円安とIS(イスラミックステート)問題が影響、(株)エアークリスタルが破産申請へ

2015/4/3 19:11
 
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円安とIS(イスラミックステート)問題の影響を受けた旅行業者、(株)エアークリスタル(TSR企業コード:294102159、新宿区須賀1、設立平成11年5月、資本金1700万円、小林勇二社長、従業員7名)は、3月23日までに事務所を閉鎖。東京地裁への破産手続きを田中史郎弁護士(馬場恒雄法律事務所、新宿区新宿2−8−5、電話03−3351−6031)に一任した。計数面の集計がまとまり次第、破産申請を行う予定。

負債総額は債権者18名に対し約3500万円。

平成11年5月設立の第3種の旅行業登録を行う旅行代理業者。インド・中東旅行を中心にパッケージ旅行や航空券・ホテル等の手配を行い、平成22年4月期には売上高約3億2000万円をあげていた。インドやネパール、スリランカをはじめ、中東ではヨルダン、イスラエル、レバノン、イラン方面のツアーを得意としていた。

しかし、東日本大震災以降の市況低迷から平成26年4月期には売上高2億4400万円まで低下。さらに、最近の円安傾向によって顧客の減少が進んでいたうえ、中東のIS(イスラミックステート)問題などの影響も大きく、ここにきて売上が減少。先行きの見通しが立たないことから破産手続きに入ることとした。

なお、債権者は取引業者が中心で、一般の旅行者はほとんどいない模様。

参照元 : 東京商工リサーチ