ロックフェラーの茶飲み友達・苫米地英人が語る「本当のニューワールドオーダー(NWO)、新世界秩序設計計画」(康芳夫対談)

2016.12.19

脳科学者・苫米地英人氏と、“昭和の暗黒プロデューサー”康芳夫氏の空前絶後の《宇宙的知識人対談》は、いよいよ国家としての失調に目を向ける。現在まことしやかに囁かれる、一部の特権階級による『世界政府』の存在。なんとドクター苫米地はそこの頂点にまで手が届く人物であるという。果たして、世界の最高峰は、何を目論むのか!? そして彼等の論理とは――!?

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康「あなたの考え方に異論を差し挟むつもりはまったくないんだけど、中国、中東、ロシア、アメリカ…と国がある中で、それぞれの国の『order』と『disorder』は天と地ほどの差があると思うけど、そこら辺はどう思われますか?」

苫「それはもう、絶対違います。まず「イスラム国」という、あまりに特殊なものは(横に)置いておくとします。彼らはただのテロリストなんで。そうすると、イスラム圏、ロシア圏、アメリカ圏、中国圏のなかで、恐らく、今一番頭がおかしいのはアメリカなんですよ」

康「つまり、世界的に見て『disorder』の最たるものということだね」

苫「それはアメリカという国が、人口の0.0何パーセントの、ウォールストリートだけが支配してる国だからです。ウォールストリートの去年の平均年収は650億円ですよ。そんな人たちが半径数百メートルの中で全部を支配してる。(ドナルド・)トランプやら(ヒラリー・)クリントンやらはその中から出されてきた単なるフィギュアですからね。だから今、アメリカが一番おかしい国になってるんですよ」

康「それを是正するにはどういうこと考えたらいいの?」

苫「それは民主主義しかないですね」

康「そうすると、今回の場合、(バーニー・)サンダースって男が民主党の代表候補選挙に出て、結局降りちゃったけど、そのサンダースに近い考え方かな。彼はグローバリストに見えても、民主党の極左グループの代表です。極右のトランプもさることながら、アメリカ大統領選において、今まで絶対に存在を許されなかったタイプ。それがOKということはアメリカが徹底的に追い詰められているということ」

苫「彼は可能性をもっています。でも、それには時間がかかる。だから、今の世代が死ぬのを待つだけってのが僕の考え方なんです。僕は今教育しかやってないんです。次の世代を育てれば、こっちの勝ちじゃないですか? 今の悪いやつは全部死んでくれるんだから、上の世代には何も言わず、次の世代にだけ積極的に教える。あとは、上は老衰で幸せに死んでくれとしか思ってないんで。恐らく、これも民主主義のひとつのやり方でしょう」

康「クリントンとトランプはどっちが民主主義に近いですか?」

苫「だから両方、民主主義じゃないんですよ(笑)。クリントン、トランプたちが老衰で自然に死ぬのを待って、次のアメリカ人を育てるしかないんです。日本だってそうで、これまでの政治を見れば明らかに民進党と自民党、両方、独裁主義者じゃないですか」

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康「両方ともが『disorder』ってことだと思ってますか?」

苫「そう。彼らが老衰で死んでくれるのを待つために、ぼくは次の世代を教育してる」

康「これは非常にラディカルだねえ。苫米地さんはラディカリストだよ!」

苫「ラディカルだけど、ちょっと違う。(フリーアナウンサーの)長谷川豊さんのような『死んでくれ』じゃないわけですよ(※人工透析患者に向け「殺せ」というメッセージを出して炎上)。“自然に死んでくれ”というだけで、老衰で死んで欲しい。幸せに天寿はまっとうしていただいて、次の世代を育てる」

康「苫米地さんは言うことを信じるならば、アメリカの一番の問題は、ウォールストリートの意志を遂行する政治家にあるのかな?」

苫「やはり政治家は、馬鹿がなるからですよ。ただ、これからは微妙で、ちょっと大きな話になるけど、《世界政府》という論理ですよね。《ニューワールドオーダー》の論理は、『官僚主義』なんですよ。僕は、ロックフェラーセンター買収にも関わったことがあるから、デイヴィッド・ロックフェラー(ロックフェラー家3代当主)のことはよく知っているんです。お茶飲み友達ですからね」

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※苫米地氏は1983年に上智大学を卒業後、三菱地所に入社。その期間に、《ジャパンマネー》の象徴として知られる1989年の同社によるロック・フェラーセンター買収にも関わっていた。

苫「3カ月に1回、四半期決算がある時に、デイヴィッド・ロックフェラーも参加して取締役会議をするんです。私も取締役会行きますから。一番上と一番下で、ふたりとも暇だからお茶飲んでるんです。だから彼らの頭の中はよくわかってるんですよ。彼らは、自分たちが権力を持つけれども、それを運用しないで、彼らが選んだ人たちにやらせようと思ってるんです。なんでかというと、彼らは強大な権力を持った金持ちだから」

康「彼らは何を求めているのかな?」

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苫「普通の人の煩悩は金と権力じゃないですか? 彼らはその両方をすでに持ってるのね。実際、ロックフェラーが言えば、大統領の首をすげ替えられるぐらいの権力を持ってるし、通貨発行権も持ってるわけです。もちろん彼らは、決してその権力を他人には渡しません。でも、運用を“任せる”ことはするんです。“煩悩を超えちゃった超人たちが全権力を握りしめて、あとは選ばれたまともな人間に世界を任せる”。これが彼らのいう《ニューワールドオーダー(NWO)》なんです。長い歴史の中で権力を欲しい人やお金が欲しい人たちが辿った悲惨な人類の歴史を見てるから、NWOのシステムが一番だと悟ったのでしょう」

康「この前、英国がEUを離脱したでしょ。その一番大きな理由は、EUが徹底した官僚国家であることだよね。苫米地さんが言ってる通り、EUは官僚が全部押さえているわけ。だから、英国人は“ついていけない”と。その官僚グループの『背後』を最終的にコントロールしているのは一体どんな『勢力』なのか」

苫「イギリスはイギリスで、自分たちのNWOをやりたいんです。ヨーロッパを中軸にしたNWOを」

康「EUは完全な国家で、かつ全体的に徹底した『官僚主義』ですからね」

苫「そう。イギリス王家は、その下に入る気ないからね。彼らの論理は“その時に誰を選ぶか?”でしょ。ただ、彼らは結構いい人たちなの。俺もロックフェラーに会った時に、“なんでロックフェラーセンターを俺らに売ってくれたの?”って訊いたら、“君は知らんと思うけど、俺にはひ孫までで150人いるんだ”と。“彼らに対する遺産相続が……”って言ってましたから、わりといいおじいちゃんなんですよ(笑)」

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――いいおじいちゃん(笑)。

苫「そんないいおじいちゃんたちでも、世界の行く末を悩んだ時に、その辺の成り上がり者に権力なんか渡さないという決断をした。そこで、じゃあ誰を選ぶのかといえば、アメリカで選ばれるのは、簡単にいうと“一番金を稼いだヤツ”ってルールなの。大統領がそうでしょ? ウォールストリートもそうでしょ? アメリカでは“一番金がある”というのが、ローカルルールだから。じゃあ“日本の統治は誰に任すか?”って言った時には、“一番試験の点がいいヤツ”にしたのよ。それが官僚なわけ。国によって彼らが使うローカルルールが違うわけさ」

康「だから、トランプは金を稼ぐし、中・高はミリタリーアカデミー出身で戦争もいとわないやつだということで選ばれたのね」

苫「クリントンさんの旦那はロックフェラー家の隠し子だったんですがね……。だって彼は、アーカンソーの知事だったでしょ(※アーカンソー州第40代、第42代知事を歴任。ちなみに一族のウィンスロップ・ロックフェラーが37代同州知事)。デヴィッド・ロックフェラーの兄のウィンスロップが亡くなった後に、30代の無名の若者を、いきなりアーカンソーの知事としてロックフェラー一家が指名して、それから結果的には大統領にまでなるんだもん。みんなわかってるんですよ。“クリントンは彼らの隠し子”だと。つまり、ヒラリーはその人の奥さんだから、民主党なのにロックフェラー家はサポートしていたんだけど、今回は番狂わせがあったね。今回は色々な事情で最後にロックフェラー家がトランプを選んだ。そのお礼にトランプさんは、国務長官にロックフェラー家の家業であり、デビッドロックフェラーのエクソンモービルから国務長官を選んだ。アメリカの国務長官は日本の外務大臣と違って、自由世界No.2の権力者だから。更に、財務長官と国家経済会議委員長に次期当主ジェイロックフェラーのゴールドマンサックスから選んだ。トランプさんは、ロックフェラー家の傀儡であることを世界に表明している」

康「そうであれば、まさに《世界政府》による《洗脳》だねえ」

苫「まさにそうです。だから、世界政府をやってる人たちは、彼らの論理があるわけ。意外とまともな人たちで、“とんでもねえヤツに任せたら、とんでもねえことになるだろう”とわかっててやっている。意外とまともでしょ? “俺らの権力を運用するやつは俺らが選ぶぞ”って言ってるだけなんですから。だから、完全な『エリーティズム』なんですよ。あとは、それぞれの国の方式で、トップを選んでいく。アメリカは単純で“一番金を稼いだヤツ”。日本は中国式で、『科挙の官僚制』。だから、“各官僚のトップが首相官邸に行って官邸を動かして、その上に安倍さんが乗っかってるだけ”ってのは、ロックフェラーたちが描いてる絵なんです。安倍政権は簡単にいうと、《世界政府の一部》なの。で、俺はその絵が根本的に嫌なの。彼らの言ってることも理解はできるんだけれどね」

康「これは非常におもしろい発想ですね。先ほどまで《洗脳》の話をしていて、この《世界政府》って言葉。どうして、この言葉が出てきたか、よくわからなかったけど、今よくわかった。《全ての国は洗脳されている》という考え方だね」

麻原彰晃から始まった対談は、気付いてみればトランプ・クリントンを通り越してロックフェラー家にまで……。この果てしない《狂気の対談》は、次回人間を超える領域に。

(文・写真=福田光睦/Modern Freaks Inc. 代表・Twitter@mitutika)

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●苫米地英人(とまべち・ひでと)

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1959年、東京生まれ。認知科学者(計算言語学・認知心理学・機能脳科学・離散数理科学・分析哲学)。カーネギーメロン大学博士(Ph.D.)、同Cylab兼任フェロー、株式会社ドクター苫米地ワークス代表、コグニティブリサーチラボ株式会社CEO、角川春樹事務所顧問、中国南開大学客座教授、全日本気功師会副会長、米国公益法人The Better World Foundation日本代表、米国教育機関TPIインターナショナル日本代表、天台宗ハワイ別院国際部長、財団法人日本催眠術協会代表理事。マサチューセッツ大学を経て上智大学外国語学部英語学科卒業後、三菱地所へ入社。2年間の勤務を経て、フルブライト留学生としてイエール大学大学院に留学、人工知能の父と呼ばれるロジャー・シャンクに学ぶ。同認知科学研究所、同人工知能研究所を経て、コンピュータ科学の分野で世界最高峰と呼ばれるカーネギーメロン大学大学院哲学科計算言語学研究科に転入。全米で4人目、日本人として初の計算言語学の博士号を取得。帰国後、徳島大学助教授、ジャストシステム基礎研究所所長、同ピッツバーグ研究所取締役、通商産業省情報処理振興審議会専門委員などを歴任。現在は米国認知科学の研究成果を盛り込んだ能力開発プログラム「PX2」「TPIE」を日本向けにアレンジ。日本における総責任者として普及に努めている。著書に『洗脳広告代理店 電通』(サイゾー)『日本の盲点(スコトーマ)』(ヒカルランド刊)『経済大国なのになぜ貧しいのか?』『現代版 魔女の鉄鎚』『まずは親を超えなさい!』『残り97%の脳の使い方』『英語は逆から学べ!』 『英語は逆から学べ!実践トレーニング編』『頭の回転が50倍速くなる脳の作り方〜「クリティカルエイジ」を克服する加速勉強法〜』『脳と心の洗い方〜 「なりたい自分」になれるプライミングの技術〜』(フォレスト出版)、『本当はすごい私』(講談社)『年収が10倍アップする 超金持ち脳の作り方』(宝島社)『洗脳』(三才ブックス)、『ドクター苫米地の新・福音書』(講談社)、『スピリチュアリズム』(にんげん出版)、『心の操縦術』(PHP研究所)、『洗脳原論』(春秋社)、『夢をかなえる洗脳力』(アスコム)、『洗脳護身術』(三才ブックス)、翻訳書に『CIA洗脳実験室』(デジタルハリウッド)など多数。

●康芳夫(こう・よしお)

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1937年東京生まれ。国際暗黒プロデューサー、虚業家、家畜人ヤプー全権代理人、全地球を睥睨するスフィンクス。東京大学在学中に石原慎太郎と懇意に。石原慎太郎を隊長とする「国際ネッシー探検隊」や「オリバー君招聘」「猪木対モハメド・アリ戦」など、数々の奇抜な企画を立ち上げる。映画『渇き』にて俳優デビュー。松田翔太主演の連続ドラマ「ディアスポリス 異邦警察」(TBS)、熊切和嘉監督映画「ディアスポリス 異邦警察」にも出演。著書に『虚人と巨人 国際暗黒プロデューサー 康 芳夫と各界の巨人たちの饗宴』(辰巳出版)、『虚人のすすめ―無秩序(カオス)を生き抜け 』(集英社)など多数。

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参照元 : TOCANA


苫米地氏:「ロックフェラーの通訳と財務担当だった。」

リチャード・ロックフェラーが飛行機の墜落で死亡したことを受けて、苫米地氏がロックフェラー家の詳細を語る。