【超・閲覧注意】“手違い”で斬首された11歳の少年 ― 怯えきった少年の首を切るシリア反体制派ヌルディン・アルザンキ

2016.07.25

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今月20日、シリア北部の都市アレッポの反体制派武装組織“ヌルディン・アルザンキ”が11歳の少年の斬首動画を公開したと、イギリス大衆紙「The Sun」などの海外メディアが一斉に報じた。

公開された映像は二つあり、一つ目は少年を捕らえた男たちの自撮り映像。その映像では捕らえた少年の髪を掴むようすや、怯え切った少年の表情、「神は偉大である」という意味の「アッラーフ・アクバル!」と叫ぶ様子が映し出されている。

もうひとつの動画は少年が斬首されるようすを映しているのだが、首にナイフが入り、鮮血が大量に飛び散っている間も男たちは「アッラーフ・アクバル!」と叫んでいる。

この少年が殺害された理由は、シリア政権寄りのパレスチナ人組織“アルクッズ旅団”の構成員だからだ、とヌルディン・アルザンキは主張。少年をアレッポ北部での戦闘中に捕虜として拘束したのだという。

■斬首は手違いだった!?


この動画が公開され世界的に話題となると、アルクッズ旅団は「この殺害された少年は組織の構成員ではなく、家族と一緒に暮らしていたパレスチナ難民である」との声明を発表した。これを受け、なんとヌルディン・アルザンキは少年の殺害を組織とは無関係の“個人的なミス”と弁解する声明を発表した。さらに、少年の殺害を違反行為として、事件に関与した男たちを非難。斬首に関わった男たちは拘束され、捜査のために設置した司法委員会に引き渡された。

国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは「捕虜が即座に殺害されていると改めて実証された。これは戦争犯罪に当たる」と強く非難。また、アレッポのモスクの集会でイスラム教指導者は「この事件は犯罪行為であり、イスラム教で禁じられている行為だ」と語った。人違いだったで済まされるわけの無い今回の事件。斬首に関与した男たちを強く非難するとともに、重い罪が下ることを願うばかりだ。

(文=北原大悟)

■トラックの荷台で斬首される11歳の少年



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参考:「Best Gore」、「The Sun」、ほか

参照元 : TOCANA