“かわいい下着”をエサに強盗 美人局カップルの粗雑な手口

2018/5/17 09:26

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「かわいい下着があるんだけど」「どんな下着が好きなの?」

出会い系サイトで知り合った男性(38)を言葉巧みに誘い出し、自宅アパートに連れ込んで現金1万円が入った財布など計6万8000円相当を奪い取ったとして、自称大工の山口翔太(26)、飲食店勤務の丸山礼華(25)、無職の白石周二(25=いずれも東京都国立市)ら3容疑者が13日、警視庁に強盗容疑で逮捕された。

丸山容疑者は11日、出会い系サイト「ぎゃるる」で男性Aさんと「お友達」になり、すぐに思わせぶりなLINEを送信。2人で会う約束をした。翌12日午後9時ごろ、JR矢川駅(国立市)で待ち合わせ、駅から徒歩13分ほどの築約40年、2階建ての丸山容疑者の木造自宅アパートに、Aさんを誘い込んだ。

土曜日の午後10時前に、2DKのアパートで妙齢の女と2人きり。Aさんが何かを“期待”してもおかしくはなかった。それから1時間ほどが経過。Aさんの前に現れたのは「かわいい下着」ではなく、茶髪でひげ面、チンピラ風の山口容疑者と白石容疑者だった。

「おまえ、人のオンナに何してんだよ!」

声を荒らげてこう凄んだ山口容疑者は、丸山容疑者が住むアパートで一緒に生活していた同棲相手で、白石容疑者はそのツレだった。2人は「落とし前をつけろ」とAさんに金を請求。財布と小銭入れ、他10点を取り上げた上、「これじゃあ、足りない」と言ってAさんを車に乗せた。

「山口容疑者と白石容疑者はAさんの胸と腹部を拳で数十発殴り、『持っているものを全部出せ!』と恐喝した。手持ちの現金が少なかったため、近所のコンビニのATMで引き出させようとした。しかし、何軒か回ってもエラーが出て現金を下ろすことができなかった。Aさんは隙を見て逃げ出し、コンビニの店員に助けを求め、その場で110番通報してもらった。2人はその場から立ち去ったが、翌日逮捕された」(捜査事情通)

出会いのきっかけとなったサイトは、パリピやギャル、キャバ嬢などが数多く登録。他にも同様の被害があり、グループで犯行を重ねている可能性があるとみて、調べを進めているという。

「かわいい下着」に釣られてノコノコついていくと、おっかないお兄さんが出てくるかもしれない。

参照元 : 日刊ゲンダイ