消費増税先送り、日銀総裁「財政健全化に市場から疑念もたれる」

2014年9月04日18:33
 
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日本銀行の黒田総裁は、消費税の10%への増税について、仮に「先送りした場合」財政健全化に市場から疑念をもたれる、という認識を示しました

「行われない場合のリスクというのはそういうことによって、仮に政府の財政健全化の意思というか、努力というものが、市場から疑念を持たれるということになりますと、その影響は甚大なものになる可能性がある、という意味ではリスクが大きい」(日本銀行 黒田東彦総裁)

日銀の黒田総裁は会見で、消費税の10%への増税について、実行した場合は財政・金融政策で対応できるが、先送りした場合は政府・日銀として対応しづらくリスクが大きい、という認識を示しました。

また、4日まで2日間行われた金融政策決定会合では、景気判断について「緩やかな回復を続けている」とした前回の表現を据え置きました。個人消費などが低迷しているのは、駆け込み需要の反動減や天候不順など一時的な要因によるもので、所得や雇用の改善を背景に消費は底堅く推移する、と景気の先行きに強気の見通しを示しました。

参照元 : TBSニュース