太古の海の巨大サソリ、米アイオワ州で化石発見

2015.09.02 Wed posted at 13:10 JST
 
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(CNN) 米アイオワ州で見つかった化石の調査を進めていた米エール大などの研究チームは1日、この化石が4億6700万年前の海に生息していた巨大なウミサソリのものだったことがわかったと進化生物学誌の電子版に発表した。

化石は世界最古のウミサソリのものと見られる。体長は約1.8メートル近くあり、細長い胴体を持ち、大きな手足で獲物をつかんで餌にしていたと見られる。ギリシャの軍艦にちなんで「ペンテコプテルス」と命名された。

現代のクモやエビやダニの祖先に当たる広翼目に分類されるといい、エール大学の研究者は「ペンテコプテルスは大型の捕食生物で、古生代初期の生態系の中で広翼目は重要な存在だった」と解説する。

ペンテコプテルスの化石はアイオワ地質調査所とアイオワ大学の研究チームが、アッパーアイオワ川近くにある隕石のクレーターで2010年に発見。エール大学が協力して詳しい調査を行っていた。

参照元 : CNN.CO.JP



ウミサソリはカブトガニの仲間とされる節足動物。今から5億万年前、数多くの節足動物-が登場し始めた古生代の海で、その生態系の頂点に君臨していた。

ウミサソリ類には最大-で3m近い巨大な種類が存在し、他の多くの水生昆虫のように背中を下にし、後足をオー-ルのように動かして泳いだと考えられている。大きな目と力強い鋏を見る限り、この種が-肉食性であったと思われる。