【ガチ】CIA洗脳実験「MKウルトラ」被害者40人がカナダ政府を集団訴訟へ! 通電、LSD大量投与…激ヤバ人体実験の全貌!

2018.05.25

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CIAの洗脳プロジェクト「MKウルトラ」の被害者家族らが、無謀な人体実験による被害の賠償と謝罪を求め、国や研究機関に集団訴訟を起こすことが明らかになった。

■MKウルトラとは?

「MKウルトラ」とは、1953年〜1960年代後半にかけて洗脳に特化した計画として立ち上がったCIAの極秘プロジェクトである。その目的は洗脳の研究やスパイの自白薬の開発であり、その全貌は1977年以降に公開され始めた。プロジェクト責任者はアメリカとカナダ両方の精神医学会で会長を務めていたドナルド・キャメロン博士。『フランケンシュタイン』に影響されて精神科医になったと言われる生粋のマッドサイエンティストだ。キャメロン博士はCIAから6万ドル以上の研究費を受け取り、大学病院で次々と人体実験を繰り返していた。

■幼児退行、自我喪失…

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英紙「The Guardian」(5月5日付)が紹介している被害者の一人、ヴェルマ・オーリコウさんの例を見てみよう。1956年、ヴェルマさんは産後うつの治療のため、当時カナダで評判の高かったモントリオールの精神科病院「マギル大学アラン記念研究所」に入院した。ヴェルマさんは、その後3年間も入院生活を続けるが、病状は良くなるどころか、悪化していき、性格も大きく変わってしまったという。

「私の祖母は他の家のおばあちゃんとは違うと幼いながら知っていました。いきなり癇癪を起こすことがあったんです。誰かが祖母にぶつかってしまったり、レストランで食事中に食べ物や汁が彼女に飛び散ると、すぐに爆発しました。誰かを傷つけるような暴力はありませんでしたが、いきなり叫びだし、落ち着くまで数時間もかかったんです」

そう語るのはヴェルマさんの孫娘であるサラ・アン・ジョンソンさんだ。サラさんらが祖母の病状悪化の本当の理由を聞かされたのは入院から20年以上経ってからだった。患者らが受けた“治療”は、記憶を末梢するため、高電圧の電気ショックを1日に何度も通電させられたり、大量のLSDを摂取させられたり、脳を再プログラミングするために、薬によって数カ月を眠らされたり、50万回の繰り返しメッセージを16時間も延々と聞かされ続けるものだったという。もちろんのこと、その結果は最悪のものだった。患者の多くはヴェルマさんと同じように幼児退行し、服を着ることさえできなくなってしまったのだ。

「キャメロンは患者が話を聞いていないと分かると、スピーカー内蔵のフットボールヘルメットを患者の頭に装着し、外れないようにロックまでしたのです。これを被らされた患者は気が狂い、頭を壁に打ち付けました。そこでキャメロンは、次に患者をこん睡状態に陥らせ、メッセージが録音されたテープを気が済むまで流し続けたのです」(サラさん)

サラさんによると、ヴェルマさんは「骨が溶けるような感覚になる」ことからLSDの投与を拒否していたそうだが、医師や看護婦らが「あなたは悪い妻だ。悪い母親だ。良くなりたかったら、家族のためにやらなきゃいけない」と叱りつけ、無理やり投与したという。結局、退院までに14回もLSDの大量投与を受けたそうだ。

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1992年にもカナダ政府はキャメロン博士の実験により幼児退行した被害者ら77人に7万8千ドルの賠償をしている。しかし、数百人の元患者は実験による影響が認められないとして賠償の対象とならなかった。

今回の訴訟では元患者の家族ら40人が州政府、カナダ政府、マギル大学に対し、賠償と公的な謝罪を要求する予定とのことだ。何の罪もない人々の人生を台無しにしたキャメロン博士の悪行は決して許されるものではない。彼らの失われた人生を取り戻すことはできないが、今後全ての被害者が正当な賠償を受け、CIAが公式に謝罪することを願うばかりだ。

(編集部)

参考:「The Guardian」、ほか

参照元 : TOCANA