小保方 晴子氏依願退職へ 理研、懲戒処分を検討

2014/12/20 00:52

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「STAP細胞はあります」、「200回以上作製に成功しています」などと、4月の会見で断言していた小保方 晴子氏。 19日、1つの結論が発表された。

理化学研究所は、小保方氏自身がSTAP細胞を再現できなかったなどとして、検証実験を打ち切ることを明らかにしたうえで、小保方氏が依願退職すると発表した。午前10時半ごろ、理研検証実験チームの相沢慎一チームリーダーは「STAP現象を再現することができませんでした」と述べた。

STAP細胞の検証実験結果について、会見を行った理化学研究所。しかし、そこに小保方氏の姿はなかった。 12日、検証実験を終えた小保方氏を、フジテレビ「とくダネ!」が取材。 「STAP細胞を再現できたか」という問いかけに対して、無言で立ち去った。 4月、小保方氏は「STAP細胞はあります」、「わたし自身、STAP細胞は、もう200回以上、作製に成功しています」などと話していた。

しかし、さまざまな方法で行われた検証実験で、STAP細胞のような細胞の塊は作製できたが、万能性は確認できなかった。また、論文の共著者である、丹羽氏らの別の検証チームでも、STAP細胞は確認できず、2015年3月としていた期限を待たずに、検証実験は打ち切られた。

多くの人の夢が託されていたSTAP細胞の存在。STAP現象の再現ができなかったことに関し、小保方氏の母校・早稲田大学の学生たちは、どう感じているのか。早稲田大学生は「潔く、なかったことを認めたらいいんじゃないですか」、「汚名返上できるような研究を、しっかりしてほしいなと思います」と話した。

小保方氏はすでに退職を願い出ていて、理研も受理しているが、さらに懲戒処分を検討しているという。 小保方氏は「与えられた環境の中では、魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果にとどまってしまったことに、大変困惑しております」とコメントしている。

「魂の限界」、この3カ月をそう表現した小保方氏。 検証実験は、24時間のモニタリングに、第3者の立会人を置いた、異例の状況下で行われた。会見終了後に、再び戻り、マイクを取った検証チームリーダーの相沢氏、「今後、何かあるたびに、このように、犯罪人扱いをしたような形で、科学の行為を検証するということは、科学にあってはならないことだと思ってます」と話した。

今回のSTAP騒動が、日本の科学界に与える影響について、科学ジャーナリストの寺門和夫氏は「STAP細胞問題によって、やっぱりその海外含めて、評価というのが落ちてしまった。

科学の世界っていうのは、こういういい加減なことをやってるんだというふうに認識が広まってしまうと、最終的にはやっぱり、日本の国内で科学に回る予算が、どんどん少なくなってしまうということも、危惧されるわけですね」と話した。

参照元 : FNNニュース




STAP細胞再現できず 12日の小保方 晴子氏にやつれた様子なし

2014/12/19 18:46

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理化学研究所は、STAP細胞の検証実験で、小保方 晴子研究員自身がSTAP細胞を作製できなかったことを発表した。理研に退職を願い出た小保方氏は、「多くの人に迷惑をかけた」とコメントを出した。

12日、フジテレビ「とくダネ!」のカメラは、小保方 晴子氏の姿をとらえた。黒いコートに身を包み、以前と比べて、髪が短くなっていた。顔は、しっかりと化粧をして、やつれた様子はなかった。

これは、11月末をもって、STAP細胞の再現実験は終了し、小保方氏の研究室は廃止され、研究員に降格したという知らせを受け、本人に取材した時の様子。 スタッフの「再現はできたのか?」という問いかけには、無言で立ち去った。 夢の万能細胞として、大々的に発表されたSTAP細胞。

あれから11カ月たった12月19日、理研は会見を行い、小保方氏本人が行った検証実験の結果、STAP細胞を作製できなかったと発表した。

理研の検証チームが行う再現実験も、期限とされてきた2015年3月を待たずに打ち切られた。 さらに理研の坪井 裕理事は「小保方研究員から、21日付で『辞職したい』という旨の願いが、15日に提出された」と語った。

小保方氏は、理研に退職願を提出し、受理された。「200回以上も作製に成功した」ものとはなんだったのか。

小保方氏は、48回にわたって行われた再現実験の結果、万能性遺伝子の目安となる緑色に光るSTAP細胞のような細胞を、論文より極めて低い割合で確認したが、一度もSTAP細胞を作製することはできなかった。

理研の相沢慎一チームリーダーは「『緑色蛍光出た細胞塊が出ましたよ』ということをもって言うのならば、『200回以上のSTAP現象は再現しています』という言い方は成り立つんだろうと思います」と語った。

記者会見は、およそ2時間に及び、検証チームのリーダー・相沢氏は、一度、会見場をあとにしたが、再び戻り、マイクを握った。相沢氏は「このように、犯罪人扱いしたような形で、科学の行為を検証するということは、科学にあってはならないことだと思っています」と語った。

小保方氏は今回の検証実験について、「予想をはるかに超えた制約の中での作業となり、与えられた環境の中では、魂の限界まで取り組み、今はただ疲れ切り、このような結果にとどまってしまったことに、大変困惑しております」とコメントした。理研は退職する小保方氏に対し、懲戒処分を検討している。

参照元 : FNNニュース