マイナンバー制度 準備完了は僅か4%

2015年6月4日 18時20分
 
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日本に住む一人一人に12桁の番号を割りふる「マイナンバー制度」が来年始まるのを前に、準備が完了している企業や自治体などは全体の4%にとどまることが情報セキュリティー会社の調査で明らかになりました。

この調査は情報セキュリティー会社の「トレンドマイクロ」がことし3月末にインターネットを通じて行ったもので、全国の民間企業や官公庁・自治体のシステム担当者合わせて1340人から回答がありました。

この中で、マイナンバー制度について「知っている」「理解している」と答えた人は全体の90%に上りましたが、システムの改修やセキュリティー対策の強化など制度への準備が「完了した」と答えたのは、このうちの4.3%にとどまりました。

また、今後の対応について聞いたところ「セキュリティーの強化を進める」が25.8%、「何も決まっていない」が38.5%などと回答し、制度導入まで1年を切った段階でも40%近くの企業などが具体的な準備を行っていないことがうかがえます。

一方、去年1年間に組織のシステムからの情報漏えいや端末への不正ログインといった、何らかのトラブルがあったと答えたのは全体の66.6%を占めました。

結果を分析した「トレンドマイクロ」の担当者は「多くの組織でシステムの整備が間に合わないまま制度の運用が始まってしまうおそれがある」と話しています。

参照元 : NHKニュース






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