FM波に異常 琵琶湖M7.8巨大地震3秒前現象(1)

2014年08月13日 12時00分
 
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琵琶湖西岸断層帯を震源とする地震が起きた場合、何らかの対策を講じなければ、最大で2万3221人が死傷、12万2360棟の建物が全半壊する。東日本大震災を受け、滋賀県が今年3月に公表した地震被害想定だが、それがいよいよ現実味を帯び始めた。

琵琶湖といえば、湖底全域から大規模な泥土と熱水の異常噴出が続いており、近い将来、大規模な地殻変動があるのではないかと心配されている。それがここへ来て“FM波”でも証明されたというのだ。

まずは、なぜFM波で地震の発生と震源地が判明できるのか。日本のFM放送局の電波を受信し波形を記録、それを元に地震予知を長年研究している八ヶ岳南麓天文台代表・串田嘉男氏に聞いた。

「地震が起きる前に地面に圧力がかかり岩盤が割れるため、静電気が発生する。FM波は通常真っ直ぐに通るため、電波が届かない場所があるのですが、震源地の上で静電気が影響すると屈折して、普段届かないところまで届く。つまりFM波が屈折している下が震源地になるのです。'08年頃からFM波が乱れていることを考えれば、次に来ると予測されるのは琵琶湖を中心とした近畿地方で、規模はM7.8±0.3。時期については今後も観測しなければ何とも言えませんが、8月上旬にFM波の変動が消えた場合は、今年11月8日±1〜2日と思われます」

串田氏によると、阪神淡路大震災の際もこうした現象が発生したという。

武蔵野学院大学特任教授の島村英紀氏もこう語る。
「琵琶湖には、琵琶湖西岸断層帯という活断層帯が存在します。この断層帯全体が活動すると大きな地震が発生すると考えられます」

国の地震調査研究推進本部によると、「琵琶湖西岸断層帯が動いた場合、M7.8程度の地震が発生すると推定される。また、その時、断層近くの地表面では西側が東側に対して相対的に約3〜5メートル程度高まる段差や撓みが生ずる可能性がある」としている。

ちなみに同本部によれば、この断層帯で30年以内にM7.8地震が発生する確率は0.09〜9%('03年時点)。阪神淡路大震災を引き起こした野島断層の30年発生確率が0.4〜8%だったことを考えると、不気味さを感じざるを得ない。

琵琶湖は約400万年前、三重県伊賀市辺りの地殻変動によって生まれたとされ、その後、太平洋側から日本列島の下へ潜り続けるフィリピン海プレートによって、約100〜40万年前に現在の位置に移動したと考えられている。

参照元 : 週刊実話


FM波に異常 琵琶湖M7.8巨大地震3秒前現象(2)

2014年08月14日 12時00分
 
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琵琶湖西岸断層帯の北部の最も新しい活動時期は約2800年前〜2400年前頃。一方、南部の最新活動時期は1185年の文治地震だった可能性があるという。

「この近辺では1662年、京都から近江、若狭にかけて甚大な被害をもたらした寛文近江・若狭地震が発生したことがわかっている。この地震によって、近江では560人もの犠牲者を出し、京都でも二条城の石垣が崩れたり、町屋が倒壊して200人の死者が出ています。若狭では小浜城が損壊し、美浜町の海岸が隆起した。今で言えば、美浜原発から目と鼻の先です」(サイエンスライター)

寛文近江・若狭地震は、若狭湾沿岸の日向断層と琵琶湖西岸の花折断層を含む三方・花折断層帯が連動して引き起こした地震と考えられている。一方、琵琶湖西岸断層帯は北部の場合、2000年以上もの間動いていないだけに不安だ。

「今年1月に立命館大の熊谷道夫教授が発表した琵琶湖の最新調査結果によれば、湖底から発生していた気泡状の噴き出しが拡大していることがわかっています。この吹き出しは数年前から観測され始めた現象で、琵琶湖の地殻変動に誘発され発生したものだと推測されている。加えて、GPSの観測を解析した結果、この地殻変動に合わせて琵琶湖自体がこの11年間で東南方向に20センチ以上移動し、幅が最大で3センチ縮んだことも判明している。これらのことからも、断層が大きく動き出す可能性は十分あると考えられるのです」(同)

琉球大理学部名誉教授の木村政昭氏も、琵琶湖付近で発生する巨大地震の可能性ついてこう語る。
「琵琶湖も阪神淡路大震災の震源地である野島断層も、東北地方の日本海から能登半島を経て、瀬戸内海、九州、沖縄、さらに台湾へと延びる“日本列島構造線”の一部にあります。将来的に、この構造線付近で大きな地殻変動が起きても何ら不思議ではない状態なのです」

もし発生すれば、近隣地域はどうなるのか。防災ジャーナリストの渡辺実氏が言う。
「まず、琵琶湖は大阪府の水がめですから、そこがやられると飲料水の心配が出てきます。また、福井県は“原発銀座”といわれるほどですから、そちらの被害も懸念されます」

冒頭の被害想定は、琵琶湖西岸断層帯の南部を震源として同断層帯北部も連動し、M7.8の地震が冬の深夜に発生した場合だ。大津市や高島市などを中心に最大で震度7クラスを観測し、最悪の場合、避難所生活を余儀なくされる被災者数も発生から1週間後が最も多い24万9534人、全壊建物は3万8504棟に上るという。

最悪の場合といえど、果たして実際に発生したら、それだけの被害で済むのだろうか。今、南海トラフで起きるとされる地震よりも怖いのは、琵琶湖巨大地震なのかもしれない。

参照元 :
週刊実話


MBS毎日放送・VOICE「特命調査班」より。

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湖底から水が噴き出すなど、琵琶湖に異変が起きている。3年前から兆しを見せていた異変。水深90mの湖底で、何カ所も濁りを見せていた。琵琶湖環境科学研究センターでは、自律型潜水ロボット「淡探(たんたん)」で5年前から高島市沖の湖底を調査している。

実は琵琶湖は年間数ミリづつ縮小しながら東へ移動していることがわかっている。また琵琶湖周辺にはわかっているだけで100前後の湖底遺跡があるが、これらは地震の際に地盤が液状化し、湖底に沈んだものだ。

長浜市周辺の湖底遺跡は、1585年の天正地震によって沈んだと見られているが、天正地震はM8を超える大地震で、若狭湾に大津波をもたらしたという記録がある。今もしこれと同じクラスの地震・津波がおそえば、近畿が原発被害を受ける可能性もある。