14日深夜NASAが重大発表・緊急記者会見へ! 「エウロパの海」で地球外生命体を発見か? 未知との遭遇に大幅前進確実!

2017.04.11

今月11日、「NASA(アメリカ航空宇宙局)」が公式ウェブサイト上で、驚愕のアナウンスメントを行っていたことが明らかになった。なんと、東部夏時間13日の午後2時(日本時間14日午前3時)から、「太陽系の海洋世界」に関する重大発表を行うというのだ!

■気になる発表内容は?

会見発表はNASA本部の「ジェームズ・ウェッブ講堂」で行われ、その模様はオンラインでも放送されるというが、具体的な発表内容は未だ明らかにされていない。「太陽系の海洋世界」とは一体何を意味しているのだろうか?

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英紙「Daily Mail」をはじめとした海外メディアは、同アナウンスメントに2020年に発射が予定されている探査機「エウロパ・クリッパー」や、地球外生命体の探索に関係しているとの一文があることから、木星の衛星「エウロパ」に存在するとされる「海」に関係した重大発表ではないかと考えているようだ。

「エウロパ (Jupiter II Europa)」 は、木星の中で内側から6番目の軌道を回る第2衛星であり、「地球外生命が存在する可能性が高い」としてNASAをはじめ世界中の宇宙開発機関が最注目してきた惑星の1つだ。

というのも、エウロパの表面を覆う氷の下には地球の海よりも多くの液体の水分が存在すると言われており、地球の海洋深部にあるような熱水噴出孔も存在すると考えられているからである。昨年9月27日には、NASAがエウロパに関する重大発表を行い、ハッブル望遠鏡がエウロパの氷の下から水蒸気が噴出していることを捉えたと発表していた。

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そして今回の発表であるが、すでにエウロパに水分があることはこれまでの研究で明らかになっていることから、今度こそ「地球外生命体」が発見されたのではないかとの憶測が飛び交っている。

「Daily Mail」も、「生命の直接の証拠とはいわないまでも、専門家らは生命発見に繋がる大きな一歩だろうと語っている」と報じ、生命発見に大きな期待を寄せているようだ。また、米サウスウェスト研究所のローレンツ・ロス氏によると、先述した水蒸気の噴出も生命探査をするうえで非常に重要なファクターであるという。

「エウロパの水蒸気噴出が地下の海洋と繋がっているとすれば、表面の分厚い氷を掘削して成分を採取せずとも、生命が存在する可能性が高いといわれる内部の海洋を調査することが可能になります。これは実にエキサイティングなことです」(ロス氏)

そのため、米ワシントン大学の天文学者ビル・マッキノン教授も、米メディア「Business Insider」に、今回の発表はエウロパの水蒸気噴出に何らかの形で関係するだろうと語っているとのことだ。

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トカナでもお伝えしたように、トランプ大統領の誕生により、NASAの宇宙開発計画は大きな方向転換を迫られている。オバマ政権時代に掲げられたメインの宇宙政策は、有人火星探査計画とそれに続く火星移住計画であったが、トランプ大統領はこれまでの計画を保留にし、宇宙探査に舵を切るべきだと主張しているうえ、かねてから「エウロパの宇宙人と会いたい」と切望しているとのウワサも流れていた。

具体的には2つのプランに着手すべきであるという。まずは地球外生命体を探すことが第一で、そのためには現在人類が探査可能な範囲内で最も生命体が存在する確率が高いといわれている木星の第二衛星・エウロパの探査に重点を置くべきであるということだ。そして地球外生命体の捜索の延長線上にはエイリアンの発見とエイリアン技術の享受が期待されているのである。

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そう考えると、今回の発表も地球外生命体と関係しているという期待がますます高まってくるだろう。しかも、先日発見された赤色矮星「トラピスト1」はほぼ木星と同じサイズであり、7つの衛星はエウロパと同じほどの距離にあるため、エウロパに生命がいることがわかれば、トラピスト1の系外惑星にも生命がいる可能性が大きく高まるといわれている。つまり今回の発表の結果によって、太陽系外生命体の存在も明らかになるかもしれないのだ。

NASAの発表は日本時間で深夜になるが、夜更かししてでもリアルタイムで見る価値はあるかもしれない。世界中が腰を抜かすような衝撃の事実が飛び出してくることに期待しよう。

(編集部)

参考:「NASA」、「Daily Mail」、ほか

参照元 : TOCANA


NASA to Reveal New Discoveries in News Conference on Oceans Beyond Earth

April 11, 2017 MEDIA ADVISORY M17-042

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NASA is exploring the ocean worlds in our solar system as part of our search for life outside of Earth. Credits: NASA
NASA will discuss new results about ocean worlds in our solar system from the agency’s Cassini spacecraft and the Hubble Space Telescope during a news briefing 2 p.m. EDT on Thursday, April 13. The event, to be held at the James Webb Auditorium at NASA Headquarters in Washington, will include remote participation from experts across the country.

The briefing will be broadcast live on NASA Television and the agency's website.

These new discoveries will help inform future ocean world exploration -- including NASA’s upcoming Europa Clipper mission planned for launch in the 2020s -- and the broader search for life beyond Earth.

The news briefing participants will be: Thomas Zurbuchen, associate administrator, Science Mission Directorate at NASA Headquarters in Washington
Jim Green, director, Planetary Science Division at NASA Headquarters
Mary Voytek, astrobiology senior scientist at NASA Headquarters
Linda Spilker, Cassini project scientist at NASA’s Jet Propulsion Laboratory in Pasadena, California Hunter Waite, Cassini Ion and Neutral Mass Spectrometer team lead at the Southwest Research Institute (SwRI) in San Antonio
Chris Glein, Cassini INMS team associate at SwRI
William Sparks, astronomer with the Space Telescope Science Institute in Baltimore A question-and-answer session will take place during the event with reporters on site and by phone. Members of the public also can ask questions during the briefing using #AskNASA.

To participate by phone, reporters must contact Dwayne Brown at 202-358-1726 or
dwayne.c.brown@nasa.gov and provide their media affiliation no later than noon April 13.

For NASA TV downlink information, schedules and to view the news briefing, visit:

参照元 : NASA

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