発がん性物質どころではない!? 危険ドラッグよりヤバい、中国製電子タバコ

2014.12.01 月

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11月27日、厚生労働省は「電子タバコ」に、健康を害する恐れがあるとの評価を下した。

電子タバコは、味や香りのする溶液を専用の吸引器に入れ、蒸気を吸うというもので、禁煙手段としても用いられる。ところが、同省研究班の調査によると、国内に流通しているニコチンを含まない3溶液の蒸気に、いずれも発がん性物質のホルムアルデヒドを含み、うちひとつは通常のタバコに比べ、その濃度が10倍以上だったという。

禁煙中の諸氏にはショッキングなニュースだが、電子タバコの危険性については、お隣、中国ではかなり前から指摘されてきた。

9月3日付の「人民日報」によると、中国の電子タバコ産業は「製品基準、品質管理、安全評価」の3つを欠いた、「三無」状態であるとして注意を喚起している。つまり当局は、誰が何を原料に製造しているか、また、その安全性について把握していないというわけである。

さらに、中国で知財問題を専門とする調査会社、アライジェンスコンサルタンツ代表の太田基寛氏も、中国製電子タバコの危険性についてこう話す。

「もともと偽タバコは模倣品業界の中でもドル箱といわれ、大規模な犯罪組織が関与していた。しかし、当局の取り締まりの強化や、禁煙化の流れにより、偽タバコ製造も落ち目になりつつある。そんな偽タバコに代わり、消費者の安全を度外視した粗悪な電子タバコが出回っている。こうした偽電子タバコを吸引したことで、意識混濁に陥った例も報告されている」

まさに、危険ドラッグよりヤバいのだ。

ポータルサイト「騰訊」などによると、年間に出荷される電子タバコおよび溶液は、1兆円以上。その90%は輸出用に製造されているということで、日本に大量に流入している可能性も高い。

電子タバコ愛用者は、いま吸っている溶液が中国勢でないかどうか、確認してみたほうがよさそうだ……。

参照元 : 日刊サイゾー


電子タバコの安全性は?

電子タバコは有害?安全?という疑問を持つ方がたくさんいると思います。

なので、私なりの調べた上での考察をタバコ(一般的な紙巻きタイプ)と比較して書いてみようと思います。

まず、タバコは天然のタバコ葉由来の成分+600種類の化学物質(香料・結合剤・保存料など)を添加して作られています。

添加物の詳細は(JTサイト内

これが燃焼して発生する煙に含まれる化学物質は4000種類ほどで、そのうちの約200種類は致死性有害化学物質とされています。

そして、動物にガンを作る物質は約60種類(タール=ベンゾピレン等)

ベンゾピレンは300℃から600℃の間で不完全燃焼し、コールタールや自動車の排気ガス(特にディーゼルエンジン)タバコの煙、焦げた食べ物の一部などに含まれる。この時点で大分有害だということが分かります。

更に主なタバコ煙の成分ですが↓

・アンモニア(刺激臭・粘膜に対する刺激性が強い=要はくさい)
・エンドトキシン(細菌などの微生物が作る物質・ショック(循環不全)などを起こす)
・窒素酸化物(一酸化窒素などのこと・粘膜の刺激、気管支炎、肺水腫などの原因)
・タール(発癌性物質・ベンゾピレン)
・ニコチン(依存性がある・致死性あり)
・鉛(金属)
・ヒ素(発癌性物質・防腐剤・和歌山カレー事件に使われた薬物)
・アセトアルデヒド(発がん性物質・シックハウス症候群の原因)
・フェノール類(ある種は殺菌効果あり)
要は、こんなに有害ですよという話です。

ですが、半世紀以上タバコを吸っていてもピンピンしてるおじいちゃんを持っているので病気になるのも個人差だと…。

それはさておき、次に電子タバコですがメーカーごと販売店ごと、リキットに含まれている成分は違います。これはタバコにも言えることだと思います。

国内販売機種のカートリッジ内リキットの成分

上のサイトの中には成分が判明していないものもあり、分かっているものでも真偽のほどはわかりません。海外のリキットの成分も一切わかりません。これもタバコにも言えることだと思います。

一応、一般的と思われるHealth e-cigaretteのメンソールカートリッジの成分を出してみますが

・タバコ香成分 7% (香料・タバコアブソリュート・乾燥したタバコの葉から抽出)
・トリメチルピラジン 1% (香料・ローストナッツのような香り)
・テトラメチルピラジン 1% (香料・ローストナッツのような香り)
・ジメチルピラジン 1% (香料・大人になったばかりの雌のような香り…?)
・アセチルピリジン 1% (香料・胡麻のような香り)
・酪酸2メチル 1% (香料・甘く、フルーティで青リンゴのような香り)
・テルピネオール 1% (香料・月桂樹やローズマリーなどの精油の成分)
・エチルマルトール 1% (香料・カラメルに似た甘い香り・毒性無し)
・リナロール 1% (香料・ラベンダーやベルガモットのような香り)
・バニラ抽出液 3% (香料・バニラエッセンス)
・精製水 5% (水)
・ジプロピレングリコール 50% (希釈溶液、保湿剤・皮膚や目などの粘膜を刺激する)
・グリコール 30% (希釈溶液、保湿剤・アルコールの一種)

その他、他のカートリッジの成分で気になったものは

・グアヤコール(刺激性、毒性あり・成人致死量は3-10グラム・麻痺、消毒に用いられる正露丸の主剤である日局クレオソートに多く含まれる)
・エタノール(酒類の主成分・揮発性が強い・殺菌、消毒の用途で広く用いられる)
・グリセリン(保水性有り・毒性がほとんど無い)

一部、毒性のあるものもありますがタバコの煙の主成分と比べてみれば一目瞭然、という感じであります。

それでも、市販のカートリッジやリキッドは怖い…という場合は自作でリキッドを作れば香料の成分さえ注意すれば毒性のものは混入しないでしょう。

自作でリキッドを作る場合、主に使用する薬品はグリセリンです。市販のリキッドでも50%はグリセリンだと思います。ぶっちゃけ、カートリッジにグリセリンを入れるだけで煙が出ます。なので、グリセリンは吸引しても大丈夫なのか? 上に長々書いてきましたが、これが電子タバコにおける安全性を握るカギです。

なので、上にも少し書きましたがグリセリンについてです

・オリーブ油の加水分解物の中から発見された。(加水分解:反応物に水が反応し、分解生成物(加水分解物)が得られる反応)

・引火点177℃・発火点370℃の可燃性(消防法により危険物第4類(引火性液体)の第3石油類に指定されている)

・毒性は、32.2g/kg(マウスの経口実験結果)よって人間(仮に60kg)は1932gを1度に摂取しなければならないことになる。

・油脂を構成する成分の一つ

・毒性がほとんどないので医療分野に使用される。(利尿薬、脳圧降下薬、浣腸液、目薬など)

・水に非常に溶けやすいので保水性が強い。(よって化粧品、水彩絵具によく使われる・ひび、あかぎれに効能がある)

・グリセリンは既存添加物であり、大抵、日常的に摂取している。(既存添加物:天然に存在する甘味料だが、人工的に合成される場合もある) ・合成グリセリンと植物油からのグリセリンに分かれる。

・合成グリセリンは、石油由来ということでイメージは悪いが不純物が植物由来に比べて極端に低い。医薬品向け。高価。(昔は石鹸の廃液からグリセリンを回収していたが、今は完全にない)

・植物油由来のグリセリンは、不純物に油脂や脂肪酸が混ざるため、それを取り除くのに蒸留したりすることで、グリセリン自体が劣化したり、脂肪酸が完全に取りきれない。安いし、イメージがよいので相当品質が悪くない限り、化粧品は植物由来を使う。薬局で売られているグリセリンも植物由来ばかり。(油脂=いわゆる油)(脂肪酸=天然の脂肪を加水分解して得られる。いわゆる油)

ということでした。

これを見る限り、吸引に関しては人体に重大な影響があるとは思えないのが感想です。加熱して爆発させれば話は別ですが…。

以上を踏まえて以下は私の考察ですが

・肺に取り入れても水に溶けやすいとあるので、グリセリンは肺中の肺粘液に溶け込み血中に排出される。(タールは粘性が高い油状の液体で溶けにくいので肺に蓄積される)

→血中の水分を奪ってしまう恐れもある(要水分補給)

・アトマイザーで加熱し霧状にしても、それは蒸留と同じ工程にあるので煙の成分は加熱前より純度の高いグリセリン+少量の油。(油がアトマイザーに残り、アトマイザーが目詰まりする可能性は有りかと)

→肺の中に油成分が取り込まれる恐れ(しかし、それもごくごくわずか?)

↑このように考えられると思います。

最終的に言えるのはタバコから移行する分には、タバコよりはるかにマシ!それでも気になる場合はグリセリンは高価でも合成グリセリンを使う!でもやっぱり心配……という人は、残念ですが電子タバコ自体やめる!!やらない!!神経質な方は使ってはいけません。

これが1番の安全策です。

最終注意!

・中にはグリセリンアレルギーというものを引き起こす方がいます。なので、湿潤やただれの酷い人は使用しないでください。

以下の人は医師、又は薬剤師にご相談を。

(1)医師の治療を受けている人。
(2)本人又は家族がアレルギー体質の人。
(3)薬によりアレルギー症状を起こしたことがある人。

・使用中、皮膚に発赤・刺激感を感じた場合は直ちに使用を中止し、使用したグリセリンを持参で医師にご相談を。

・吸引するからには血中にグリセリン+その他の化学成分が入ってしまいます。

以上のように考察しましたが、グリセリンを日常的に吸引した場合の人体への影響は現在分かっていません。(経口時の毒性は、32.2g/kg)タバコと同じように、20歳未満の方、妊婦、授乳中の方は使用しない方がいいです。

・海外で市販されているニコチンリキッドにはニコチンが含まれ、電子タバコででる煙にもニコチンが含まれます。タバコの副流煙と同等だということを忘れず、使用時の状況には注意してください。

・また、グリセリンを吸引した場合の人体の影響はわかっていないので自作のリキット、ニコチンが含まれていないリキットからの煙もタバコの副流煙と同等だと考えた方がいいです。

補足!
私が99.8%の植物性グリセリンのみで電子タバコを使用した時に人体に起きたこと。(アトマが壊れてもいいようにHEC使用)

・煙モーモーで楽しい!がマズイ!!(笑)

・のどの渇きに襲われる。水分補給しても、しばらくのどに何かが詰まっているような違和感。

・吸っているうちに動悸が激しくなるが1分ほどで治まる。ちょっと胸が痛いかもしれないが、多分気のせい。即治る。

・ちょっと飲んだらお腹がゆるくなった。腸が元気(過剰?)に動いている感じ。浣腸液にも使われるので下剤のような働きをするのかな?その後、しばらく軽い腹痛に襲われるが生活に支障は無し。一応医者にかかってみたが、飲んでは駄目とお叱りを受けただけ。

上記を体験したくない方はアトマイザーのため、自分のためにもグリセリンは程良く水などで割ってお使い頂くことをお勧めします。もちろん、興味本位で飲んでもいけません。

参照元 : 電子タバコ・リキッド研究所