保守系の団体が選挙戦を支援するということで、共和党内のトランプ氏に反発する有権者の受け皿になる可能性も指摘されています。

また8日には、共和党のニクソン政権からブッシュ政権の間で、安全保障問題を担当した元政府高官ら50人が公開書簡を発表し、トランプ氏には投票しないと表明しました。

書簡には、ブッシュ政権でホワイトハウス国家安全保障会議のアジア上級部長を務めたマイケル・グリーン氏などが名を連ねており、共和党内でトランプ氏に反発する動きが続いています。

参照元 : NHKニュース