ピラミッド内部の新発見に「倉庫だ」 釘を刺すカーソン氏に考古学者ら猛反発

2015年11月14日(土)17時30分配信
 
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世界七不思議の一つで、約4500年前に造られたエジプトのクフ王のピラミッドなど複数のピラミッドに、未知の部屋や通路が存在する可能性が10日までに、明らかになった。日本を含む国際研究チームが現地でピラミッドの表面温度を測定したところ、周囲と温度の異なる箇所を発見。こうした温度の違いは内部に空間があったり、内部の空気の流れが原因で起こるため、“秘密の部屋”の存在が一躍クローズアップされている。米国では大統領選に絡み、ピラミッドの「穀物貯蔵庫」説が脚光を浴びており、今回の発見は、ピラミッドの謎への関心の高まりに拍車をかけそうだ。

■底辺部の3つに異常

9日付のAP通信やフランス通信(AFP)などによると、今回の研究結果は、謎に満ちたピラミッドの内部構造を解明するため、日本、エジプト、フランス、カナダの4カ国で構成する国際研究チームが先月25日から進めているプロジェクト「スキャンピラミッド」がまとめた。

調査の対象はカイロ南部にある計4基のピラミッド。ギザにある世界最大(高さ約146メートル)のクフ王の大ピラミッドをはじめ、上半分と下半分で傾斜角が異なるカイロ近郊のダハシュールにある2つの“屈折ピラミッド”などだ。

研究チームは、ピラミッドが外部から温まる日の出と、その熱が冷却されていく日没に、赤外線で熱を調べるサーモグラフィーによる調査を実施。その結果、対象になるすべてのピラミッドでさまざまな温度の違いが見つかった。

今回の研究結果を発表したアル・ダマティ考古相は会見で「とりわけ、クフ王のピラミッドの東側で顕著な温度の違いを確認した」と語り、ピラミッドを構成する石灰岩のブロックのうち、底辺部にある3個のブロックの温度だけが、なぜか他よりも高かったなどと指摘。

そして「こうした異常(の原因)は、ピラミッド内部に空間が存在することや、内部の空気の流れなど、多くの仮説や可能性が考えられる」と述べ、内部にこれまで知られていなかった秘密の部屋や通路が存在する可能性を示唆(しさ)した。

■カーソン氏「倉庫だ」

人々を魅了し続けるクフ王のピラミッドは紀元前2560年頃、エジプト第4王朝のファラオ(古代エジプトの君主)だったクフ王の墓として、約20年の歳月を費やし建築されたとされる。

しかし、その目的についてはいまだにはっきりせず、王墓であるという説のほか、日時計説や穀物の倉庫説、宗教儀式の神殿説、天体観測施設説など、さまざまな説が唱えられている。

そんな折、研究結果が発表される5日前の今月4日、来年の米大統領選の共和党候補の指名争いで最有力とされる元神経外科医、ベン・カーソン氏(64)が、米CBSニュースに、クフ王のピラミッドを「ファラオの墓ではなく穀物の貯蔵庫だった」と発言したことで、米国でピラミッドの謎が突如、脚光を浴びた。

カーソン氏は学生時代から、旧約聖書に登場する全ユダヤ人の祖先ヤコブの子、ヨセフがエジプトで長く続いた干魃(かんばつ)を乗り切るため、穀物の貯蔵倉庫としてピラミッドを建設したと主張し続けている。CBSに「今もその考えに変わりはない」と答えたのだ。

■考古学者は「反発」

エジプトの考古学者らはカーソン氏の発言に「非科学的だ」と猛反発したが、そうした話題のさなかに発表された今回の研究結果は、大きな空間の存在を示唆しているだけに、にわかに穀物倉庫説が現実味を帯びてきたとの見方も出ている。

果たして、未知の空間は存在するのか−。研究チームは来年末で終えるはずだった調査をさらに延長すると発表している。

参照元 : 産経新聞



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