野菜不足を感じても「カット野菜」だけはやめた方がいい理由

2013年8月13日
 
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あなたは普段、野菜不足だからといってカット野菜だけ食べて、“野菜をとった気”になっていませんか?

フードプロデューサーの南清貴さんは、著書『じつは体に悪い19の食習慣』で「カット野菜は、もはや野菜にあらず!(中略)たとえ野菜不足のときでも、私は食べない方がいいと断言します」と主張しています。

なぜカット野菜で野菜不足を解消できないのでしょうか? 南さんの著書を参考に理由を説明していきたいと思います。

■カット野菜は薬品漬けなので栄養が少ししかない

南さんが「カット野菜は野菜不足のときでも食べない方がマシ」と言う理由。それは、“薬品漬けで栄養がちゃんと摂れないから”だそうです。

「カット野菜は、野菜を切った後、次亜塩素酸ナトリウムという消毒液やプールの消毒液に使う塩素水に何度も繰り返し漬けて殺菌しますにおいを嗅いだだけで、食べたら危ないとわかるはずですが、そのにおいを消すために、何度も水で洗浄します。

野菜に含まれている栄養素は水溶性のものが多いですから、殺菌剤液に浸けたり洗浄したりする間に流れ出てしまい、ほとんど何も残っていません。あえて言えば食物繊維くらいでしょうか。そんな野菜を、お金を払ってまで食べる意味があるでしょうか?」

確かに、スーパーやコンビニカット野菜は、いつも青々としてみずみずしい姿で並んでいます。自分の家で同じように野菜をカットして、プラスチックの容器に入れると、時間が経つにつれ、色は変わりしんなりして、夏場なら変なにおいもしてきますよね。

これが野菜の自然な姿。そのため、野菜不足を感じたときは、トマトを切っただけorキャベツをむしっただけのサラダを食べた方が、カット野菜よりはずっと体に良さそうです。

■南さんが勧める“簡単で基本的な野菜の食べ方”

しかし、厚生労働省は“350〜400グラムの野菜”を毎日摂ることを推奨しています。カット野菜に頼らず継続的に野菜を食べるには、一体どうしたらいいのでしょうか?

南さんは「1日に食べられる食事全体の量には個人差がありますので、私は、具体的な重量ではなく、食事全体を10としたとき、その4割を野菜が占める食生活を心がけましょう」と勧めています。確かに、このように割合で決めるとわかりやすいですね。

さらに南さんは野菜を、トスド・サラダか青菜のおひたしにして食べるといいと言います。これは、生の方が酵素をしっかり摂れるので、スムーズに生命活動できるようになるからだそうです。しかも簡単なので、以下の作り方をぜひ参考にしてみてください。

(1)トスド・サラダ

まず、新鮮な葉野菜(レタス、ベビーリーフ、エンダイブ、ルッコラなど)を洗ってちぎって、亜麻仁油とオリーブオイルをブレンドしたものをかけて混ぜます。

次にお酢をかけて、もう一度軽く混ぜ合わせてできあがりです。塩・こしょうはお好みでくわえてください。

(2)青菜のおひたし

まず、青菜(小松菜やほうれん草)さっと塩を入れずにゆがきます。次に、冷水にさらし水けを絞ります。つゆはお好みでかけてください。

今、子育てをしているママもそうですが、妊娠中のママにも野菜は大事。フィラデルフィアのモネル研究所の調査で、妊娠中から野菜や果物を食べれば子どもも好き嫌いなく育つことがわかっています。

ただ野菜を食べるのではなく、しっかり栄養をとれる方法で食べていきたいですね。上記トスド・サラダか青菜のおひたしは本当にすぐにできるので、さっそく今日から取り入れてみましょう。

そして『じつは体に悪い19の食習慣』には、記事では書ききれないことがいっぱい詰まっています。こちらは子どもの食育のためにもなるので、一度読んでみてください!

参照元 : it mama