大麻の危険性はアルコールに比べてたった1/114でしかないことが明らかに

2015年2月26日 12時4分
 
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オバマ大統領の「大麻はアルコールほど危険ではない」という発言に科学的な裏付けがされました。詳細は以下から。

ドイツのドレスデン工科大学の疫学調査ユニットのDirk W. Lachenmeier博士らの最新の研究によると、大麻はアルコールやタバコ、ヘロインやコカインよりも飛び抜けて危険性が少ないことが明らかになりました。
 
研究チームは暴露マージン(MOE)法という手法を用い、大麻、アルコール、タバコ、ヘロイン、コカイン、覚醒剤、エクスタシーの危険性を比較。MOEについては以下サイトなどで詳しい説明がなされています。
その結果、最もリスクが高かったのがアルコール、次いでヘロインとコカイン、そしてタバコとなりました。これら4種類は「高リスク」にカテゴライズされ、エクスタシーと覚醒剤が僅差で「中リスク」に分類されています。
その中で大麻だけがアルコールの危険性の1/114というぶっちぎりの大差で唯ひとつ「低リスク」に分類されることとなりました。

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この結果は10年以上前に提示されており、BUZZAP!でも取り上げたオバマ大統領の「大麻が酒よりも危険だとは考えない」という発言の根拠の1つでもありますが、今回の研究は大麻が危険であるとして禁止する「科学的な根拠がない」ことをさらに強固に裏付けするものとなっています。



なお、この研究でアルコールが最も危険度が高い物質となっている理由として、社会に合法的に出まわって消費されていることが挙げられています。

またMOEという手法から、この研究で示されているのは致死性に関してのみで、依存性や長期間摂取することによる発癌性や生活習慣病のリスク、そして摂取した物質そのものではない環境的な要因(例えば酔って転んだり真冬のベンチで寝てしまうなど)に起因するリスクも考慮されていません。

さらに、薬物を用いる際にアルコールや精神安定剤などの別の薬物を同時に服用した場合の危険性に関しても取り扱われていません。

実際にはアルコールやタバコは依存症となる可能性があり、死に至らないまでも生活習慣病やがんの一因となることも少なくありません。こうした要素を勘案した際にはその差がさらに開くことも考えられるでしょう。

大麻がそれでは完全に安全かといえば、もちろん体内に摂取する以上安全と言い切ることはできません。経口摂取した際に気分が悪くなることがあるというコロラド州の報告を以前BUZZAP!でも掲載しています。


もちろんゼロリスクではないことを大仰に(DHMOのジョークのように)騒ぎ立てて有害性を叫ぶことはできますが、体内に摂取するということであれば砂糖や塩ですらリスクは当然存在します。

では、その物質へのリスクマネジメントがどのようになされるべきかということについてはリスクの大小を科学的に判断した上で行われるべきであり、大麻をハードドラッグと一緒にして「ダメ・ゼッタイ」として禁止することの科学的根拠の欠如については再考されなければならないでしょう。

禁止する以上は警察をはじめ裁判所、刑務所などで人的、金銭的リソースを消費しますし、その源泉は私達の税金です。日常生活に出回るアルコール、タバコやハードドラッグのような、よりハイリスクな物質に加えて新たに問題となっている危険ドラッグへの対応などに、限りあるリソースをより割いていくことも考える必要があるでしょう。

筆者らは大麻の危険性のあまりの低さに、論文の中で

大麻は禁止するのではなく厳格に合法的な物質として制御されるべきであろう

と提案しています。私達はこの研究結果と提案に対し、どう答えるべきでしょうか。

Marijuana may be even safer than previously thought, researchers say – The Washington Post (Photo by M.A. Cabrera Luengo

参照元 : BUZZAP!


アルコールはガチで危険!大麻を吸って死んだ人は殆ど聞いたことがないが、アルコールは肝臓がやられて死ぬ。中毒性もかなり高い。

明治時代には国を挙げて栽培を推奨していた大麻。GHQ時代に禁止にされた。洗脳されたまま飼い慣らされた日本人の多いこと多いこと(笑)

大麻を神聖な物として祀った神社は日本に数多く存在する。松尾芭蕉の句も当時、自生していた草を吸って書いたもの。古くから大麻は日本人の嗜好品だった。