ガザ地区 空爆の死者120人超

2014年7月13日 4時50分
 
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イスラエルによるパレスチナ暫定自治区のガザ地区への空爆で死者が120人を超え、市民の犠牲が増え続けるなか、中東和平の特使を務めるイギリスのブレア元首相が停戦の仲介役として期待されるエジプトを訪れ、シシ大統領と会談するなど停戦に向けた外交努力が始まっています。

イスラエル軍によるガザ地区への軍事作戦は5日目に入り、12日には、イスラム原理主義組織ハマスの幹部ハニーヤ氏の親戚が住むとされる住宅などを空爆しました。
 
ガザ地区の北部では福祉施設も空爆され、障害者の女性2人が殺害されるなど市民の犠牲が後を絶たず、ガザの保健当局によりますと、死者は128人、けが人は950人に上っています。
 
一方、ハマス側もロケット弾による攻撃を続けていて、イスラエル側にもけが人が出ています。こうしたなか、アメリカや国連などで作る中東和平に関する4者会議の特使を務めるイギリスのブレア元首相が12日、エジプトのカイロを訪れてシシ大統領と停戦に向けた協議を行いました。
 
会談の中でシシ大統領は「イスラエルとパレスチナの双方と話をしている」と述べ、仲裁に動いていることを明らかにしました。
 
また、アラブ諸国も14日にカイロで緊急の外相会合を開くことを決めるなど停戦に向けた外交努力が始まっていますが、イスラエルとハマスの双方が共に強硬な姿勢を崩していないため、早期の停戦は難しい情勢です。

国連安保理が停戦呼びかける声明
イスラエル軍によるガザ地区への空爆が続くなか、国連の安全保障理事会の議長国を務めるルワンダのガサナ国連大使は、12日、報道機関向けの声明を発表しました。
 
声明では、「安保理各国はそろって現状に強い懸念を抱いており、事態の鎮静化と停戦を実現するよう求める」として、イスラエルとパレスチナ側の双方に停戦を呼びかけています。
 
また、市民の犠牲が相次いでいることを受けて、国際人道法に基づいて市民が保護されるべきだと求めています。一方、パレスチナ暫定自治政府のマンスール国連大使は12日、記者団に対し、安保理が緊急の会合を開いたあと議論がまとまらず、声明を出すまでに2日以上かかったことに強いいらだちを示しました。
 
そのうえで、「イスラエルが声明に従わなければ安保理はより一層厳しい措置をとる責任がある」と述べ、イスラエルに対して一層の圧力をかけるよう安保理に求めました。

参照元 :
NHKニュース


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The fresh air raids targeted five different locations in the coastal enclave. Three handicapped girls were killed when a strike hit a facility for the disabled in Beit Lahiya in northern Gaza. Israel has pounded nearly 160 targets over the past 24 hours. 123 Palestinians, most of them women and children, have lost their lives in the impoverished region since Tuesday. And over 900 others have been injured. Meanwhile, Israeli tanks have now lined up along the Gaza border, firing into the region. Tel Aviv has also mobilized some 33-thousand reservists in preparation for a possible ground incursion.

Israeli airstrikes take more Palestinian lives amid an international outcry over the escalation